野平ゆき

野平ゆき：華麗なる女優人生の軌跡

野平ゆき(1956年9月4日生まれ)は、日本の女優です。旧芸名は野平ユキ、本名は野平幸。東京都出身で、華道と常磐津節を特技としています。

宝塚歌劇への憧憬と芸能界入り

幼少期から宝塚歌劇の熱烈なファンだった野平は、小学生時代に姉と観劇したことをきっかけに、その魅力にとりこになりました。大阪まで足を運び、夜通し並んで観劇するほどの熱意を持っていたといいます。

そんな彼女が芸能界入りしたのは、街でスカウトされたことがきっかけでした。しかし、そのマネージャーと称する男は、野平から金を借り続けた挙句、危険な目に遭わせようとするなど、トラブルに見舞われ、彼女はそこから逃れることになります。

テレビドラマ、映画への出演とロマンポルノ

その後、まともな事務所に所属し、端役としてテレビドラマや映画に出演するなど、着実にキャリアを積んでいきます。ポスターモデルを務めた経験も持つなど、順調な活動が続いていましたが、1977年、日活のロマンポルノ『肉体の悪魔』への主演が決まります。

この作品への出演は、所属事務所の方針とは異なるものでしたが、日活側の熱意に押され、野平は出演を決意しました。しかし、初めての主演作、しかもロマンポルノというジャンルへの出演に戸惑いを隠せず、台本を読み終えてから出演の可否を決めました。

激しいラブシーンの多さに当初は不安を感じていましたが、日活スタッフの情熱と気迫に感化され、撮影に臨みました。しかし、撮影現場では緊張から体が震え、監督の指示に従って動くことしかできず、体中を傷だらけにするほどの大変な撮影だったと後に語っています。

多彩な役柄と数々の作品

『肉体の悪魔』出演後も、野平は精力的に活動を続けました。代表的な出演作品には、以下のような数多くのテレビドラマと映画があります。

テレビドラマ

土曜ワイド劇場
江戸川乱歩の美女シリーズ
家庭の秘密
女弁護士 朝吹里矢子
逆転弁護
七人の刑事
柳生一族の陰謀
江戸の旋風シリーズ
大江戸捜査網
半七捕物帳
江戸の激斗
新五捕物帳
ザ・スーパーガール
探偵物語
そば屋梅吉捕物帳
必殺シリーズ
斬り捨て御免!
服部半蔵 影の軍団
桃太郎侍
87分署シリーズ・裸の街
木曜ゴールデンドラマ / 愛した翔んだそして散った!
江戸の朝焼け
傑作推理劇場
悪党狩り
旅がらす事件帖
闇を斬れ
暴れん坊将軍シリーズ
松本清張の黒革の手帖
同心暁蘭之介
太陽にほえろ!
松平右近事件帳
西部警察 PART-III
大河ドラマ / 山河燃ゆ
銭形平次
ライオン午後のサスペンス / 母の復讐
ザ・ハングマン4
月曜ドラマランド / いじわる看護婦
将軍家光忍び旅
鬼平犯科帳
往診ドクター事件カルテ
付き馬屋おえん事件帳
ナショナル劇場 / 水戸黄門
大岡越前
刑事追う!
連続テレビ小説 / あぐり
火曜サスペンス劇場
弁護士・高林鮎子
身辺警護
弁護士・朝日岳之助
御家人斬九郎
はみだし刑事情熱系
BSドラマ / あした天気に
水曜シリーズドラマ / 必要のない人
はぐれ刑事純情派
女と愛とミステリー / 密会の宿
ドラマW / 娘の結婚
月曜ミステリー劇場 / 真実を追う男
ドラマ特別企画 / 家族の命リレー
相棒
陽炎の辻 〜居眠り磐音 江戸双紙〜
そこをなんとか

映画

暴走の季節
犬神の悪霊
肉体の悪魔
修道女ルシア　辱（けが）す
危険な関係
金曜日の寝室
白い肌の狩人 蝶の骨
修道女 濡れ縄ざんげ
億万長者になった男

舞台

唐人お吉
芝浜

結婚と芸能活動引退後

1988年、野平は5歳年下の俳優、小野田真之と結婚しました。しかし、2014年以降の芸能活動や所属事務所については、情報が不明となっています。

野平ゆきは、数々のテレビドラマや映画、舞台で活躍した個性豊かな女優です。ロマンポルノから時代劇、現代劇まで幅広いジャンルに挑戦し、多様な役柄を演じ分けました。彼女が残した輝かしい足跡は、これからも多くの人の記憶に刻まれることでしょう。

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