鹿児島貨物ターミナル駅

鹿児島貨物ターミナル駅

鹿児島貨物ターミナル駅は、鹿児島県鹿児島市浜町にあるJR貨物の貨物駅です。営業キロ上はJR九州の鹿児島駅と同一地点に位置しています。

歴史

1901年（明治34年）6月10日：国有鉄道の鹿児島駅が開業。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、鹿児島駅はJR九州とJR貨物が継承。
2004年（平成16年）3月13日：JR貨物の鹿児島駅が鹿児島貨物ターミナル駅に改称。同時に、コンテナホームが東側の旧鹿児島機関区・鹿児島客車区跡地まで拡張されました。

駅構造

当駅は、鹿児島駅構内の南側に広がる地上駅です。盛土によるかさ上げはされておらず、周囲の建物や道路と同じ高さにあります。駅構内には、南西側から北東側に向かって1面の島式コンテナホームと、両側にそれぞれ1線ずつ（合計2線）のコンテナ荷役線があります。その他、複数の仕分け線も存在します。各荷役線には最大11両のコキ車が収容可能で、上空には架線がないため、トップリフターやフォークリフトなどの大型荷役機器が自由に作業できます。架線は、牽引機関車の位置となる12両目付近で途切れています。着発線は鹿児島駅と共用しており、到着した列車は引上線を経由して荷役線に推進運転で入線します。

駅の南側入り口には、二階建ての駅舎があり、ジェイアール貨物・九州ロジスティクス鹿児島事業所や、コンテナ取り扱い業者の窓口、JR貨物鹿児島営業所、門司機関区鹿児島派出などの関連事務所が入っています。駅前の道路は幅広く、線路を跨ぐ高架橋や地下道がないため、直接駅に出入りできるなど、交通の便が良いのが特徴です。

取扱貨物

当駅では、鉄道コンテナ貨物を中心に取り扱っており、12ftコンテナ、20ft・30ft大型コンテナ、20ft海上コンテナに対応しています。また、産業廃棄物・特別産業廃棄物の取り扱い許可も得ています。都城オフレールステーションへの中継駅としての役割も担っています。

主な発送貨物は、積み合わせ貨物、馬鈴薯、焼酎などの酒類です。到着貨物は、飼料米、菓子、砂糖、小麦粉などの食料工業品、積み合わせ貨物、石けんや樹脂などの化学工業品です。

利用状況

2004年度の発送量は113,537トン、到着量は176,944トンでした。2005年度は、発送量が89,181トン、到着量が170,701トンとなっています。2015年現在、1日に4往復の貨物列車が運行されており、大阪貨物ターミナル、名古屋貨物ターミナルへそれぞれ1往復、東京貨物ターミナルへ2往復となっています。馬鈴薯の出荷ピーク時には東京便が1往復増発されます。近年では、屋久島産の炭化ケイ素の発送も開始されました。

貨物列車

2019年3月改正時点では、以下の高速貨物列車が発着しています。

出発
1062列車：川内駅発、北九州貨物ターミナル駅、岐阜貨物ターミナル駅経由、名古屋貨物ターミナル駅行き
2080列車：川内駅発、岡山貨物ターミナル駅経由、大阪貨物ターミナル駅行き
4090列車：川内駅発、北九州貨物ターミナル駅経由、東京貨物ターミナル駅行き
到着
1071列車：鳥栖貨物ターミナル駅、北九州貨物ターミナル駅経由
4091列車：福岡貨物ターミナル駅発
4093列車：鳥栖貨物ターミナル駅、北九州貨物ターミナル駅経由
4097列車：福岡貨物ターミナル駅発

都城オフレールステーションとの間には、1日に5.5往復（出発5本、到着6本）のトラック便が運行されています。

特記事項

かつて、この駅から中央市場付近まで単線非電化の貨物引込線がありましたが、国鉄分割民営化までに撤去されています。駅の西側の一部跡地は、鹿児島市に譲渡され、市民公園「かんまちあ」として整備されました。2016年10月21日に開園したこの公園からは、ターミナル駅構内や貨物作業の様子を間近に見学できます。

隣の駅

JR九州 鹿児島本線
鹿児島中央駅 - 鹿児島貨物ターミナル駅（鹿児島駅）

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