1960年の日本公開映画

1960年の日本公開映画

1960年（昭和35年）は、日本映画界にとって非常に活況を呈した年でした。この年、日本国内で商業公開された映画は、日本映画だけで581本に上ります。以下に、月ごとの公開作品の一部を詳細に紹介します。

1月

1月は、新年の幕開けとともに多彩な作品が公開されました。

3日:
暗黒街の対決 （ 日本）
口笛が流れる港町 （ 日本）
刑事物語 東京の迷路 （ 日本）
天下の大泥棒 白浪五人男 （ 日本）
8日: ベニスと月とあなた （ イタリア / フランス）
14日: 拳銃の報酬 （ アメリカ合衆国）
15日:
女が階段を上る時 （ 日本）: 女性の生き様を描いたドラマ。
事件記者 時限 （ 日本）
新・三等重役 旅と女と酒の巻 （ 日本）: コメディ作品。
鉄火場の風 （ 日本）
27日:
黒い花びら （ 日本）
警視庁物語 深夜便130列車 （ 日本）: 刑事ドラマ。
現代サラリーマン 恋愛武士道 （ 日本）: サラリーマンの恋愛を描いた作品。
流転の王妃 （ 日本）
30日:
5つの銅貨 （ アメリカ合衆国）
夜を楽しく （ アメリカ合衆国）

2月

2月も引き続き、様々なジャンルの映画が公開されました。

8日: 拳銃無頼帖 抜き射ちの竜 （ 日本）
10日: 渚にて （ アメリカ合衆国）
14日:
刑事物語 殺人者を挙げろ （ 日本）
まぼろし探偵 地底人襲来 （ 日本）
落語天国紳士録 （ 日本）
21日:
白い荒野 （ アメリカ合衆国）
非情都市 （ 日本）
24日: 僕は御免だ （ アメリカ合衆国）
27日: 橋 （ 西ドイツ）
28日:
サザエさんの赤ちゃん誕生 （ 日本）: 人気シリーズ。
海から来た流れ者 （ 日本）
嵐を呼ぶ楽団 （ 日本）

3月

3月には、フランス映画なども公開され、国際色豊かなラインナップとなりました。

1日:
銭形平次捕物控 美人蜘蛛 （ 日本）: 時代劇。
透明天狗 （ 日本）
4日: 次郎物語 （ 日本）
8日: 大いなる旅路 （ 日本）
13日: 黒い画集 あるサラリーマンの証言 （ 日本）
15日: 去年の夏 突然に （ アメリカ合衆国）
17日: 大人は判ってくれない （ フランス）: フランスの青春映画。
18日:
黄色いさくらんぼ （ 日本）
白い波濤 （ 日本）
19日: 肉体の遺産 （ アメリカ合衆国）
20日: 打倒 （ 日本）

4月

4月には、大作映画も公開され、注目を集めました。

1日:
激しい季節 （ イタリア/ フランス）
ベン・ハー （ アメリカ合衆国）: スペクタクル史劇。
2日:
ごろつき決死隊 （ チェコ）
あじさいの歌 （ 日本）
7日: ハワイ犯罪地図 （ アメリカ合衆国）
10日:
電送人間 （ 日本）
爆笑嬢はん日記 （ 日本）

5月

5月は、邦画、洋画ともに話題作が目白押しでした。

1日: 征服されざる西部 （ アメリカ合衆国）
3日: 照る日くもる日 後篇 （ 日本）
10日:
恐妻党総裁に栄光あれ （ 日本）
二重の鍵 （ フランス）
別離の歌 （ フランス）

6月

6月に入り、海外の話題作も続々と公開されました。

2日: カンカン （ アメリカ合衆国）
3日: 青春残酷物語 （ 日本）: 若者の苦悩を描いた作品。
4日: 西部に賭ける女 （ アメリカ合衆国）

7月

7月は、夏休みシーズンに向けて、様々なジャンルの作品が公開されました。

1日: 刑事物語 小さな目撃者（ 日本）
3日: ポンペイ最後の日 ( イタリア)
9日: 激戦モンテカシノ（ 西ドイツ / フランス）

8月

8月は、お盆休みもあり、多くの観客が映画館に足を運びました。

3日: 札束とお嬢さん （ アメリカ合衆国）
9日:
安珍と清姫 （ 日本）
太陽の墓場 （ 日本）
八百屋お七 江戸祭り一番娘 （ 日本）

9月

9月は、秋の始まりとともに、ドラマやサスペンスなど、じっくりと楽しめる作品が公開されました。

1日: マラソンの戦い（ イタリア / フランス）
3日: 南海の狼火 （ 日本）
4日: サイコ （ アメリカ合衆国）: サスペンス映画の傑作。

10月

10月は、芸術の秋にふさわしい、深みのある作品が数多く公開されました。

1日: 秋立ちぬ （ 日本）
6日: 許されざる者 （ アメリカ合衆国）
8日: アパートの鍵貸します （ アメリカ合衆国）

11月

11月は、話題の邦画を中心に、様々なジャンルの作品が公開されました。

1日:
おとうと （ 日本）
鎮花祭 （ 日本）
3日: 人間の運命 （ ソビエト連邦）

12月

12月は、年末に向けて、話題の大作映画が数多く公開されました。

1日: ママは腕まくり （ アメリカ合衆国）
3日:
拳銃無頼帖 明日なき男 （ 日本）
殺人会社 （ アメリカ合衆国）
10日: 俺の墓標は立てるな （ アメリカ合衆国）

1960年は、映画ファンにとって非常に豊かな一年であったと言えるでしょう。日本映画の隆盛とともに、海外の優れた作品も数多く公開され、観客を魅了しました。

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