2024年の気象・地象・天象

2024年気象・地象・天象



2024年は、世界各地で異常気象や自然災害が多発し、その影響が深刻化した一年でした。以下に、主な出来事をまとめます。

気象



1月

1月10日: アメリカ東部が冬の嵐に見舞われ、フロリダ州では竜巻が発生。非常事態宣言が出され、少なくとも4人が死亡しました。
1月12日 - 1月18日: アメリカで記録的な寒波が発生。北部では体感気温が-50℃を下回り、フロリダ州で積雪が観測されるなど、異常な気象状況となりました。この寒波により、18日までに少なくとも55人が亡くなっています。
1月15日: サイクロン・ベラルがレユニオンモーリシャスを直撃し、洪水と通信障害が発生しました。
1月25日: コロンビアは、高温乾燥による山火事の多発を受け、「災害状態」を宣言しました。
1月27日: アルゼンチンのロス・アレルセス国立公園で森林火災が発生し、600ヘクタールの森林が焼失しました。

2月

2月1日: スペインカタルーニャ州で過去100年で最悪の干ばつが発生。非常事態宣言が発令され、市民には水の利用制限が課せられました。1月には、スペイン各地で6月並みの30℃近い気温が観測される異常気象も発生していました。
2月2日 - 2月5日: チリ沿岸部で森林火災が多発し、少なくとも131人が死亡。ビニャ・デル・マールでは、370人以上の行方不明者が出ています。大統領は非常事態を宣言し、5月には放火容疑で消防士と林業職員が逮捕されました。
2月5日: 南岸低気圧の影響で関東地方で降雪があり、東京では8cmの積雪を記録しました。
2月29日以前: アメリカ・テキサス州で大規模な山火事が発生しました。
2月29日: ボリビアで大規模な洪水が発生し、40人が死亡。政府は非常事態を宣言しました。

3月

3月3日: パキスタンでの豪雨により、建物の倒壊や地滑りが発生し、少なくとも36人が死亡しました。
3月15日: アメリカ中部で竜巻が発生し、オハイオ州ローガン郡では3人が死亡しました。
3月27日: サイクロン・ガマネがマダガスカルに上陸し、少なくとも18人が死亡、4人が行方不明となりました。

4月

4月5日: ウラル川の増水により、ロシアオレンブルク州オルスク市付近のダムが決壊。市内は浸水し、洪水は隣国カザフスタンにも影響しました。
4月16日: アラブ首長国連邦のドバイで洪水が発生。12時間で同地域の年間降水量に相当する雨が降りました。ペルシア湾沿岸のオマーンイラン南東部でも豪雨が発生しました。
4月25日: 東アフリカタンザニアケニアブルンジ一帯で洪水が発生。200人以上が死亡しました。
4月27日: 中国広州市竜巻が発生し、少なくとも5人が死亡しました。

5月

5月7日: 4月29日以降、ブラジル南部で豪雨による洪水が発生しました。
5月28日: サイクロン・レマルがインド北東部とバングラデシュを襲い、インド・ミゾラム州アイゾール一帯で大雨と地すべりが発生しました。
5月29日: インドのデリーで52.9℃という記録的な高温が観測されました。

6月

6月22日: 気象庁が中国地方と北陸地方で梅雨入りしたとみられると発表しました。中国地方は昨年より24日遅く、平年より16日遅く、北陸地方は昨年より13日遅く、平年より11日遅い梅雨入りとなりました。

9月

9月30日: ハリケーン・ヘリーンがアメリカ合衆国南東部で大きな被害をもたらし、死者は130人以上となりました。

10月

10月10日ごろ: ハリケーン・ミルトンがアメリカ合衆国フロリダ州に上陸しました。
10月29日: スペインバレンシア州一帯で豪雨による洪水が発生し、200人以上が亡くなりました。

12月

12月14日: サイクロン・チドがマヨットを直撃し、死者は数百人に上ると見られています。

地象



1月

1月1日: 石川県能登地方を震源とするM7.6の地震が発生。能登半島地震が発生し、石川県と山形県で津波を観測。石川県能登に大津波警報、日本海側の広い範囲に津波警報が発表されました。
1月12日: コロンビア西部チョコ県の山岳地帯で地滑りが発生し、少なくとも34人が死亡しました。
1月14日: アイスランド南西部のレイキャネース半島で裂け目噴火が再び発生しました。
1月22日: 中国雲南省で山崩れが発生し、少なくとも44人が生き埋めになりました。
1月23日: 中国新疆ウイグル自治区でM7.0の地震が発生しました。

2月

2月6日: フィリピン南部ミンダナオ島で地滑りが発生し、少なくとも54人が死亡、63人が行方不明になりました。
2月8日: アイスランド南西部のレイキャネース半島で再び裂け目噴火が発生し、溶岩流水道管を破壊したため、国は非常事態を宣言しました。

3月

3月16日: アイスランドのレイキャネス半島で再び噴火が発生し、グリンダヴィークに避難命令が出されました。
3月22日: インドネシア・バウェアン島一帯でM6.5の地震が発生しました。

4月

4月2日: 岩手県沿岸北部でM6.0の地震が発生しました。
4月3日: 台湾東部の花蓮県沖でM7.7の地震が発生し、沖縄県に津波警報が発令されました。
4月5日: アメリカ・ニュージャージー州北部でM4.8の地震が発生しました。
4月17日: インドネシア・スラウェシ島沖のルアング山が噴火し、津波も発生しました。また、愛媛県沖の豊後水道を震源とするM6.6の地震が発生し、愛媛県高知県震度6弱を観測しました。

5月

5月24日: パプアニューギニアのエンガ州で大規模な地すべりが発生し、4千人以上が被災しました。

6月

6月3日: 米国・ハワイ州のキラウエア火山が噴火しました。
6月4日: フィリピンのカンラオン山が噴火し、付近の住民が避難しました。
6月28日: ペルー中部沖でM7.0の地震が発生しました。

7月

7月22日: エチオピア南部で大規模な地すべりが発生し、200人以上が死亡しました。

8月

8月8日: 日向灘を震源とするM7.1の地震が発生。宮崎港で津波を観測し、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されました。

11月

11月3日・7日: インドネシア・フローレス島のレウォトビ火山が噴火しました。

12月

12月17日: バヌアツ・エファテ島沖でM7.3の地震が発生しました。

天象



1月21日: ドイツ上空で小惑星2024 BX1が大気圏に突入し崩壊しました。この小惑星は、崩壊の約3時間前に発見されました。
4月8日: 北米で皆既日食が観測されました。
5月8日より: 太陽嵐が発生し、低緯度オーロラの発生や通信障害が起きました。
9月28日: C/2023 A3彗星が太陽に最接近し、明るく輝くと予測されています。



これらの出来事は、地球規模での気候変動や地殻変動の影響を強く示唆しており、今後の対策の重要性を示しています。

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