Auの主な携帯電話端末納入メーカー

auの主な携帯電話端末納入メーカー

KDDIおよび沖縄セルラー電話が展開するauブランドの携帯電話端末は、多岐にわたるメーカーによって供給されてきました。本稿では、各メーカーの歴史、特徴、代表的な端末について詳しく解説します。

現在の納入メーカー (2023年5月時点)

現在、auに端末を納入している主なメーカーは以下の7社です。

日本メーカー

ソニー: DDIセルラー時代から端末供給を続ける老舗。ジョグダイヤルやメモリースティック、着せ替えケータイなど、独自の技術とデザインで多くのファンを魅了しています。
京セラ: 同じくDDIセルラー時代からのサプライヤー。簡単ケータイなど、初心者や高齢者向けの端末に強みを持ち、幅広いユーザー層に対応しています。
シャープ: 液晶技術に強みを持つメーカー。モバイルASV液晶やIGZO液晶など、ディスプレイにこだわった端末を供給しています。

海外メーカー

Apple: 2011年にiPhone 4Sから参入。以降、iPhoneシリーズの各モデルをauのラインナップに加えています。
Google: 2020年にPixel 5から参入。Google Tensorチップを搭載したPixelシリーズを提供しています。
Xiaomi: 2020年から5G対応スマートフォンを供給。コストパフォーマンスの高い端末が特徴です。
SAMSUNG: GALAXYシリーズを中心に、多様なスマートフォンをauに提供しています。

かつての端末供給について

旧セルラー時代には、メーカーごとに箱や取扱説明書の色が異なっていました。現在はauのシンボルカラーである橙色に統一されていますが、au design project端末やiidaブランド端末など、一部には独自のカラーリングが施されたものも存在します。

また、端末の型番につけられるメーカー略号とは別に、製造番号や製造型番にもメーカーを示すアルファベットが使用されています。DDIセルラー初期から参入していたメーカーには1文字の略号が、後から参入したメーカーには2文字の略号が割り当てられる傾向がありました。

端末供給メーカー詳細

ソニー

略称: S
製造番号の記号: SO
旧セルラー初期のメーカー番号: 2

DDIセルラーサービス開始当初からのサプライヤーで、ジョグダイヤルや予測変換入力POBox Proなど、独特の操作体系が特徴です。メモリースティックを利用したソニー製品との連携機能や、他キャリアに先駆けた「着せ替えケータイ」も人気を集めました。ウォークマンケータイやBRAVIA Phoneなど、音楽や映像に特化した端末も多く、固定ファンが多いです。

代表的な端末

C404S DiVA: au初の外部メモリースロット(MGメモリースティック)搭載。
C413S: 国内初のBluetooth搭載機。
W42S: 国内初の「ウォークマン」ブランドを冠した携帯電話。
W61S: 5MピクセルのAFカメラを搭載した「サイバーショットケータイ」。
Xperia acro IS11S: au初のXperiaシリーズスマートフォン。
Xperia 1 V SOG10: 最新のXperiaシリーズ。

京セラ

略称: K
製造番号の記号: KC/KY
旧セルラー初期のメーカー番号: 1

こちらもDDIセルラーサービス開始当初からのサプライヤーです。簡単ケータイのような初心者向け端末や、misoraのような女性向け端末を得意としています。また、コーニング社製ゴリラガラスや有機ELディスプレイなど、先進的な技術を積極的に採用しています。2025年3月末でコンシューマー向けスマートフォン事業からの撤退を表明しています。

代表的な端末

HP-10K: サファイアガラスやメタルプレートを使用したハイグレード携帯。
簡単ケータイS (A101K): 高齢者向けの通話専用端末。
W65K: ワンセグチューナーおよび防水機能を搭載。
misora(KYX02): iidaブランドの端末。
DIGNO IS[[W11K]]: 国内向け初のスマートフォン。
URBANO V01(KYV31): VoLTE対応の大人向けスマートフォン。
[TORQUE G01]: タフネススマートフォン。

シャープ

略称・製造番号の記号: SH

2006年にauに参入。液晶ディスプレイ技術に強みを持ち、モバイルASV液晶やIGZO液晶を採用したAQUOSケータイシリーズが人気です。2006年から2008年にかけて、出荷台数およびシェアで1位を獲得した実績があります。

代表的な端末

W41SH: au参入後の初号機。
AQUOSケータイ W51SH: サイクロイド構造とWQVGA液晶を搭載。
AQUOS SHOT SH003: 12.1MピクセルのCCDカメラを搭載。
IS03: au初の本格的な国内向けスマートフォン。
AQUOS PHONE SERIE SHL23: フルHDIGZO液晶を搭載。
AQUOS K SHF31: Android搭載のフィーチャーフォン。

サムスン（Samsung）

略称: SC

GALAXYシリーズを中心に、高性能なスマートフォンをauに提供しています。

代表的な端末

GALAXY SII WiMAX ISW11SC
GALAXY S23 Ultra SCG20

シャオミ（Xiaomi）

略称: XI

2020年からauに参入し、5G対応スマートフォンを供給しています。

代表的な端末

Mi 10 Lite 5G XIG01
Xiaomi 13T XIG04

グーグル（Google）

略称: なし

2020年にPixel 5から参入。Google Tensorチップを搭載したPixelシリーズを提供しています。

代表的な端末

Pixel 5
Pixel 8 Pro

アップル（Apple）

略称: なし

2011年にiPhone 4Sから参入。以降、iPhoneシリーズの各モデルをauのラインナップに加えています。

代表的な端末

iPhone 4S
iPhone 15 Pro Max

かつて端末を供給していたメーカー

過去には多くのメーカーがauに端末を供給していましたが、撤退や事業統合などにより、現在は供給が途絶えています。

主なメーカー

モトローラ
パナソニック モバイルコミュニケーションズ
HTC
華為技術(Huawei)
LGエレクトロニクス
三洋電機 (SANYOブランド)
NECカシオ モバイルコミュニケーションズ
日立コンシューマエレクトロニクス
パンテック
* 富士通モバイルコミュニケーションズ (TOSHIBAブランド、FUJITSUブランド)

これらのメーカーは、各々独自の技術やデザインでauの端末史を彩ってきました。例えば、パナソニックはワンプッシュオープン機構、東芝は3Dグラフィック性能、日立は最先端技術を搭載した端末を提供していました。

共通AC/DCアダプターとポータブル充電器

auの共通ACアダプターは、ARIB-BコネクタとmicroUSBコネクタの2種類が存在します。製造メーカーはミツミ電機、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、ホシデンなどが担当しています。

共通DCアダプターも同様に、ARIB-BコネクタとmicroUSBコネクタの2種類があり、ミツミ電機が製造を担当しています。

ポータブル充電器は、ARIB-Bコネクタ版がパナソニック エナジー社製、microUSBコネクタ版がFDKトワイセル製です。

まとめ

auの携帯電話端末は、多様なメーカーによって開発され、進化を続けてきました。各メーカーの技術力やデザインセンスが、auの端末を魅力的なものにしてきたと言えるでしょう。今後も新たなメーカーや技術が登場し、auの端末がさらに進化していくことが期待されます。


この情報は、auの携帯電話端末の歴史と各メーカーの特徴を理解する上で役立つでしょう。

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