アブハジア共和国軍

アブハジア共和国軍

アブハジア共和国軍は、未承認国家であるアブハジア共和国の国軍です。アブハズ語では「Абџьарирқәу Амҷқәа Аԥсны」、ロシア語では「Вооружённые силы Республики Абхазия」と表記されます。

歴史

1991年末、アブハジアに駐屯していたロシア国内軍大隊が解散されたことが、アブハジア共和国軍の起源となります。当時、アブハジア指導部は解散された大隊を基に、国内軍独立連隊を編成することを決定しました。この連隊は、部隊活動調整臨時会議直属とされ、最高会議議長であったウラジスラフ・アルジンバが議長を務めました。

1992年2月27日には、アブハジアの軍事委員部が軍事動員局に再編されました。同年8月14日にアブハジア紛争が勃発すると、8月18日には国家防衛委員会の設置が決定。10月11日には国防省と参謀本部が設置され、この日がアブハジア共和国軍の創設日とされています。

組織

アブハジア共和国軍は、国防省と参謀本部が統制機関として機能しており、陸軍と空軍及び防空軍の二つの軍種で構成されています。2007年5月10日からは、「アブハジア英雄」の称号を持つメラブ・キシマリヤ大将が国防大臣を務め、2015年5月18日からはアナトリー・フルリョフ中将が参謀総長を務めています。

陸軍

陸軍は、中央、東部、西部の3つの軍管区から成り、総兵力は約5千人です。

主要な部隊編成

3個自動車化狙撃旅団：平時の充足率は40～50％
砲兵連隊
教育諸兵科連合連隊
独立海軍歩兵大隊
工兵大隊
山岳狙撃大隊
偵察大隊
独立特殊任務群

装備

車輌
T-55 - 20輛
T-72 - 40輛
BMP-1 - 55輛
BMP-2 - 86輛
BTR-60
BTR-70
火器・手榴弾
D-30 122mm榴弾砲
85mm砲D-44
120mm迫撃砲2B11
82mm迫撃砲
9K37
ZSU-23-4 - 6門
RPG-18
RPG-7
マカロフ PM
AK-47
AK-74
AS Val
ドラグノフ狙撃銃
PK (機関銃)
RPK軽機関銃
F1手榴弾
RGD-5

空軍及び防空軍

アブハジア空軍の主要基地は、バブシェル空港に所在します。総兵力は400人以下とされています。

装備

Su-27 - 不明
Su-25 - 1もしくは2機
Mig-21 - 1機
L-39 - 4機
An-2 - 2機
Yak-52 - 不明
Mi-24 - 2機
Mi-8 - 4機
S-300

準軍隊

アブハジアには、正規軍以外にも準軍隊が存在します。

徴兵制度

アブハジアでは徴兵制度が採用されています。

教育制度

将校の教育は、ロシア連邦の軍事教育施設とスフミ高等諸兵科共通指揮学校で行われています。

関連項目

アブハジア紛争
南オセチア紛争 (2008年)

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