オン・ファイアー/クイーン1982

クイーンの熱狂的なライブを凝縮した2枚組『オン・ファイアー/クイーン1982』

『オン・ファイアー/クイーン1982』は、イギリスのロックバンド、クイーンが1982年に行った「Hot Space Tour」のミルトン・キーンズ公演を収録したライブアルバムです。2004年にCDとDVDでリリースされ、クイーンの熱いライブパフォーマンスを追体験できる作品として、ファンから高い人気を集めています。

ライブの臨場感を伝える圧巻のパフォーマンス

本作には、「フラッシュのテーマ」から「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」まで、全23曲が収録されています。クイーンの代表曲はもちろん、ライブならではの迫力あるアレンジが施された楽曲も楽しめます。

特に注目したいのは、ギタリストのブライアン・メイのパフォーマンスです。この日のライブでは、彼の愛用ギター「レッド・スペシャル」にトラブルが発生し、「ウィ・ウィル・ロック・ユー（ファーストバージョン）」や「ドラゴン・アタック」など、複数の曲で弦が切れてしまうアクシデントに見舞われます。しかし、彼はサブギターに持ち替え、演奏を続行。そのプロフェッショナルな姿勢は、ファンを感動させました。

また、「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」の前には、「ラス・パラブラス・デ・アモール」のイントロを演奏するなど、ブライアンの遊び心も垣間見えます。

さらに、フレディ・マーキュリーの圧巻の歌唱力とパフォーマンスも見逃せません。「ザ・ヒーロー」「ウィ・ウィル・ロック・ユー（ファーストバージョン）」「ナウ・アイム・ヒア」では、トレードマークであるマイクスタンドを使用せず、ステージを自由に動き回りながら歌う姿は、観客を魅了しました。

ライブならではのアクシデントとメンバーの機転

このライブでは、ブライアンのギターの弦が切れるというアクシデントが発生し、一時的に演奏が中断するというハプニングがありました。しかし、スタッフの迅速な対応によってギターは修復され、その間、ドラマーのロジャー・テイラーが即興のドラムソロを披露し、観客を盛り上げました。この機転の利いた対応も、ライブならではの魅力と言えるでしょう。

また、「ファット・ボトムド・ガールズ」では、フレディの声が割れてしまうというアクシデントがありましたが、CDやDVDでは修復されています。

DVD特典映像も必見

DVD版には、特典ディスクとして、メンバーのインタビューやツアーハイライトが収録されています。特に、1982年11月3日の西武球場公演や1982年5月12日のウィーン・シュタットハレ公演の映像は、当時のクイーンの熱狂的な人気ぶりを物語っており、ファン必見の内容となっています。

アルバム情報

アルバムタイトル: オン・ファイアー/クイーン1982 (Queen on Fire - Live at the Bowl)
リリース日: 2004年10月25日 (ヨーロッパ) / 2004年11月9日 (アメリカ)
収録: 1982年6月5日 ミルトン・キーンズ公演

ミュージシャン

フレディ・マーキュリー - ボーカル、ピアノ、アコースティック・ギター
ジョン・ディーコン - ベース、リズムギター、バッキングボーカル
ロジャー・テイラー - ドラムス、パーカッション、ボーカル
ブライアン・メイ - ギター、ボーカル、ピアノ
モーガン・フィッシャー - キーボード

収録曲

ディスク1

1. フラッシュのテーマ
2. ザ・ヒーロー
3. ウィ・ウィル・ロック・ユー（ファストバージョン）
4. アクション・ディス・デイ
5. プレイ・ザ・ゲーム
6. ステイング・パワー
7. 愛にすべてを
8. ナウ・アイム・ヒア
9. ドラゴン・アタック
10. ナウ・アイム・ヒア（リプライズ）
11. ラヴ・オブ・マイ・ライフ
12. セイヴ・ミー
13. バック・チャット

ディスク2

1. ゲット・ダウン・メイク・ラヴ
2. ギター・ソロ
3. アンダー・プレッシャー
4. ファット・ボトムド・ガールズ
5. 愛という名の欲望
6. ボヘミアン・ラプソディ
7. タイ・ユア・マザー・ダウン
8. 地獄へ道づれ
9. シアー・ハート・アタック
10. ウィ・ウィル・ロック・ユー
11. 伝説のチャンピオン
12. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン

まとめ

『オン・ファイアー/クイーン1982』は、クイーンのライブの魅力を余すところなく伝える作品です。彼らの熱いパフォーマンスをぜひ堪能してください。

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