スーパーまつかぜ

スーパーまつかぜの概要

「スーパーまつかぜ」は、西日本旅客鉄道（JR西日本）が運行する特別急行列車で、鳥取駅と米子駅、さらには益田駅を山陰本線を経由して結んでいます。この列車は、1988年に特急「くにびき」として運行を開始しました。その後、1996年にはより多くの都市を結ぶ役割が強化され、2001年に「スーパーくにびき」と改称され、最終的に2003年に現在の「スーパーまつかぜ」の名称に変更されました。

「まつかぜ」という愛称は、国鉄時代の昼行特急に由来し、17年ぶりに復活したことで歴史的な意義を持つ列車となっています。特に、山陰本線内で完結する特急列車という点でも貴重な存在です。

運行情報

2024年3月時点で、運行回数は非常に多く、鳥取駅と米子駅間には下り・上り合わせて毎日3往復が運行されています。また、鳥取駅から益田駅間では4往復が設定されています。双方を合わせると、全体で計7往復の特急が日に運行されていることになります。さらに、これらの運行に加えて、山口線に直通する「スーパーおき」も運行されるため、かなりの便数が確保されていることが特徴です。特に交通系ICカード「ICOCA」が利用できる区間も多く、利便性が向上しています。

列車番号は、運行される線区内で独自のコードが付与されており、下りは2001Dから始まり、上りは2002Dから始まります。また、特定の日には、松江水郷祭湖上花火大会の開催に合わせて臨時列車が運行することもあり、地域のイベントに寄与しています。

停車駅

「スーパーまつかぜ」は、鳥取を出発し、下記の主要駅に停車します。停車駅の詳細は以下の通りです：

• - 鳥取駅
• - 鳥取大学前駅
• - 倉吉駅
• - （伯耆大山駅）
• - 米子駅
• - （安来駅）
• - 松江駅
• - （玉造温泉駅）
• - （宍道駅）
• - 出雲市駅
• - （西出雲駅）
• - 大田市駅
• - （仁万駅）
• - （温泉津駅）
• - 江津駅
• - （波子駅）
• - 浜田駅
• - （三保三隅駅）
• - 益田駅

なお、（ ）内の駅は一部の列車のみ停車します。たとえば、伯耆大山駅には特定の上下列車が停車しますが、全ての列車が停まるわけではありません。このため、旅行の際は事前に時刻表を確認することが推奨されます。

使用車両

運行に使用される車両は、後藤総合車両所所属のキハ187系気動車で、0番台と10番台が基本的に使用されています。基本的に普通車のみの2両編成が多いですが、イベント時には臨時に3両や5両編成となることもあります。特に繁忙期には需要に応じた編成の変更が行われ、柔軟に対応されています。

過去の優等列車

「スーパーまつかぜ」は、山陰地方における歴史ある優等列車の系譜に連なる列車です。特に、過去には準急「石見」や急行「美保」、さらには特急「いなば」といった列車が運行されており、これらの流れを受け継いでいます。特に「くにびき」からの改称は地域にとって重要な記念であり、今も地域の交通網において大切な役割を担っています。

「スーパーまつかぜ」は、山陰地方の都市を結ぶライフラインとしての重要性を持ち続けています。地域住民や観光客にとって、アクセスの確保は大変重要な要素であり、今後もその存在意義は変わらないでしょう。

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