フラワーライナー

フラワーライナー:広島と尾道・因島を結ぶ高速バス



フラワーライナーは、広島バスセンターと尾道駅前、そして因島因島総合支所前、土生港前)を結ぶ高速バスです。この路線は、沿線にある尾道市因島フラワーセンターにちなんで名付けられました。

歴史



1996年3月18日広島交通中国バス本四バス開発、因の島運輸の4社によって運行が開始されました。当初は各社2往復、合計8往復で運行していました。

1998年7月18日には、瀬戸田発着の便が4往復運行を開始しましたが、運賃は2,500円でした。しかし、瀬戸田発着の便は後に廃止され、現在はしまなみライナーがその役割を担っています。

1999年5月2日、本四道路向東出入口の閉鎖に伴い、向島島内では国道317号線を経由するようになりました。

2003年2月1日には、飲み物やおしぼりなどのサービスが廃止されました。

2006年3月1日には、平日14往復(うち3往復は尾道発着)、土曜休日16往復(うち5往復は尾道発着)に減便されました。同年12月22日には、旧中国バスの事業廃止に伴い、同社担当便が新中国バス両備ホールディングスの100%子会社)に移管されました。

2008年4月1日には、収支改善のため、広島バスセンター - 尾道地区間の乗車料金が片道あたり200円、向島地区までが100円値上げされました(因島島内は据え置き)。

2014年7月1日には、運行本数が減便され、平日が13往復(うち4往復が尾道発着)、土曜休日が15往復(うち6往復が尾道発着)となりました。これにより、広島 - 尾道間が1往復減、尾道 - 因島間が2往復減となりました。

2017年2月14日には、尾道発広島行きの中国バス担当便が山陽道志和IC付近で火災事故を起こしましたが、幸い乗客乗員に怪我はありませんでした。

2022年6月には、因の島運輸の事業譲渡に伴い、同社担当便が因の島バス(アサヒタクシー (広島県)系列)に継承されました。

運行会社



現在の運行会社は以下の通りです。

広島交通
2024年7月1日〜9月15日は広交観光が運行。
中国バス
本四バス開発
因の島バス

停車停留所



フラワーライナーの停車停留所は以下の通りです。

<広島バスセンター - 新白島駅 - 不動院 - 中筋駅 - 高坂BS> - <三成 - (尾道市内主要停留所) - 尾道駅前 - 千光寺下(長江口)- 二番潟 - 向島農協前 - 向島BS - 因島大橋 - 因島北IC入口 - (因島島内主要停留所) - 土生港前>

この路線ではクローズドドアシステムが採用されており、<停留所 - 停留所>でくくられた区間内では、発地側は乗車のみ、着地側は下車のみとなります。

高坂BSでは、エアポートリムジン(広島空港福山駅前便)に接続しており、乗り継ぎが可能です。ただし、高坂BSではエアポートリムジンとの乗り継ぎのみ可能で、下車して一般道に出ることはできません。

一部の便は尾道駅前発着で、その他の便はすべて土生港前発着です。

本四バス開発担当便のみ、全国相互利用サービス対応のICカード(10カード)が利用可能で、PASPYは利用できません。

運行経路



フラワーライナーの運行経路は以下の通りです。

広島市内 - 国道54号 - 広島IC - 山陽自動車道 - 尾道IC - 国道184号 - 尾道市内 - 国道2号 - 尾道大橋 - 国道317号 - 尾道市向島地域内 - 西瀬戸自動車道(しまなみ海道) - 尾道市因島地域内

車内設備



車内設備は以下の通りです。

4列シート
* トイレ

おのみちうずしおロマン号



フラワーライナーの開設と同日に、トモテツバス・芸陽バスによって「おのみちうずしおロマン号」という高速バス路線が大田橋(尾道市) - 広島バスセンター間で開設されていました。この路線は、尾道側は山波・長江口(千光寺下)・尾道駅前のみに停車し、山陽自動車道・広島東インターチェンジ・温品バイパス(現・広島高速1号線)を経由して、広島駅新幹線口 - 八丁堀 - 広島バスセンターを結んでいました。当初はトモテツ4往復、芸陽2往復の6便体制でした。

尾道側での留置場所は、トモテツバス松永営業所(当時)でしたが、当初は路線開設の許可が下りず、尾道市東端の大田橋まで運行し、福山市内は回送運転を行っていました。

1997年1月11日からは、「おのみちうずしおロマン号」は土曜・日曜・祝日のみの運行となりました。芸陽バスゆめタウン松永前まで、トモテツバスは沼隈町・内海町まで区間が延伸されました。

1997年3月30日には芸陽バスが撤退し、1998年2月8日には路線が廃止されました。この「おのみちうずしおロマン号」の減便・廃止分が、そのままフラワーライナーの増便に繋がりました。

脚注



広島~尾道・因島線・フラワーライナー(広島交通・詳細な停留所など)
フラワーライナー(中国バス公式サイト)

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