ろ

「ろ」は、日本語の音節の一つであり、仮名文字の一つです。1モーラを形成し、五十音図では第9行第5段、すなわち「ら行お段」に位置します。

音韻

現代標準語における「ろ」の音韻は、一つの子音と一つの母音から構成される/ro/という音です。具体的には、舌先を上歯茎付近ではじくことによって発音される有声子音/r/と母音/o/の組み合わせです。国際音声記号では、語中の/r/は歯茎はじき音[ɾ]で、語頭の/r/は接触時間がやや長く歯茎側面はじき音[ɺ]で表記されることがあります。

文字と順序

• - 五十音順: 43番目。「や行」の「い」と「え」を加えると45番目になります。
• - いろは順: 2番目。「い」の次、「は」の前です。
• - 平仮名「ろ」: 漢字の「呂」の草書体が元になっています。
• - 片仮名「ロ」: 漢字の「呂」の一部を変形させたものです。
• - ローマ字: ro
• - 点字: （点字の表記は省略）
• - 通話表: 「ローマのロ」
• - モールス信号: ・−・−
• - 手旗信号: 7→8

発音

発音は「ろ」です。

「ロ」に関する事項

• - 片仮名の「ロ」は、漢字の部首である「口」（くちへん）や、ハングルの子音字母「ㅁ」（ミウム）と同形です。「ロ」はもともと漢字の「呂」から作られましたが、「呂」は「口」部に属する漢字であるため、同系統の文字と言えます。ハングルの「ㅁ」も口の形に由来しています。
• - 片仮名の「ロ」と漢字の「口」が同形であるため、「ロ」の代わりに変体仮名を用いて「口」と区別することもありました。
• - 音楽の音名では、「シ」の音（英語のB、ドイツ語のH）を表します。（例：ロ音）
• - J[[R]]などで使用される車両形式名では、グリーン車またはA寝台車を表します。これは、かつて二等車が「ロ」と表記されていたことに由来し、その後名称が変わってもそのまま使われています。
• - 「ロ」は、フジテレビのテレビ番組名でもあります。
• - プロ野球中継の点数表示やスポーツ新聞の勝敗表では、「ロ」は千葉ロッテマリーンズの略称として使用されます。
• - 新聞などでは、ロシアのことを「ロ」と略して表現することがあります。（例：米ロ関係）また、教科書などでは日露戦争を「日ロ戦争」と表記する場合もあります。

関連項目

• - ㇿ (小書きのロ)
• - ら行
• - ロ゚ (半濁音符付きのロ)

Wikipedia

• - Wikipedia:索引 ろ

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