囲碁界の2017年

2017年 囲碁界の動向

2017年は、囲碁界にとって多くの重要な出来事があった一年でした。国内外の主要な棋戦で新たなスターが誕生し、記録が塗り替えられました。以下にその詳細をまとめます。

国内棋戦

棋聖戦

井山裕太棋聖が河野臨九段を破り、棋聖位を5連覇。これにより、井山は名誉棋聖の称号を獲得しました。

本因坊戦

井山裕太本因坊が本木克弥八段を4勝0敗で下し、本因坊位を6連覇しました。

名人戦

井山裕太六冠が高尾紳路名人を4勝1敗で破り、名人位を奪還。これにより、史上初となる2度目の七大タイトル独占を達成しました。

碁聖戦

井山裕太碁聖が山下敬吾九段を3連勝で下し、碁聖位を6連覇しました。

王座戦

井山裕太王座が一力遼七段を3-0で下し、王座位を防衛。3連覇を達成しました。

天元戦

井山裕太天元が一力遼七段を3-0で下し、天元位を防衛。3連覇を達成し、史上初の七大タイトル年間グランドスラムを達成しました。

竜星戦

芝野虎丸三段が竜星戦で優勝。17歳8か月での優勝は最年少記録となり、入段から2年11か月での全員参加棋戦制覇は井山裕太六冠の記録を更新しました。

女流名人戦

藤沢里菜女流本因坊が謝依旻女流名人を破り、初の女流名人を獲得。女流二冠となりました。

会津中央病院女流立葵杯

藤沢里菜女流二冠が謝依旻女流会津杯を破り、女流三冠となりました。

扇興杯女流囲碁最強戦

藤沢里菜女流本因坊が謝依旻扇興杯を破り、優勝。女流四冠となりました。

女流本因坊戦

謝依旻六段が藤沢里菜女流本因坊を破り、女流本因坊位を奪取しました。

国際棋戦

LG杯世界棋王戦

中国の党毅飛九段が優勝しました。

農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦

韓国チームが優勝。個人戦では申旻埈六段が6連勝を達成しました。

春蘭杯世界プロ囲碁選手権戦

檀嘯八段が優勝しました。

三星火災杯ワールド囲碁マスターズ

辜梓豪五段が優勝しました。

ワールド碁チャンピオンシップ

朴廷桓九段が3勝で優勝しました。DeepZenGoも出場しました。

その他国際棋戦

利民杯世界星鋭最強戦: 羋昱廷が優勝
CCTV賀歳杯: 柯潔が優勝
グロービス杯世界囲碁U-20: 申真諝が優勝

その他の出来事

趙治勲名誉名人が史上初の公式戦通算1500勝を達成
AlphaGoが柯潔九段に3連勝
一力遼七段が中国甲級リーグに参加
芝野虎丸七段が本因坊戦史上最年少リーグ入り
DeepZenGoが藤沢里菜女流本因坊に勝利

2017年は、井山裕太七冠の活躍が際立った一年であると同時に、芝野虎丸七段をはじめとする若手棋士の台頭が目覚ましい一年でもありました。また、AIの進化が囲碁界に大きな影響を与えた一年でもありました。

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