広島県立呉三津田高等学校

広島県立呉三津田高等学校は、広島県呉市に所在する公立の高等学校です。長い歴史を持ち、地域社会に多くの人材を輩出してきました。

概要

1907年（明治40年）に開校した呉市立呉中学校と呉市立呉高等女学校を前身とし、旧制中学校時代には、近隣の海軍兵学校への進学を目指す優秀な生徒が集まる学校として知られていました。現在は、全日制課程の普通科を設置しており、文武両道、質実剛健、自主自立を校風としています。

校章

校章は、所在地の三津田の「田」の字を三つ組み合わせたデザインで、自主、救心、団結、栄光、発展を象徴しています。この校章は、1949年（昭和24年）の創立時に、美術部の生徒によって考案され、全校生徒の投票で決定されました。

校歌

校歌は、作詞を藤浦洸、作曲を古関裕而が手がけており、歌詞には「三津田高校」という校名が各番に登場します。また、校歌とは別に「三津田讃歌」という歌も存在します。

教育課程

2学年になると、生徒は文科類型、理科類型、理数探究類型のいずれかのコースを選択します。特に理数探究類型では、生徒が自ら研究テーマを設定し、数学と理科の授業時間を使って研究活動を行います。

歴史

呉市立呉中学校

1906年（明治39年）12月28日 - 開校が認可。
1907年（明治40年）4月9日 - 開校。
1911年（明治44年）4月1日 - 広島県に移管され、広島県立呉中学校に改称。
1929年（昭和4年）4月1日 - 広島県立呉第一中学校に改称。
1945年（昭和20年）
7月1日 - 呉大空襲により校舎を焼失。
9月1日 - 広海軍工廠弥生寮を仮校舎として授業を再開。
9月30日 - 横路国民[[学校]]へ移転。
10月31日 - 東畑国民[[学校]]へ移転。
1947年（昭和22年）4月1日 - 三津田ケ丘校舎が再建。
1948年（昭和23年）5月3日 - 学制改革により廃止。

広島県立呉夜間中学・呉第一夜間中学校・呉第四中学校

1935年（昭和10年）4月1日 - 広島県立呉夜間中学が開校（広島県立呉第一中学校に併設）。
1942年（昭和17年）4月1日 - 広島県立呉第一夜間中学校に改称。
1943年（昭和18年）4月1日 - 広島県立呉第四中学校に改称。
1945年（昭和20年）
7月1日 - 呉大空襲により校舎を焼失。
9月1日 - 焼け残った校舎で授業を再開。
1948年（昭和23年）5月3日 - 学制改革により廃止。

呉市立高等女学校・広島県立呉高等女学校・呉第一高等女学校

1907年（明治40年）5月1日 - 呉市立高等女学校が開校。
1920年（大正9年）4月1日 - 広島県に移管され、広島県立呉高等女学校に改称。
1943年（昭和18年）4月1日 - 広島県立呉第一高等女学校に改称。
1945年（昭和20年）7月1日 - 呉大空襲により校舎を焼失。
1948年（昭和23年）5月3日 - 学制改革により廃止。

広島県呉竹高等学校・広島県呉白楊高等学校

1948年（昭和23年）5月3日 - 学制改革により、広島県呉竹高等学校（男子校）と広島県呉白楊高等学校（女子校）が発足。
1949年（昭和24年）4月30日 - 広島県呉三津田高等学校が発足。

広島県呉三津田高等学校

1949年（昭和24年）4月30日 - 総合制高等学校として開校。普通科、被服科、定時制普通科を設置。
1950年（昭和25年）10月14日 - 木造新校舎が完成。
1954年（昭和29年）4月1日 - 被服科を生活科に改称。
1954年（昭和29年）11月14日 - 鉄筋コンクリート造3階建て校舎が完成。
1961年（昭和36年）4月1日 - 生活科を家政科に改称。
1962年（昭和37年）12月3日 - 家政科の募集を停止。
1965年（昭和40年）3月31日 - 家政科を廃止。
1965年（昭和40年）11月8日 - 校歌を制定。
1968年（昭和43年）10月1日 - 現校名に改称。
1972年（昭和47年）4月1日 - 江田島分校が分離し、広島県立江田島高等学校として独立。
1998年（平成10年）3月5日 - 総合選抜制を廃止し、単独選抜制による入試を開始。
2001年（平成13年）4月1日 - 普通科に理数コースを導入。
2006年（平成18年）1[[1月18日]] - 創立100周年記念式典を挙行。
2010年（平成22年）4月1日 - 広島県立江田島高等学校を統合、理数コースの募集を停止。
2022年（令和4年）3月31日 - 定時制課程を閉課程。

部活動

運動部

空手道部、弓道部、剣道部、サッカー部、山岳部、柔道部、ソフト[[テニス]]部、新体操部、卓球部、硬式テニス部、バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部、ハンドボール部、野球部、陸上競技部、応援団

文化部

英会話部、科学部、コーラス部、茶華道部、出版部、JRC部、書道部、数学研究会、吹奏楽部、生物部、地学部、調理部、図書部、美術部、フォークソング部、放送部

交通アクセス

JR西日本呉線呉駅から徒歩約15分

著名な出身者

政界

松本俊一（元衆議院議員、内閣官房副長官、外務次官）
三谷光男（民主党・元衆議院議員）
空本誠喜（日本維新の会・衆議院議員）
明岳周作（江田島市長）
小笠原臣也（元呉市長）

官界

保田博（元大蔵事務次官）
小松勇五郎（元通商産業事務次官、元神戸製鋼所会長）
山野正登（元科学技術事務次官、元宇宙開発事業団理事長）
岡光序治（元厚生事務次官）
布施健（元検事総長）
栗栖弘臣（元統合幕僚会議議長）

財界

碓井優（コスモ・エイティ創業者）
池内正昭（元ジェーシービー社長）
渡辺守之（元マツダ会長）
清水希茂（中国電力社長）
片山準三（元ミツトヨ社長）

学界・文化

禹長春（農学者、育種学者）
奥平英雄（東京国立博物館技官、日[[本美術史]]家）
田中小実昌（作家）
池端俊策（脚本家）
川本統脩（指揮者）
土佐信道（芸術家、明和電機代表取締役社長）
岡田善雄（細胞生物学者）
石橋康正（東京大学名誉教授）
古田陽久（世界遺産学）
古田真美（世界遺産学）
仲正昌樹（金沢大学教授）
飯田史彦（元福島大学教授、作家）
稲垣恭子（京都大学教授）

芸能

浜田省吾（シンガーソングライター）
日浦孝則（ミュージシャン、元classメンバー）
乾浩太郎（元BEE PUBLICメンバー/ ロックバンドPLASTIC DOLL）
英百合子（女優、中退）
甲賀真理子（ファッションデザイナー）
ゆりん（声優、元タレント）

マスコミ

小早川正昭（アナウンサー、声優、ナレーター）
末田正雄（NHKアナウンサー）
竹中知華（ラジオ沖縄アナウンサー）
永田周太郎（TBSテレビ美術デザイナー）
芳野潔（NHKアナウンサー）

スポーツ

古賀史生（JRA調教師）
小畑正治（元プロ[[野球選手]]）
中下征樹（サッカー指導者、サンフレッチェ広島トップチームコーチ）
広岡達朗（元プロ[[野球選手]]、元プロ[[野球監督]]、野球殿堂表彰者）
樫原沙紀（陸上中距離走女子選手）

外部リンク

広島県立呉三津田高等学校
放送部
放送部 X(旧Twitter)
広島県呉三津田ヶ丘同窓会

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