徳欽県

徳欽県（デチェン県）

徳欽県は、中華人民共和国雲南省デチェン・チベット族自治州に位置する県です。チベット文化圏のカム地方に分類され、デチェン・チベット族自治州を構成する他の行政区と共に、かつて国家級貧困県に指定されていました。

地理

徳欽県は雲南省の北西部に位置し、四川省と隣接する三江併流地域にあります。瀾滄江（メコン川上流）が流れ、古くは茶馬古道の要衝として栄えました。現在では、明永氷河や梅里雪山、白茫雪山などの観光拠点となっています。

歴史

1372年から1508年まで、徳欽は招討司の磨几勘（マルカム）と万戸府（パタン）の管轄下にありました。1509年にはナシ族のジャン王木定による統治が始まりましたが、1639年にオイラト族ホシュート部のグーシ・ハーンが南下し、木氏を倒してその支配下に置きました。

1648年から1660年にかけて徳欽はチベットの支配を受けましたが、1719年（康熙58年）に清朝の冊封を受け、正、副土司が任命されました。1727年（雍正5年）には雲南と西蔵の境界が定められ、徳欽は雲南省に帰順しました。

中華民国成立後の1915年には墩子行政委員会が設置され、1935年にはチベット語の寺院の当て字である徳欽が採用され徳欽政治局に解消されました。中華人民共和国は1952年5月に徳欽蔵族自治区を設置し、1955年に徳欽県に改称され現在に至っています。

行政区画

（行政区画に関する詳細な情報は省略）

交通

国道
G214国道

健康・医療・衛生

雲南省德欽県医院
德欽県婦幼保健院
德欽県衛生防疫站

名所・旧跡・観光スポット

三江併流（ユネスコの世界遺産（自然遺産））

関連項目

雲南料理、過橋米線（米線）、プーアル茶、涼拌茶
2020年中国大洪水、雲南省地震 (曖昧さ回避)、雲貴高原、瀾滄江
天津条約 (1885年6月)、雲南問題、中越戦争、中越国境紛争、大理国
在重慶日本国総領事館（管轄区域：雲南省・重慶市・四川省・貴州省）

外部リンク

(調査中)

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