新井勉 (外交官)

新井勉について

新井勉（あらい つとむ）は、1950年生まれの日本の外交官です。東京都出身で、フランスのグルノーブル大学文学部と横浜市立大学文理学部で学びました。1978年に横浜市立大学文理学部を卒業後、外務省に入省しました。

外務省入省後のキャリア

1979年には英語研修のためイギリスのサセックス大学に留学し、1981年に同大学の国際関係修士課程を修了しました。その後、国連局や在象牙海岸大使館など、国際的な舞台で活躍しました。

1992年10月にはジュネーブ軍縮会議日本政府代表部一等書記官、1996年7月には在オランダ大使館一等書記官を務め、国際的な外交交渉の現場で経験を積みました。2000年にはアジア局地域政策課企画官兼外務審議官室に配属され、政策立案にも携わりました。

研究活動と専門性

2000年12月には、日本国際問題研究所主任研究員（九州大学客員教授）として研究活動にも従事しました。2002年10月には総合外交政策局不拡散室長、2004年8月には国際法局国際法課法律顧問官を歴任し、国際法や安全保障の分野で専門性を深めました。

カメルーン大使としての活躍

2007年2月には在カメルーン大使館公使参事官として現地に赴任し、2008年9月には総合外交政策局軍縮不拡散・科学部国際原子力協力室長として、軍縮や核不拡散に関する外交政策を担当しました。

そして、2011年9月1日にはカメルーン駐箚特命全権大使に任命され、同時にチャドおよび中央アフリカ共和国駐箚特命全権大使も兼務しました。この間、アフリカにおける日本の外交政策の推進に尽力しました。

その後

2015年6月1日には、旧ソ連非核化協力技術事務局事務局長に就任し、核軍縮・不拡散分野で引き続き活躍しました。

同期入省者

新井氏と同期には、以下のような著名な外交官がいます。

宮家邦彦（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、立命館大学客員教授）
小井沼紀芳（元駐ザンビア大使）
大嶋英一（元駐フィジー大使）
辻優（元駐オランダ大使、元駐クロアチア大使）
水上正史（元駐アルゼンチン大使、元外務省中南米局長）
菅沼健一（元駐ブルネイ大使、元駐ジュネーブ日本政府代表部大使）
猪俣弘司（元駐パキスタン大使、元駐サンフランシスコ総領事）
貝谷俊男（元駐グルジア大使）
二石昌人（元駐ブルキナファソ大使）
篠原守（元駐コスタリカ大使）
岡田憲治（元駐ホンジュラス大使）
松富重夫（元駐イスラエル大使、元外務省国際情報統括官、元外務省中東アフリカ局長）
梅田邦夫（元駐ブラジル大使）
草賀純男（元ニューヨーク総領事）
軽部洋（元駐コンゴ民主共和国大使）
小川和也（元駐アルジェリア大使）

外部リンク

* 大使挨拶（在カメルーン日本国大使館公式ホームページ）


新井勉は、長年にわたり国際社会の平和と安定に貢献してきた、日本の外交を代表する人物の一人です。

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