新島々駅

新島々駅

新島々駅は、長野県松本市波田赤松にある、アルピコ交通上高地線の駅で、同線の終着駅です。駅番号はAK-14。かつては島々駅まで線路が続いていましたが、1985年に廃止され、現在は上高地方面へのバスの発着拠点となっています。

歴史

新島々駅は、1922年に筑摩鉄道の赤松駅として開業しました。その後、社名変更や路線名変更を経て、1966年に島々駅からのターミナル機能移設に伴い、現在の新島々駅に改称されました。

1922年（大正11年）9月26日：筑摩鉄道の波田駅 - 島々駅間開業に伴い、赤松駅として開業。所属線を島々線とする。
1922年（大正11年）10月31日：筑摩鉄道が社名を筑摩電気鉄道に変更。
1932年（昭和7年）12月2日：筑摩鉄道が社名を松本電気鉄道に変更。
1955年（昭和30年）4月1日：路線名を島々線から上高地線に変更。
1966年（昭和41年）10月1日：島々駅からのターミナル機能移設に伴い新島々駅に改称。
1983年（昭和58年）9月28日：台風10号による土砂災害で不通、当駅 - 島々駅間が休止となる。
1985年（昭和60年）1月1日：当駅 - 島々駅間が廃止、終着駅となる。
2002年（平成14年）7月20日：駅舎を改築。
2011年（平成23年）4月1日：松本電気鉄道の合併に伴い、社名をアルピコ交通に変更。
2022年（令和4年）2月17日：交通安全と観光振興を祈念し、駅構内（改札内）に「新島々駅鉄道神社」を設置。祭神は穂高神社より勧請。

駅構造

新島々駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、直営駅です。ホームと駅舎は構内踏切で連絡しています。駅前には、上高地方面へのバスの発着拠点である新島々バスターミナルが併設されています。

列車到着時のみ改札が開始されます。自動券売機が設置されており、当駅からの鉄道・バスの片道乗車券を購入できます。出札窓口はバス窓口も兼ねており、一部駅までの硬券乗車券やJR線連絡の乗車券も購入可能です。改札内には精算窓口があり、当駅までの精算のほか、上高地方面へ向かう旅客には松本からの鉄道・バス乗継乗車券も発売しています。

廃止された旧島々駅方面への線路が西へ数十メートル残されており、日中の車両点検・列車交換・夜間留置に使われています。過去には出発信号機も残っていましたが、現在は使用停止状態となっています。島式ホームにはのりば番号がなく、駅舎側が副本線で、日中に輸送余剰となる車両の留置に使われることが多いです。

2020年には、アルピコ交通創立100周年を記念して、当駅の駅名標デザインが刷新されました。長野県のマスコット「アルクマ」、松本市のマスコット「アルプちゃん」、上高地線のイメージキャラクター「渕東なぎさ」がそれぞれ描かれています。

利用状況

松本市統計書によると、1日平均の乗車人員は以下の通りです。

(具体的な乗車人員のデータは、提供された情報に含まれていないため、省略します。)

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

梓川
国道158号
松本市波田観光案内所（旧島々駅舎の復元施設。2022年解体。）
パークアンドライド駐車場
レゾナック赤松発電所
梓川導水路
上海渡分水工
波田堰、中信平左岸幹線、梓川補給水路、中信平右岸幹線
八景山公民館
八景山橋

バス路線

アルピコ交通バス（通称・松本電鉄バス）の新島々営業所（新島々バスターミナル）が併設されており、バスは駅前の操車場から発着しています。

高速バス・特急バス

高山・新穂高温泉・東京（さわやか信州号）方面

一般路線バス

アルピコ交通 - 上高地・乗鞍・白骨温泉方面
松本市営バス - 川浦方面
波田循環バス

隣の駅

アルピコ交通

■上高地線

渕東駅（AK-13） - 新島々駅（AK-14） （ - 島々駅 ※1985年廃止）

脚注

(脚注の内容は、提供された情報に含まれていないため、省略します。)

参考文献

寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 新島々駅 - アルピコ交通

もう一度検索