林通

林通（はやし とおる）

岡山県出身の元競艇選手。1948年11月5日生まれ。26期生として1967年にデビュー。同期には原田順一、古谷猛らがいる。弟の林貢も同じく元競艇選手であり、弟子には平子茂がいる。

選手としての特徴

若手時代には、村上一行、大森健二、黒明良光らと「岡山ヤング会」を結成し、櫃石島でキャンプをするなど親睦を深めた。レーススタイルは、安定した走りが持ち味の弟・貢とは対照的に、一発の破壊力を持つ選手として知られた。大一番での勝負強さも際立っていた。

SGレースでの活躍

1975年、住之江競艇場での第22回全日本選手権競走で、松尾泰宏、瀬戸康孝といった強豪を破り、初のSGタイトルを獲得。さらに1983年には、平和島競艇場での第30回全日本選手権競走で中道善博、長嶺豊を退け、8年ぶり2度目のSG制覇を成し遂げた。この1975年には、北原友次、石原洋もSGレースを制し、岡山支部がSGレースを席巻した。

その他のレース

1994年には、住之江競艇場での第4回GC決定戦競走で優出。優勝戦では、波乱の展開の中、4コースから差しを決めるも、最終的に三角哲男の全速差しに屈し、2着に終わった。地元児島競艇場で行われた第40回モーターボート記念競走では、弟・貢とともにSG優出を果たしたが、優勝は同支部の関忠志だった。

1998年には、若松、大村、丸亀の各競艇場で優勝するなど、年間6勝を挙げた。2000年8月16日には、びわこ競艇場でのレースで最後の優勝を飾った。2004年9月26日の芦屋競艇場でのレースが最後の優出となり、2005年2月7日の戸田競艇場でのレースが最後の出走となった。最後のレースでは、5コースからまくりを決め、通算2196勝目を挙げ、有終の美を飾った。

引退後

2007年、ボートレース殿堂マイスター入りを果たし、2012年には弟・貢も殿堂入りを果たし、兄弟での殿堂入りとなった。

主な獲得タイトル

1975年 - 第22回全日本選手権競走（住之江）
1976年 - 宮島開設22周年記念競走
1983年 - 第30回全日本選手権競走（平和島）
1988年 - 常滑開設35周年記念「全国争覇特別競走」
1989年 - 江戸川開設34周年記念競走

関連項目

競艇選手一覧

もう一度検索