武山県

武山県（ぶざん-けん）

武山県は、中華人民共和国甘粛省天水市に位置する県です。県人民政府は城関鎮に所在しています。

地理

武山県は天水市の西北部に位置し、東は甘谷県、南は岷県・礼県、西は漳県、北は隴西県・通渭県とそれぞれ隣接しています。

歴史

武山県の歴史は古く、秦代から前漢にかけては、その大部分が豲道県に属していました。

188年（後漢の中平5年）：襄武県・豲道県地域に新興県が設置され、南安郡の管轄となりました。
三国時代：武城県・新興県と改称。新興県内には中陶県が新設されました。
447年（北魏の太平真君8年）：中陶県を新興県に編入し広寧郡の管轄に。
590年（隋の開皇10年）：新興県は隴西県に編入され隴西郡の管轄となりました。
763年（唐の宝応2年）：吐蕃の版図となります。
866年（唐の咸通7年）：唐朝の支配下に復帰し、隴右道渭州の管轄となりました。
五代十国時代：吐蕃の羈縻州とされていました。
1019年（北宋の天禧3年）：秦鳳路秦州の下に寧遠寨が設置されました。
1072年（北宋の熙寧5年）：隴西地域に通遠軍が設置されると、寧遠寨は通遠軍の管轄に置かれました。
1104年（北宋の崇寧3年）：寧遠寨が県に昇格し、寧遠県が成立。鞏昌路鞏州の管轄となりました。
1131年（金の天会9年）：金朝により寧遠県が占拠されました。
1207年（金の泰和7年）：寧遠寨に降格し、臨洮路通遠軍の管轄となりました。
1234年（金の天興3年）：モンゴル軍により金朝が滅亡すると、寧遠寨はモンゴル帝国の支配下に組み込まれました。
1279年（元の至元16年）：寧遠県が再び設置され、清末まで沿襲されました。
1913年（中華民国2年）：北京政府は湖南省に同名の県が存在することから、武山県と改称し渭川道の管轄としました。
1928年（民国17年）7月：道制廃止に伴い新設された渭川行政区に移管されましたがまもなく廃止。
1934年（民国23年）：行政督察区制度の施行に伴い天水行政督察区の管轄となりました。
1935年（民国24年）7月：第4行政督察区に移管されました。
中華人民共和国成立後：武山県の名称が踏襲され、当初は天水分区督察専区、1951年4月に天水区、1955年2月に天水専区、1969年10月に天水地区と上部行政区の変遷を経て、1985年7月に天水市の管轄となりました。

行政区画

武山県は、13の鎮と2の郷を管轄しています。

鎮：城関鎮、洛門鎮、鴛鴦鎮、灘歌鎮、四門鎮、馬力鎮、山丹鎮、温泉鎮、樺林鎮、竜台鎮、楡盤鎮、高楼鎮、楊河鎮
郷：咀頭郷、沿安郷

交通

鉄道と道路が整備されています。

鉄道

中国国家鉄路集団
隴海線：（蘭州方面）- 鴛鴦鎮駅 - 賀家店駅 - 武山駅 - 洛門駅 -（宝鶏方面）

道路

高速道路
連霍高速道路
国道
G310国道

外部リンク

新華網-武山県概況

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