福智川

福智川（ふくちがわ）

福岡県田川郡福智町を流れる福智川は、一級[[水系]]である遠賀川水系に属する一級河川です。福智山の南麓を水源とし、上野峡と呼ばれる美しい渓谷を形成しながら南へと流れます。途中、支流の岩屋川と合流し、中里で彦山川に注ぎます。

地理

福智川の源流は、福智町上野の皿山に位置します。上流部は上野峡と呼ばれ、白糸の滝をはじめとする自然豊かな景観が広がります。また、この地域は上野焼の窯元が集まる場所としても知られています。

支流

岩屋川（いわやがわ）
福智町を流れる遠賀川水系の一級河川で、上流端は福智町弁城の岩屋です。福智川に注ぎ、途中には弁城ダムがあります。

河川施設

弁城ダム
福智町弁城に位置する岩屋川に建設されたダムです。高さ23.1メートルのアース[[ダム]]で、灌漑を主な目的としています。1966年に完成し、ダムの直下には円筒分水が設置されています。

並行する交通

福岡県道62号北九州小竹線が福智川に沿って走っています。

流域の名所

上野峡（あがのきょう）
福智川の源流域にある峡谷で、北九州国定公園および筑豊県立自然公園に指定されています。福智山への登山口の一つでもあり、神話の時代にはヤマトタケルが当地を訪れ「上がり野かな」と言ったことが、地名の由来とされています。峡谷内には、白糸の滝、河鹿橋、虎尾桜などの名所や、かぶと岩、弘法岩、つばめ岩といった奇岩が点在します。福祉バス「上野峡入口」バス停から白糸の滝までは約3キロ[[メートル]]です。

白糸の滝
上野峡にある福智川にかかる滝で、高さ20メートル、幅7メートルです。古くから修験道の開祖・役小角をはじめ、多くの僧が修行のために訪れたと伝えられています。滝のそばには観音像が祀られており、江戸時代までは梵音の滝とも呼ばれていました。

虎尾桜（とらおざくら）
福岡県内で最大の高さ17メートルを誇るエドヒガンで、樹齢は約600年と推定されています。かつては福智山の霊木として崇められていましたが、平成時代に入る頃には樹勢が著しく衰えていました。しかし、地元ボランティアの尽力と樹木医の協力により、樹勢が回復しました。

興国寺（こうこくじ）
曹洞宗の寺院で、筑豊地方における最古の禅寺として知られています。

脚注

参考文献
日外アソシエーツ編集『河川大事典』日外アソシエーツ、1991年2月21日。ISBN 4816910174
「角川日本地名大辞典」編纂委員会・竹内理三編集『角川日本地名大辞典 40 福岡県』角川書店、1988年3月8日。ISBN 4040014006

関連項目

赤池町
方城町
* 三苫やすし

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