西垣昭

西垣昭

西垣昭（にしがき あきら、1929年10月30日 - 2021年7月13日）は、日本の大蔵官僚で、元大蔵事務次官です。位階は従三位。娘は石川県副知事の西垣淳子。

大蔵事務次官時代には、消費税創設を盛り込んだ税制改革関連法の成立に尽力しました。その卓越した手腕と、日本の財政に深く貢献した人物として知られています。

略歴

1929年10月：兵庫県豊岡市に生まれる。
1953年3月：東京大学法学部第1類（私法コース）を卒業。
1953年4月：大蔵省に入省（大臣官房文書課に配属）。
1955年6月：大臣官房文書課調査主任に就任。
1955年7月：関東財務局理財部金融課へ異動。
1956年4月：関東財務局理財部金融課金融検査官に就任。
1957年10月：大蔵省為替局総務課調査主任に異動。
1958年10月：外務省在タイ日本国大使館外交官補として赴任。
1960年4月：外務省在タイ日本国大使館三等書記官に昇進。
1962年1月：大蔵省為替局外資課課長補佐に就任。
1964年6月：大蔵省国際金融局外資課課長補佐兼国際金融局為替検査官に就任。
1964年7月：大蔵省大臣官房秘書課長補佐に異動。
1966年8月：大蔵省主計局主計官補佐（建設係主査）に就任。
1968年7月：大蔵省主計局主計官補佐（通産第一係、通産第二係主査）に就任。
1970年7月：主計局調査課予算科学分析室長に就任。
1971年6月：佐藤内閣総理大臣秘書官に就任。
1972年7月：大蔵省主計局給与課長に就任。
1974年7月：大蔵省主計局主計官（建設・公共事業担当）に就任。
1977年6月：大蔵省大臣官房秘書課長に就任。
1979年7月10日：大蔵省主計局次長（末席）に就任。
1980年6月17日：大蔵省主計局次長（次席）（外務、経済協力、通商産業、地方財政、補助金、大蔵、文部、科学技術、文化を担当）に就任。
1981年6月26日：大蔵省主計局次長（筆頭）に就任。
1982年6月1日：経済企画庁長官官房長に就任。
1983年6月7日：大蔵省理財局長に就任。
経済企画庁長官官房長から本省に戻る際に、松下康雄が事務次官を2年続投したため、主計局長、大臣官房長も留任となり、ポストに空きが無かったため、理財局長で待機しました。
1984年6月27日：大蔵省大臣官房長に就任。
西垣以前で局長経験者が大臣官房長に就任した例は、理財局長から就任した石田正と国際金融局長から就任した松川道哉の2例のみでした。西垣以降は篠沢恭助、丹呉泰健、勝栄二郎らが西垣同様、理財局長から大臣官房長に就任しています。
1986年6月10日：大蔵省主計局長兼会計事務職員研修所長に就任。
1988年6月15日：大蔵事務次官に就任。
1989年7月：社団法人研究情報基金理事長に就任。
1990年5月：海外経済協力基金総裁に就任。
2002年6月：東海東京証券株式会社監査役に就任。
2002年9月：東京電力株式会社顧問に就任。
2003年11月3日：瑞宝大綬章を受章。
2021年7月13日：老衰のため死去。91歳没。死没日をもって従三位に叙されました。

同期

旧大蔵省同期入省者（昭和28年新制入省組）には、梅沢節男（公正取引委員会委員長、国税庁長官、主税局長）、石川周（常陽銀行会長・頭取、国土事務次官、造幣局長）、矢崎新二（防衛事務次官）、酒井健三（国際金融局長、国税庁次長）、垂水公正（アジア開発銀行総裁、関税局長）、大竹宏繁（経済企画事務次官、経済企画審議官）、今永伸二（駐英公使）などがいます。

昭和28年旧制入省組には、吉野良彦、水野繁、津島雄二、大場智満、宮本保孝などがいます。

その他役職

財団法人佐藤栄作記念国連大学協賛財団理事長。
財団法人オイスカ理事。
財団法人日本糖尿病財団理事。
財団法人地球市民財団理事。
財団法人痛風研究会評議員。
* 財団法人日本システム開発研究所評議員。

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