西川貞一

西川貞一

西川貞一（にしかわ さだいち）は、1902年2月27日に生まれ、1991年9月25日に没した、日本のジャーナリストであり政治家です。彼は日月荘閑人（じつげつそうかんじん）と号しました。

生涯

現在の山口県美祢市で生まれた西川貞一は、そのキャリアをジャーナリストとしてスタートさせました。関門日日新聞で編集局長を務めた後、1936年の第19回衆議院議員総選挙に旧山口1区から無所属で立候補し、初めて衆議院議員に当選しました。

当選後、西川は立憲政友会に入党し、政治家としての道を歩み始めます。1937年の第20回衆議院議員総選挙では、政友会の公認を得て立候補し、2度目の当選を果たしました。1939年に政友会が分裂した際には、久原房之助や鳩山一郎らと共に正統派に所属しました。

政党解消後は翼賛議員同盟に所属し、1942年の第21回衆議院議員総選挙では翼賛政治体制協議会の推薦を受けて立候補し、3度目の当選を果たしました。その後は、翼賛政治会および大日本政治会に所属しました。1945年5月には、鈴木貫太郎内閣の大蔵参与官に就任しました。

終戦後の1945年11月、西川は旧日政会系の日本進歩党結党に参加しました。進歩党の所属議員の多くは、政党解消以前は立憲民政党・政友会革新派・政友会統一派に所属していましたが、西川のように政友会正統派に所属していた議員で進歩党結党に参加した者は、猪野毛利栄・三善信房・依光好秋・高畠亀太郎・中井一夫・綾部健太郎の6名のみでした。また、同じく戦前政友会正統派に所属していた三土忠造は進歩党と連携し、進歩党が与党となった幣原内閣にも入閣しましたが、進歩党の結党自体には参加しませんでした。

しかし、翼賛選挙で推薦候補だったため、西川は公職追放の対象となりました。追放解除後の1952年、宇部時報社（現在の宇部日報）に入社。同年の第25回衆議院議員総選挙に自由党の公認を得て立候補し、4度目の当選を果たし、政界に復帰しました。しかし、翌年の第26回衆議院議員総選挙には立候補せず、政界から引退しました。

政界引退後は、宇部時報社の社長を務めました。1967年には会長に退き、その後は相談役となりました。1972年には、長年の功績が認められ、勲二等瑞宝章を受章しました。

1991年9月25日、西川貞一は老衰のため89歳で死去しました。彼の生涯は、ジャーナリスト、政治家として、激動の昭和時代を駆け抜けたものでした。

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