遠山友勝

遠山友勝（とおやま ともかつ）

遠山友勝は、戦国時代に美濃国で活躍した武将であり、飯羽間城と苗木城の城主を務めました。彼は、岩村遠山氏の分家である飯羽間遠山氏の出身で、「遠山七頭」の一つに数えられています。

苗木遠山氏の相続

苗木遠山氏は、元々、岩村遠山氏から養子に入った遠山直廉が当主を務めていました。しかし、直廉は武田信玄の命で飛騨国に侵攻した際、戦傷がもとで亡くなり、後継者がいませんでした。そのため、織田信長の命令により、飯羽間遠山氏の友勝が苗木遠山氏を相続することになりました。これにより、飯羽間城は友勝の子である友忠に譲られることになります。

織田氏への転身

直廉の時代まで、苗木遠山氏は武田氏の傘下にありましたが、友勝が当主となったことで織田氏の傘下に入りました。元亀元年（1570年）には、友勝自身と思われる苗木久兵衛が織田信長に従い、比叡山焼き討ちに参加しています。

上村合戦

同年12月、武田氏の家臣である秋山虎繁が、徳川氏の本拠地である三河を攻めるため、東美濃に侵入しました。この時、友勝は、子の友忠や明知遠山氏の遠山景行、奥三河の山家三方衆などと共に、虎繁率いる武田軍と上村で合戦を行いました。しかし、この合戦で遠山・徳川連合軍は敗北し、撤退を余儀なくされました。

その後

友勝の没年ははっきりしていませんが、天正年間以降、彼の名が登場しないことから、この頃には亡くなっていたと考えられています。上村合戦で討ち死にしたという説もあります。その後、子の友忠は森長可に苗木城を追われることになりますが、関ヶ原の戦いの前哨戦で孫の遠山友政が苗木城を奪還し、江戸時代には苗木藩の大名として続きました。

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