1935年の相撲

1935年の大[[相撲]]

1935年（昭和10年）は、大[[相撲]]において数々の出来事があった年です。この年、特に注目されたのは、玉錦三右エ門の活躍でした。彼は1月場所と5月場所で連続して幕内最高優勝を果たし、その圧倒的な強さを見せつけました。これは玉錦にとって、3場所ぶり7回目、そして2場所連続8回目の優勝という偉業でした。

本場所の記録

1月場所：玉錦三右エ門（二所ノ関部屋）が10勝1敗で優勝。
5月場所：玉錦三右エ門（二所ノ関部屋）が10勝1敗で優勝（2場所連続）。

新たな力士たちの誕生

1935年は、将来の相撲界を担う多くの力士たちが誕生した年でもあります。

1月2日：三笠山護（最高位：十両13枚目、出羽海部屋）
3月23日：明ノ海正五郎（最高位：十両14枚目、伊勢ヶ濱部屋→荒磯部屋）
4月5日：五ツ潟吉衛（最高位：十両19枚目、出羽海部屋）
4月8日：清ノ森政夫（最高位：前頭9枚目、伊勢ヶ濱部屋、+ 2019年【平成31年】）
5月17日：北葉山英俊（最高位：大関、時津風部屋、+ 2010年【平成22年】）
5月21日：時津海正男（最高位：十両17枚目、時津風部屋）
6月15日：松嶋市平（最高位：十両7枚目、立浪部屋）
8月28日：29代式守伊之助（元・立[[行司]]、春日野部屋、+ 2004年【平成16年】）
10月3日：玉響克己（最高位：前頭2枚目、二所ノ関部屋）
10月17日：羽子錦徳三郎（最高位：前頭10枚目、高嶋部屋→友綱部屋、+ 1973年【昭和48年】）
11月3日：岡ノ山喜郎（最高位：前頭5枚目、時津風部屋）
11月13日：青ノ里盛（最高位：関脇、時津風部屋、+ 2008年【平成20年】）
11月20日：時浪春樹（最高位：十両3枚目、時津風部屋）
11月29日：小城ノ花正昭（最高位：関脇、出羽海部屋、+ 2006年【平成18年】）

これらの力士たちは、後にそれぞれの時代で活躍し、相撲界を盛り上げていくことになります。

惜しまれつつもこの世を去った力士たち

この年は、力士の誕生だけでなく、ベテラン力士たちの死去も相次ぎました。彼らの遺志は、後の力士たちに受け継がれていくことでしょう。

1月5日：銚子灘傳右エ門（最高位：前頭14枚目、中立部屋→二子山部屋→出羽海部屋、年寄：稲川、 1902年【明治35年】）
4月28日：立汐唯五郎（最高位：十両5枚目、振分部屋、 1903年【明治36年】）
6月12日：上ヶ汐福治郎（最高位：前頭3枚目、若藤部屋、年寄：若藤、 1881年【明治14年】）
1[[1月2日]]：岩木山謙治郎（最高位：前頭15枚目、清見潟部屋→山科部屋、 1895年【明治28年】）


1935年は、大[[相撲]]界にとって、新たな才能の芽生えと、ベテラン力士たちの引退が交錯する、歴史の転換期とも言える一年でした。玉錦の圧倒的な強さ、そして未来の相撲界を担う若き力士たちの誕生は、この年の相撲史を語る上で欠かせない出来事と言えるでしょう。

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