のとじま臨海公園水族館

のとじま臨海公園水族館について

のとじま臨海公園水族館は、石川県七尾市の能登島北岸に位置する水族館で、「のとじま水族館」の愛称で親しまれています。石川県内唯一の水族館であり、能登島を代表する観光施設の一つです。

施設概要

敷地面積は10ヘクタール、建物は鉄筋コンクリート造の地上2階、地下1階建てで、延床面積は2,883平方メートルです。以前は、約400種2万2000匹もの魚介類や水棲哺乳類を飼育していましたが、2024年1月1日の能登半島地震で甚大な被害を受け、多くの生き物が犠牲になりました。その後、施設の復旧作業が進められ、同年7月20日に営業を再開。再開時点では、約210種7500匹の生き物が飼育されています。

見どころ

当水族館の最大の見どころは、カマイルカやフンボルトペンギンが悠々と泳ぐトンネル水槽です。長さ22m、水量1200トンという国内最大級の規模を誇ります。「海の自然生態館」では、高さ7m、幅12mの巨大なジャイアントケルプ水槽をはじめ、ゴマフアザラシやコツメカワウソなど、様々な生き物の生態を観察できます。

また、日本海側最大級のパノラマ大水槽も必見です。八角柱型の水槽は、最長対角距離20m、水深6m、水量1600トンもの大きさを誇ります。以前は、この水槽でジンベエザメが飼育・展示されていましたが、地震の影響で全頭が死亡しました。しかし、2024年10月より新たな個体を迎え、展示を再開しています。

リニューアル

2018年には、開館以来の大規模なリニューアルが行われました。回遊水槽がリニューアルされ、日本海側の水族館では初めてプロジェクションマッピングが導入されました。この回遊水槽は「のと海遊回廊」と名付けられ、人気のスポットとなっています。リニューアル後には、トリップアドバイザーによる「日本の水族館ランキング」で10位にランクインするなど、高い評価を得ています。

その他の施設

水族館には、様々な種類の水槽や施設があります。

パノラマ大水槽：ジンベエザメ、アカシュモクザメ、クロマグロなどが展示されています。
本館：
のと海遊回廊：アカエイ、ネコザメ、ブリ、ヒラマサ、シマアジ、カンパチなどが回遊しています。
円柱水槽：ハナミノカサゴ、メガネモチノウオなどが展示されています。
ふれあい水槽：イトマキヒトデ、キタムラサキウニ、サザエ、ギンポなどに触れることができます。
能登と海と：イシダイ、キジハタ、キュウセンなど、能登の海で見られる魚たちが展示されています。
北の海の魚たち：ハタハタ、メバル、カレイなど、北の海に生息する魚たちが展示されています。
マングローブの水辺：テッポウウオ、シオマネキ、トビハゼなど、マングローブに生息する生き物が展示されています。
南の海の魚たち：クマノミ、カクレクマノミ、ウツボなど、熱帯の海に生息する魚たちが展示されています。
マダイの音と光の世界：マダイが展示されています。
川と湖の魚たち：オイカワ、カジカ、モツゴなど、川や湖に生息する魚たちが展示されています。
深い海の生きものたち：ズワイガニ、タカアシガニ、ホッコクアカエビなど、深海に生息する生き物が展示されています。
水族館の変わりもの：マツカサウオなど、珍しい魚たちが展示されています。
小さな生きものたち
クラゲの世界：アカクラゲ、ミズクラゲなどが展示されています。
イルカたちの楽園：
トンネル水槽：カマイルカ、フンボルトペンギンが展示されています。
海ののぞき窓
海の自然生態館：
カワウソ水槽：コツメカワウソが展示されています。
ケルプ水槽：マイワシ、ジャイアントケルプなどが展示されています。
アザラシ万華鏡：ゴマフアザラシが展示されています。
その他の施設
ラッコ水槽：以前はラッコが飼育されていましたが、2020年に死亡しました。
ウミガメ水槽：アオウミガメが展示されています。
ペンギンプール：マゼランペンギンが飼育されています。
屋外ショープール：カマイルカ、カリフォルニアアシカによるショーが開催されます。
イルカとのふれあいプール
海づりセンター
レストランイルカ
食堂街
ミュージアムショップ「ドルフィン・テイル」
売店「BLUE OCEAN」

歴史

1982年7月3日に開館しました。1983年には、全国植樹祭で来県した昭和天皇が行幸されました。開館当初は、駐車場と施設を結ぶモノレールが運行されていましたが、2005年に廃止されました。

2003年には、日本で初めてトラフウミシダの繁殖に成功し、日本動物園[[水族館協会]]から繁殖賞を授与されました。2010年には、世界で2例目となるイルカの人工尾びれ装着に成功しています。また、2015年には、生きたリュウグウノツカイの展示に成功し、国内最長の生存記録を達成しました。

2024年1月1日には、能登半島地震により甚大な被害を受け、一時休館となりました。その後、復旧作業が進められ、同年7月20日に営業を再開しました。

交通アクセス

路線バス：七尾駅または和倉温泉駅から能登島交通バスで約30～45分、「のとじま臨海公園水族館」停留所下車。
自家用自動車：国道249号和倉ICまたは七尾市街から石川県道47号線を経由し、約15km。のと里山海道横田ICから約12km。
その他：のと里山空港からは、ふるさとタクシーが利用可能です（要事前予約）。和倉温泉駅からは、観光タクシーのコースも設定されています。

まとめ

のとじま臨海公園水族館は、能登の豊かな海を再現した水族館です。能登半島地震からの復興を遂げ、新たなスタートを切りました。訪れる人々を魅了し、能登の海の素晴らしさを伝えてくれるでしょう。

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