ディープ・セレクション 1973-1976

『ディープ・セレクション 1973-1976』は、イギリスのロックバンド、クイーンが1973年から1976年の間に発表した楽曲を集めたコンピレーション・アルバムです。クイーンのデビュー40周年を記念して、2011年3月14日にリリースされました。このアルバムは、クイーンの初期の音楽活動を振り返る上で非常に重要な作品となっています。

概要

このアルバムは、クイーンのデビュー40周年記念リマスター盤として再発売された『戦慄の王女』、『クイーン II』、『シアー・ハート・アタック』、『オペラ座の夜』、『華麗なるレース』と同時に発売されました。これらの5枚のアルバムに収録された楽曲の中から厳選されたものが、このコンピレーションに収められています。SHM-CD仕様で、音質にもこだわった再発盤です。

収録曲については、いくつかの特徴があります。例えば、『クイーン II』に収録されていた「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」と「オウガ・バトル」は、オリジナルでは曲が繋がった形で収録されていましたが、このアルバムでは独立した形で収録されています。一方で、「テニメント・ファンスター」、「フリック・オブ・ザ・リスト」、「谷間のゆり」の3曲は、『シアー・ハート・アタック』に収録されていた時と同じように、繋がった形で収録されています。これは、アルバム全体の流れを考慮した意図的な編集と言えるでしょう。

収録曲

炎のロックンロール
サン・アンド・ドーター
マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン
オウガ・バトル
ファニー・ハウ・ラヴ・イズ
キラー・クイーン
テニメント・ファンスター
フリック・オブ・ザ・リスト
谷間のゆり
ナウ・アイム・ヒア
'39
スイート・レディ
ロング・アウェイ
グッド・カンパニー
アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー

これらの楽曲は、クイーンの初期の多様な音楽性を表しており、ロック、ハードロック、プログレッシブ・ロックなど、様々なジャンルの要素が混ざり合っています。フレディ・マーキュリーの圧倒的なボーカル、ブライアン・メイの独特なギターサウンド、ロジャー・テイラーのパワフルなドラム、ジョン・ディーコンの安定したベースラインが、それぞれの楽曲を彩っています。

パーソネル

フレディ・マーキュリー - リードボーカル、バッキングボーカル、ピアノ
ブライアン・メイ - ギター、リードボーカル（「'39」「ロング・アウェイ」「グッド・カンパニー」）、ブリッジ部分のボーカル（「炎のロックンロール」）、バッキングボーカル、ウクレレ、ベル
ロジャー・テイラー - ドラムス、パーカッション、リードボーカル（「テニメント・ファンスター」「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」）、ボーカルライン（「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」）、ブリッジ部分のボーカル（「炎のロックンロール」）
* ジョン・ディーコン - ベース、アコースティックギター

これらのメンバーによって、クイーンの独特な音楽性が創り出されています。各メンバーの個性的な才能が、このアルバムを聴く上での大きな魅力となっています。このアルバムは、クイーンの初期の音楽を深く理解するための重要な資料であると言えるでしょう。

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