台湾鉄路管理局CK124号機

台湾鉄路管理局CK124形蒸気機関車

CK124は、台湾鉄路管理局が動態保存している蒸気機関車です。この機関車は、1936年に日本車輌製造で製造されたC12形蒸気機関車の同形車で、台湾向けのCK120型として導入されました。国鉄C12形との主な違いは、CK120型には除煙板が設置されている点です。

製造から保存まで

1936年にC124として製造されたCK124は、太平洋戦争後、台湾鉄路管理局に引き継がれ、他のCK120形と同様にCK124と改称されました。しかし、1979年6月に縦貫線の電化に伴い、蒸気機関車は全面的に使用停止となり、多くの機関車が廃車となりました。その中で、CK124は新北投駅に静態保存されることになり、他の6両は解体されました。

1988年、台北捷運淡水線の工事開始に伴い新北投駅が廃止されると、CK124は北投駅に隣接する職員訓練施設に移送されました。その後、2000年9月14日には台北機廠に輸送され、7ヶ月の修繕を経て、翌年4月30日に竣工しました。そして、鉄道節である6月9日に復元した姿が公開されました。

動態復元後の活躍

2001年11月17日には、「SL南廻号」として南廻線の高雄駅～台東駅間を走行しました。この際には、ジョニーウォーカー色に塗装されたディーゼル機関車R150型が補助機関車として連結されました。

その後も、CK124は各地のイベントで活躍しています。例えば、2003年8月3日には「浪漫七夕、鐵道傳情」イベントで集集線車埕駅～集集駅間を、同年11月8日には山佳駅百周年記念イベントで樹林駅～山佳駅間を走行しました。2004年9月25日には斗六駅～台南駅間開通百周年記念イベントで隆田駅～台南駅間を、2005年には豊原駅～台中駅間開通百周年記念イベント、二水駅～豊原駅間開通百周年記念イベントなど、数多くの記念イベントで活躍しました。

2006年には、「台湾鉄路創建119周年紀念活動」で松山駅～菁桐駅間を、また、交通部観光局が計画した「台東南島文化節」では台東駅～知本駅間を走行しました。

2007年には、「蒸汽火車緬懐之旅」と題した環島ツアーを実施し、台湾各地でその姿を披露しました。基隆駅、台中駅、嘉義駅、台南駅、屏東駅、花蓮駅、二水駅など、各地の駅で展示や走行が行われました。

2008年には、「台湾鉄路縦貫線開通100週年温馨懐旧之旅」で彰化駅～豊原駅間を走行し、台東県政府の「茶と飛行傘博覧会」では台東駅～池上駅間を走るなど、その活動範囲は広がりました。

近年の活動

2010年には、旧山線の営業再開に合わせて三義駅～泰安駅間を運行し、台湾鉄路管理局のイベント《火車環島接力─百年車站巡禮》にも登場しました。また、2012年3月12日には、CK124とJR北海道の「SL冬の湿原号」が姉妹列車となりました。

CK124は、2013年の映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の撮影にも使用され、その姿は多くの人々の記憶に残っています。

イベントでの走行例

2003年8月3日：「浪漫七夕、鐵道傳情」イベントで集集線車埕駅～集集駅間を走行
2003年11月8日：山佳駅百周年記念イベントで樹林駅～山佳駅間を走行
2004年9月25日：斗六駅～台南駅間開通百周年記念イベントで隆田駅～台南駅間を走行
2005年5月15日：豊原駅～台中駅間開通百周年記念イベントで台中駅～豊原駅間を走行
2006年6月10日：「台湾鉄路創建119周年紀念活動」で松山駅～菁桐駅間を走行
2007年2月3日：「陽光彰化、蒸汽火車世紀之旅」で彰化駅～社頭駅～二水駅を走行
2007年6月9日～27日：「蒸汽火車緬懐之旅」環島ツアーを実施
2008年6月9日：「台湾鉄路縦貫線開通100週年温馨懐旧之旅」で彰化駅～豊原駅間を走行
2008年7月5日：台東県政府主催の「茶と飛行傘博覧会」で台東駅～池上駅間を走行
2010年6月5日～9日：旧山線の営業再開に合わせて三義駅～泰安駅間を運行

CK124は、台湾の鉄道史において非常に重要な存在であり、その動態保存は台湾の鉄道文化を語る上で欠かせないものです。多くの人々に愛され、これからも様々なイベントで活躍することが期待されます。

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