扇興杯女流囲碁最強戦

扇興杯女流囲碁最強戦

扇興杯女流囲碁最強戦は、総合物流企業センコー（旧社名・扇興運輸）が創業100周年を記念して2015年に創設した、女流棋士による囲碁の棋戦です。日本棋院と関西棋院に所属する女流棋士が出場し、女流最強の座をかけて競い合います。

優勝賞金は女流名人戦に次ぐ800万円と高額で、女流棋士にとって重要な棋戦の一つとなっています。

棋戦の方式

扇興杯は、他の主な女流棋戦とは異なり、挑戦手合制ではなく、前回優勝者を含む16名によるトーナメント方式で争われます。組み合わせは抽選で決定され、実力伯仲の対局が繰り広げられます。準決勝以降の対局は、滋賀県東近江市のクレフィール湖東で行われるのが特徴です。

優勝者には「扇興杯」のタイトル称号が与えられますが、NHKの囲碁番組などでは、スポンサーの宣伝を避けるため「女流最強」という呼称が用いられることがあります。

過去の優勝者

第1回 (2016年): 謝依旻
第2回 (2017年): 藤沢里菜
第3回 (2018年): 万波奈穂
第4回 (2019年): 藤沢里菜
第5回 (2020年): 藤沢里菜

歴代本戦出場者

各回の本戦出場者は以下の通りです（タイトル・段位は当時のもの）。

第1回: 謝依旻女流本因坊、王景怡女流会津杯、青木喜久代八段、芦田磯子六段、加藤啓子六段、佃亜紀子五段、知念かおり五段、向井千瑛五段、大澤奈留美四段、井澤秋乃四段、巻幡多栄子四段、甲田明子三段、奥田あや三段、藤沢里菜三段、西山静佳初段、牛栄子初段
第2回: 謝依旻扇興杯、藤沢里菜女流本因坊、青木喜久代八段、鈴木歩七段、吉原由香里六段、桑原陽子六段、佃亜紀子五段、向井千瑛五段、大澤奈留美四段、井澤秋乃四段、甲田明子三段、奥田あや三段、西山静佳初段、田口美星初段、牛栄子初段、上野愛咲美初段
第3回: 謝依旻女流本因坊、藤沢里菜扇興杯、上野愛咲美女流棋聖、青木喜久代八段、知念かおり六段、矢代久美子六段、小林泉美六段、佃亜紀子五段、向井千瑛五段、大澤奈留美四段、石井茜三段、万波奈穂三段、奥田あや三段、木部夏生二段、牛栄子二段、出口万里子初段
第4回: 万波奈穂扇興杯、上野愛咲美女流棋聖、藤沢里菜女流本因坊、青木喜久代八段、小西和子八段、吉田美香八段、知念かおり六段、謝依旻六段、矢代久美子六段、加藤啓子六段、佃亜紀子五段、向井千瑛五段、奥田あや四段、大澤奈留美四段、王景怡三段、牛栄子二段
第5回: 藤沢里菜扇興杯、上野愛咲美女流本因坊、青木喜久代八段、小西和子八段、吉田美香八段、加藤啓子六段、桑原陽子六段、小林泉美六段、小山栄美六段、謝依旻六段、吉原由香里六段、佃亜紀子五段、向井千瑛五段、奥田あや四段、万波奈穂四段、仲邑菫初段

関連棋戦

SENKO CUPワールド碁女流最強戦: 2018年から開催されている女流棋士の国際棋戦。
女流最強戦: 1999年から2008年まで行われていた女流棋士の棋戦。東京精密の主催で扇興杯とは無関係。

外部リンク

* 囲碁最強戦/'>日本棋院「扇興杯女流囲碁最強戦」: 公式サイト

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