新潟県第1区 (中選挙区)

新潟県第1区（かつて存在した衆議院選挙区）

新潟県第1区は、第二次世界大戦後の1947年に実施された第23回衆議院議員総選挙から設置され、国会議員を選出するために機能した選挙区の一つです。この選挙区は廃止されるまでの間、定数が3名と定められていました。その区域は時代の変遷とともに一部変更が見られ、廃止後は現在の新潟県第1区と新潟県第2区の一部に引き継がれています。

区域の変遷

公職選挙法が施行された1950年（昭和25年）当時、新潟県第1区に含まれていたのは、新潟市、西蒲原郡、および佐渡郡でした。その後、選挙区が廃止される直前の第40回衆議院議員総選挙（1993年実施）時点では、区域に新潟市、燕市、両津市、西蒲原郡、佐渡郡が含まれていました。燕市と両津市が後に追加されたことがわかります。

選挙の記録

この選挙区では、設置された1947年から廃止される1993年まで、様々な総選挙が実施されました。以下に、記録が残る各回の選挙について、その執行年月日、当日有権者数、および投票率を示します。

第23回衆議院議員総選挙
執行年月日：1947年4月25日
当日有権者数：270,846人
投票率：61.17%
第23回衆議院議員補欠選挙
執行年月日：1947年12月19日
投票率：32.95%
第24回衆議院議員総選挙
執行年月日：1949年1月23日
当日有権者数：274,508人
投票率：64.42%
第25回衆議院議員総選挙
執行年月日：1952年10月1日
当日有権者数：299,873人
投票率：77.08%
第26回衆議院議員総選挙
執行年月日：1953年4月19日
当日有権者数：293,338人
投票率：75.63%
第27回衆議院議員総選挙
執行年月日：1955年2月27日
当日有権者数：311,068人
投票率：82.66%
第28回衆議院議員総選挙
執行年月日：1958年5月22日
当日有権者数：342,804人
投票率：78.18%
第29回衆議院議員総選挙
執行年月日：1960年11月20日
当日有権者数：338,220人
投票率：79.50%
第30回衆議院議員総選挙
執行年月日：1963年11月21日
当日有権者数：377,776人
投票率：77.87%
第31回衆議院議員総選挙
執行年月日：1967年1月29日
当日有権者数：397,794人
投票率：78.10%
第32回衆議院議員総選挙
執行年月日：1969年12月27日
当日有権者数：432,730人
投票率：65.88%
第33回衆議院議員総選挙
執行年月日：1972年12月10日
当日有権者数：455,938人
投票率：73.06%
第34回衆議院議員総選挙
執行年月日：1976年12月5日
当日有権者数：482,683人
投票率：74.89%
第35回衆議院議員総選挙
執行年月日：1979年10月7日
当日有権者数：498,024人
投票率：71.67%
第36回衆議院議員総選挙
執行年月日：1980年6月22日
当日有権者数：502,572人
投票率：77.41%
第37回衆議院議員総選挙
執行年月日：1983年12月18日
当日有権者数：521,046人
投票率：70.60%
第38回衆議院議員総選挙
執行年月日：1986年7月6日
当日有権者数：531,750人
投票率：71.61%
第39回衆議院議員総選挙
執行年月日：1990年2月18日
当日有権者数：549,483人
投票率：73.18%
第40回衆議院議員総選挙
執行年月日：1993年7月18日
当日有権者数：571,275人
* 投票率：66.59%

これらの選挙を通じて、新潟県第1区からは、当時の定数である3名の衆議院議員が選出されました。有権者数は時代の流れとともに増加傾向にあり、投票率は選挙ごとに変動が見られます。

新潟県第1区は、日本の政治史において、この地域の民意を国政に反映させる役割を担った重要な選挙区でした。その歴史は、現在の選挙制度へと引き継がれています。

もう一度検索