福音館古典童話シリーズ

福音館古典童話シリーズ：世界の名作がつまった、美しい児童文学叢書

福音館古典童話シリーズは、1967年から福音館書店によって刊行されている、日本の児童文学を代表する叢書です。世界中から選ばれた古典童話の数々が、美しい装丁と丁寧な翻訳で、子どもたちに届けられています。

シリーズの特徴

このシリーズ最大の特徴は、単なる翻訳にとどまらず、原書の初版本に掲載されている挿絵を忠実に復刻している点です。そのため、各作品の世界観をより深く理解し、楽しむことができます。また、翻訳も著名な翻訳家たちが担当しており、子どもにも理解しやすい、自然で美しい日本語で訳されています。

装幀は、日本の著名な装丁家である辻村益朗氏が担当。A5変形版（21×17cm）という、子どもが手に取りやすいサイズで、函入りという豪華な仕様となっています。

収録作品例

シリーズには、世界中で愛されている多くの名作が収録されています。いくつか例を挙げると、以下のようになります。

ジュール・ヴェルヌ 『二年間の休暇』『海底二万リーグ』『神秘の島』：冒険に満ちた、スリリングな物語。
ジーン・ウェブスター 『あしながおじさん』：心温まる、少女の成長物語。
カルロ・コッローディ 『ピノッキオのぼうけん』：木の人形ピノッキオの冒険と成長を描いた、イタリアの古典童話。
ルイス・キャロル 『ふしぎの国のアリス』『鏡の国のアリス』：ナンセンスで幻想的な世界観が魅力的な、イギリスの古典童話。
ジェームズ・マシュー・バリー 『ピーター・パンとウェンディ』：空を飛ぶ少年ピーター・パンと、ウェンディの冒険物語。
ウィリアム・ハドソン 『夢を追う子』：自然の中で育つ少年の、感動的な物語。
ジョン・メイスフィールド 『ニワトリ号一番のり』：小さな帆船による、冒険の物語。
シドニー・ラニア編 『アーサー王と円卓の騎士』：イギリスの伝説、アーサー王物語。
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 『さらわれたデービッド』『宝島』：スリルと冒険に満ちた、イギリスの古典冒険小説。
イーディス・ネズビット 『宝さがしの子どもたち』『砂の妖精』：子どもたちの友情と冒険を描いた、イギリスの児童文学。
ヨハンナ・シュピリ 『ハイジ』：アルプスの山々で育つ少女ハイジの、心温まる物語。
ダニエル・デフォー 『ロビンソン・クルーソー』：無人島でのサバイバルを描いた、イギリスの古典冒険小説。
呉承恩 『西遊記』：中国の古典四大奇書の一つ、孫悟空の冒険物語。
マーク・トウェイン 『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』：アメリカの少年たちの、自由奔放な冒険物語。
アレクサンドル・デュマ・ペール 『三銃士』：フランスの古典冒険小説。
ラドヤード・キップリング 『ジャングル・ブック』：ジャングルの動物たちと少年モーグリの物語。
フランシス・ホジソン・バーネット 『秘密の花園』『小公女』：イギリスの児童文学作家、バーネットの代表作。
ルイーザ・メイ・オルコット 『若草物語』：アメリカの古典小説、マーチ家の四姉妹の物語。
ジョナサン・スウィフト 『ガリヴァー旅行記』：風刺と冒険に満ちた、イギリスの古典小説。
レフ・トルストイ 『トルストイの民話』：ロシアの文豪トルストイによる、民話集。
ライマン・フランク・ボーム 『オズの魔法使い』：オズの魔法の国を舞台にした、アメリカの古典ファンタジー。
ジェイムズ・フェニモア・クーパー 『モヒカン族の最後』：アメリカの開拓時代を描いた、冒険小説。
ヴィクトル・ユーゴー 『レ・ミゼラブル』：フランスの古典小説、ジャン・ヴァルジャンの物語。
ケイト・D・ウィギン、ノラ・A・スミス編 『アラビアン・ナイト』：アラビアンナイト（千夜一夜物語）。
ヘンリク・シェンキェヴィチ 『クオ・ヴァディス』：古代ローマを舞台にした、歴史小説。
ヴィルヘルム・ハウフ 『冷たい心臓－ハウフ童話集』：ドイツの作家ハウフによる、童話集。
セルマ・ラーゲルレーヴ 『ニルスのふしぎな旅』：スウェーデンの古典童話。
レオポルド・ショヴォー編 『狐物語』：狐を主人公にした、フランスの物語集。
* フェーリクス・ザルテン 『バンビ 森に生きる』：オーストリアの作家ザルテンによる、動物小説。

これらの作品は、時代を超えて愛され続けている名作ばかりです。福音館古典童話シリーズは、子どもたちに読書の楽しさを伝え、豊かな心を育む上で、重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

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