青森駐屯地

青森駐屯地の概要

青森駐屯地は、青森県青森市に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。本州最北端に位置し、津軽海峡を眼前に臨む、国防上重要な拠点となっています。この地域は、本州北部の交通の要衝であり、エネルギー政策上重要な原子力関連施設が集中する下北半島への備えも担っています。

最寄りの演習場として小谷演習場と六ヶ所対空射撃場があり、駐屯地司令は第9師団副師団長が兼務しています。駐屯地内には防衛館があり、八甲田雪中行軍資料、戦時資料、軍服、近年の活動状況、そして青森の文化を象徴するねぶたなどが展示されています。

青森駐屯地の沿革

青森駐屯地の歴史は、警察予備隊青森営舎として1951年9月20日に開設されたことに始まります。

1951年10月1日：警察予備隊第5連隊第1大隊が金沢駐屯地から移駐。
1952年3月6日：第5連隊主力も金沢駐屯地から移駐。

1952年10月15日には、保安隊が発足し、青森駐屯地は保安隊青森駐屯地となりました。その後、1954年7月1日に陸上自衛隊が設置されたことに伴い、陸上自衛隊青森駐屯地として新たなスタートを切ります。

1956年には、第20普通科連隊が新編され、第5普通科連隊が八戸駐屯地へ移駐、その後、第20普通科連隊主力も神町駐屯地へ移駐しました。

同年12月1日には、第9混成団が新編され、第9混成団司令部が設置されました。

1962年には、第5普通科連隊が八戸駐屯地から再び移駐し、第9混成団が第9師団へ改編されました。これに伴い、第5普通科連隊は本部管理中隊、4個普通科中隊、重迫撃砲中隊で編成を完結させました。

1990年3月26日には、第9後方支援連隊が新編され、2004年3月27日には第9化学防護隊が新編されました。

2010年3月26日、第9後方支援連隊が八戸駐屯地へ移駐しましたが、輸送隊と衛生隊は青森駐屯地に残留しています。

駐屯部隊

青森駐屯地には、東北方面隊隷下の以下の部隊が駐屯しています。

第9師団
第9師団司令部
第5普通科連隊
第9後方支援連隊
衛生隊
輸送隊
第9通信大隊
第9化学防護隊
第9師団司令部付隊
第9音楽隊
東北方面システム通信群
第103基地システム通信大隊
第305基地通信中隊
東北方面会計隊
第380会計隊
青森駐屯地業務隊

また、防衛大臣直轄部隊として、警務隊の東北方面警務隊、第123地区警務隊も駐屯しています。

交通アクセス

青森駐屯地へのアクセスは、以下の幹線交通が利用できます。

高速道路：東北自動車道青森IC、青森自動車道青森中央IC、青森東IC
一般道：国道4号、国道7号（青森環状道路）、国道103号、国道280号、青森県道26号青森五所川原線、青森県道27号青森浪岡線、青森県道40号青森田代十和田線、青森県道44号青森環状野内線、青森県道120号荒川青森停車場線
鉄道：JR東日本東北新幹線新青森駅、青い森鉄道線/JR奥羽本線/JR津軽線青森駅
港湾：青森港、むつ小川原港、八戸港（重要港湾）、蟹田港（地方港湾）、大湊基地（海上自衛隊）
飛行場：青森空港（第三種空港）、三沢飛行場（官民共用）

周辺の重要施設

青森駐屯地の周辺には、以下のような重要な施設があります。

東通原子力発電所（下北郡東通村）
八戸火力発電所（八戸市）
核燃料サイクル基地（上北郡六ヶ所村）
六ヶ所村核燃料再処理施設（建設中）（上北郡六ヶ所村）
青森変電所（青森市）
むつ小川原国家石油備蓄基地（上北郡六ヶ所村）
青函トンネル

これらの施設は、国家のエネルギー政策や安全保障において重要な役割を担っており、駐屯地の活動においても重要な考慮事項となっています。

関連情報

青森駐屯地に関するより詳しい情報は、以下の関連情報をご覧ください。

大湊地方隊
三沢基地・北部航空方面隊

外部リンク

* 陸上自衛隊青森駐屯地 (@2lU9vPCdaWsr2OQ) - X（旧Twitter）

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