高岡正人

高岡正人（たかおか まさと）

高岡正人氏は、日本の外交官として、イラク、シドニー、モンゴル、クウェートといった重要な地域で大使や総領事を務めました。その国際的なキャリアは、日本外交における重要な役割を担ってきたことを示しています。

生い立ちと学歴

高岡氏は、兵庫県丹波市山南町のご出身です。幼少期から地元の学校で学び、兵庫県立柏原高等学校を経て、1976年に東京大学理科一類に入学しました。その後、東京大学教養学部で国際関係論を専攻し、1981年に卒業しました。学問に対する真摯な姿勢は、後の外交官としての活躍の基盤となりました。

外務省入省後のキャリア

1981年4月に外務省に入省後、高岡氏は国際的な舞台で活躍の場を広げていきます。1982年にはハーバード大学ケネディスクールで行政学修士課程を修了し、国際的な視野を磨きました。

1996年12月には、ウィーン国際機関日本政府代表部の一等書記官として赴任（1998年1月より参事官）。その後、外務省総合外交政策局軍備管理軍縮課兵器関連物資等不拡散室長、外務省大臣官房海外広報課長を歴任し、2001年8月には防衛庁書記官・防衛庁運用局訓練課長として、防衛行政にも携わりました。

2003年8月には、在インド大使館で政務担当参事官（後に公使）を務め、2005年7月には在英国日本国大使館で経済担当公使として活躍しました。2008年8月には外務省大臣官房参事官兼経済局、2010年8月には財務省大臣官房審議官（国際局担当）として、幅広い分野で専門知識と経験を活かしました。

大使・総領事としての活躍

2012年9月、高岡氏はイラク駐箚特命全権大使に任命され、2013年からはシドニー総領事を務めました。2016年11月にはモンゴル駐箚特命全権大使、そして2019年10月にはクウェート駐箚特命全権大使として、各国の日本との関係強化に尽力しました。

同期入省の外交官

高岡氏と同期で外務省に入省した外交官には、以下の著名な人物がいます。

兼原信克（元国家安全保障局次長）
泉裕泰（日本台湾交流協会台北事務所長）
上月豊久（元ロシア大使）
岡村善文（OECD大使）
山田彰（元ブラジル大使）
上村司（日本国政府代表（中東和平担当特使））
佐藤地（元駐ハンガリー大使）
側嶋秀展（ミクロネシア大使）
香川剛廣（国際貿易・経済担当大使）
石兼公博（国連大使）
高木昌弘（駐ドミニカ共和国大使）
冨田浩司（駐米大使）
川村裕（元ノルウェー大使）
川村泰久（カナダ大使）
嘉治美佐子（クロアチア大使）
宮島昭夫（ポーランド大使）
重枝豊英（リトアニア大使）
石井哲也（トンガ大使）
岡田誠司（バチカン大使）
冨永純正（青年海外協力協会会長）
奥克彦（イラク日本人外交官射殺事件犠牲者）
伊藤光子（世界の子どもにワクチンを日本委員会事務局長）
福嶌教輝（駐メキシコ大使）
福嶌香代子（ナッシュビル総領事）

まとめ

高岡正人氏は、卓越した語学力と専門知識を駆使し、多岐にわたる分野でその能力を発揮してきました。その外交官としてのキャリアは、日本の国際社会における地位向上に大きく貢献しています。高岡氏の活躍は、これからの日本の外交を担う人々にとって、重要な指針となるでしょう。

参考情報

在シドニー日本国総領事館ホームページ
丹波新聞
* ＜帰国大使は語る＞困ったときの真の友・クウェート

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