泉裕泰

泉裕泰（いずみ ひろやす）

1957年7月22日生まれ、日本の外交官。

経歴

広島県出身。1981年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省。中国語研修を受け、チャイナ・スクールとしてキャリアをスタートさせました。1985年にはカリフォルニア大学バークレー校で東アジア研究修士課程を修了し、国際的な視野を広げました。

外務省では、経済局課長補佐、大臣官房領事移住部邦人保護課邦人特別対策室首席事務官、アジア局中国課首席事務官などを歴任し、中国関連の業務に深く関わりました。その後、大蔵省にも出向し、主計局で法規課長補佐や主計官補佐を経験するなど、幅広い分野で活躍しました。

1996年からは在外公館勤務となり、在英国日本国大使館参事官、在中華人民共和国日本国大使館参事官を務めました。2001年には、総合外交政策局国際社会協力部人権人道課長に就任し、人権問題にも取り組みました。2003年からは大臣官房在外公館課長として在外公館を統括し、2004年にはアジア大洋州局中国課長として再び中国関連の業務を担当しました。

2006年には在中華人民共和国日本国大使館公使、2010年には上海総領事を務め、中国との外交関係を深めました。2013年からは在アメリカ合衆国日本国大使館次席公使として、日米関係強化に貢献しました。2016年には外務省研修所長に就任し、後進の育成にも尽力しました。

2017年には駐バングラデシュ特命全権大使に任命され、バングラデシュとの友好関係を築きました。2019年からは日本台湾交流協会台北事務所代表として、台湾との関係強化に努めています。

栄典

長年の外交における貢献が認められ、2023年10月30日に大綬景星勲章を受章しました。

同期入省者

外務省には、多くの同期入省者がおり、それぞれが要職を務めています。以下に主な同期入省者の一部を記します。

兼原信克（元国家安全保障局次長、元内閣官房副長官補）
上月豊久（元ロシア大使）
岡村善文（元OECD大使、元人権人道担当大使）
山田彰（元ブラジル大使、元メキシコ大使）
上村司（元日本国政府代表（中東和平担当特使）、元サウジアラビア大使）
佐藤地（元駐ハンガリー大使、元ユネスコ大使）
側嶋秀展（元ミクロネシア大使、元ザンビア大使）
香川剛廣（元国際貿易・経済担当大使、元エジプト大使）
石兼公博（元国連大使、元カナダ大使）
高岡正人（元クウェート大使、元モンゴル大使、元シドニー総領事、元イラク大使）
高木昌弘（元駐ドミニカ共和国大使、元クリチバ総領事）
冨田浩司（元駐米大使、元韓国大使、元イスラエル大使）
川村裕（元ノルウェー大使、元沖縄大使、元コートジボワール兼トーゴ兼ニジェール大使）
川村泰久（元カナダ大使）
嘉治美佐子（元クロアチア大使、元ジュネーヴ代表部大使）
宮島昭夫（元ポーランド大使、元トルコ大使）
重枝豊英（元リトアニア大使）
石井哲也（元トンガ大使）
岡田誠司（元バチカン大使、元南スーダン大使）
冨永純正（元青年海外協力協会会長、元コンゴ民主共和国大使）
奥克彦（イラク日本人外交官射殺事件犠牲者、殉職のため大使の称号付与）
伊藤光子（元世界の子どもにワクチンを日本委員会事務局長）
福嶌教輝（元駐メキシコ大使、元駐アルゼンチン大使）
福嶌香代子（元ナッシュビル総領事）

人物

泉裕泰氏は、外務省入省以来、中国を中心にアジア地域との外交関係強化に尽力し、幅広い分野でその手腕を発揮してきました。豊富な経験と国際的な視野を持ち、日本外交の発展に貢献している人物と言えるでしょう。

参考文献

外務省研修所　所長紹介

外部リンク

在バングラデシュ日本国大使館 泉裕泰 特命全権大使：映像インタビュー /日本ユニセフ協会 - YouTube

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