ジャッキー吉川とブルー・コメッツ ゴールデン☆ベスト

『ジャッキー吉川とブルー・コメッツ ゴールデン☆ベスト』

『ジャッキー吉川とブルー・コメッツ ゴールデン☆ベスト』は、日本のポピュラー音楽史に名を刻むグループ・サウンズの代表格、ジャッキー吉川とブルー・コメッツがリリースした、その活動を俯瞰するベスト・アルバムの一つです。2009年2月18日に、彼らの音源を保有するコロムビアミュージックエンタテインメント（現：日本コロムビア）から発売されました。

このアルバムは、グループがコロムビアレコードに在籍していた時期に発表されたシングル楽曲を、一部の例外を除き、ほぼ完全に収録している点が大きな特長です。彼らのキャリアにおいて最も輝いていた時代の楽曲群を網羅しており、まさに「ゴールデン☆ベスト」の名にふさわしい選曲となっています。合計44曲が2枚組のCDに収められており、結成初期から円熟期に至るまでの彼らの音楽的な変遷を追体験できる構成です。

収録された楽曲には、彼らの代名詞ともいえる大ヒット曲「ブルー・シャトウ」をはじめ、「青い瞳」「北国の二人」「さよならのあとで」といった、当時のオリコンチャートを賑わせた名曲が多数含まれています。また、初期に発表された楽曲の一部は、モノラル音源で収録されており、制作当時のサウンドを忠実に再現しています。

これらの楽曲は、橋本淳、井上忠夫（後に井上大輔）、筒美京平、すぎやまこういち、なかにし礼、小田啓義、三原綱木（メンバー）、万里村ゆき子、平尾昌晃、村井邦彦など、日本の音楽シーンを牽引した多くの著名な作詞家、作曲家、編曲家たちによって生み出されました。彼らクリエイター陣の貢献も、ブルー・コメッツの成功に不可欠な要素でした。

発売から約10年を経た2019年2月20日には、より高音質で音楽を楽しめるUHQCD（Ultimate High Quality CD）盤として再販されました。これにより、さらに鮮明なサウンドで、往年の名演を堪能することが可能となっています。

『ジャッキー吉川とブルー・コメッツ ゴールデン☆ベスト』は、グループ・サウンズという音楽ジャンルの黄金期を代表するバンドの軌跡をたどる上で、非常に価値の高いアルバムです。彼らの主要なシングル曲をまとめて聴ける利便性と共に、当時の音楽文化やクリエイターたちの才能を感じ取ることができる資料としても重要と言えるでしょう。

収録曲

DISC-1
青い瞳（日本語）(M)
マリナによせて(M)
[青い渚]
星に祈りを(M)
何処へ
センチメンタル・シティ
ブルー・シャトウ
甘いお話
マリアの泉
白い恋人
北国の二人
銀色の波
こころの虹
すみれ色の涙
白鳥の歌
雨の舗道
草原の輝き
マイ・サマー・ガール
さよならのあとで
小さな秘密
雨の赤坂
黒いレースの女（ひと）

DISC-2
涙の糸
ブルー・シャンソン
海辺の石段
冬の嵐
それはキッスで始まった
あじさい色の恋
泣きながら恋をして
悲しき玩具
むらさき日記
だから今すぐ
雨の賛美歌
運命だから
津軽の海
鏡の中で見た恋は
生きるよろこびを
その時雲は流れてた
虹と雪のバラード
愛の子守歌
希望にみちた二人のために
想い出の彼方に
雨の朝の少女
哀愁のパリ

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