大南寔録
『大南寔録』（だいなんじつろく、ベトナム語：Đại Nam thực lục）は、ベトナムの阮朝が編纂した欽定の史書であり、阮朝の前身である広南阮氏時代から啓定帝の時代までを包括的に記述しています。全548巻で構成され、紀伝体の形式を採用しており、その内容は「寔録（本紀）」と「列伝（大南列傳）」からなります。ただし、志や表は含まれていません。寔録と列伝は、嘉隆帝の即位を境に前編と正編に区分されています。
名称と呼称について
本来であれば、中国の『明実録』や『清実録』と同様に「実録」と命名されるはずでしたが、「實」の字が第2代皇帝である明命帝の皇后の諱であったため、使用を避けて同音同義の「寔」の字が用いられました。中国語では「寔」と「実」はともにshíと発音しますが、ベトナム語では当初thựcと発音されていた「実」が避諱によってthậtと発音されるようになりました。また、明命19年（1838年）に国号が越南から大南へと改称されたため、現在の書名である『大南寔録』となりました。
日本では「大南寔録」という漢字表記と「だいなんじつろく」という読み方が定着していますが、海外では「實録（実録）」と表記されることも多くあります。
編纂過程について
阮朝における実録の編纂は、嘉隆10年（1811年）に国朝実録編纂のための史料提供を求める詔が出されたことに始まります。しかし、この計画は嘉隆帝の在世中には実現せず、次の明命帝が即位後、直ちに起居注官を設置し、明命元年6月に国史寔録編纂の諭を下して国史館を設置しました。翌年5月には国史館の官制を発布し、総裁の阮文仁、副総裁の鄭懐徳・范登興らを含む63名の体制で列聖寔録の作成が開始されました。明命6年には、嘉隆帝の寔録編纂のための史料収集が開始された記録も残っています。
並行して玉牒の編纂も進められ、明命5年（1824年）には草本が上程されました。しかし、この時期に総裁や副総裁が相次いで死去したため、寔録作成作業は一時的に停滞しました。明命11年（1830年）には、明命帝が如清使に対して『明実録』の入手を密命として与えています。明命14年（1833年）には再び寔録編纂の命令が下されますが、そこでは既存の草稿の質の低さが批判され、翌年には史官の入れ替えが行われました。この勅諭を受けて作成された草本は明命16年（1835年）に奉呈され、明命帝自らが筆を執って完成稿へと仕上げました。この後、前編と第3紀までは、各紀ごとに草本が上進され、皇帝が加筆修正する形式となりました。この背景には、当時の史官の漢学の素養が明命帝の期待に及ばなかったことに加え、皇帝自らが筆を執ることで、史実や臣下の行状に対する評価の権限を皇帝が掌握しようとする意図があったと考えられています。しかし、第4紀以降はこの方式は放棄されました。
構成について
『大南寔録』は以下のように構成されています。
大南寔録前編：12巻。広南阮氏時代の歴史を記述しています。紹治4年（1844年）に刊行されました。
大南列伝前編：6巻。広南阮氏の后妃、王子、諸臣の列伝を収録しています。嗣徳5年（1852年）に刊行されました。
大南正編寔録：
第1紀：嘉隆帝。60巻。紹治7年（1847年）刊行。
第2紀：明命帝。220巻。嗣徳14年（1861年）刊行。
第3紀：紹治帝。72巻。嗣徳30年（1877年）刊行。
第4紀：嗣徳帝、育徳帝、協和帝。70巻。成泰6年（1894年）刊行。
第5紀：建福帝、咸宜帝。8巻。成泰12年（1900年）刊行。
第6紀：同慶帝。11巻。維新3年（1909年）刊行。
第6紀附編：成泰帝、維新帝。29巻。保大10年（1935年）完成。
第7紀：啓定帝。10巻。保大10年（1935年）完成。
大南正編列伝：
初集：33巻。嘉隆時代の后妃、皇子、公主、貴戚、諸臣、外国（カンボジアやシャムなど周辺諸国）などの列伝を収録。成泰元年（1889年）刊行。
二集：46巻。明命朝から同慶朝までの列伝を収録。成泰7年（1895年）刊行。
内容と特徴について
『大南寔録』は、実録という名称でありながら、中国の実録とは体例が大きく異なっています。形式上の特徴として以下の点が挙げられます。
寔録と称しながら、体例は寔録（紀）と列伝からなる紀伝体である。
王朝が存続している間に印行されている（これはそれまでの正史である『大越史記全書』の伝統を引き継いでいる）。
皇帝が自ら筆を執って草稿に加筆修正する（欽修）。コメント（批）を加えるのではなく、加除修正するのが特徴である。
廃位された育徳帝と協和帝は第4紀の、咸宜帝は第5紀の末に付され、独立した紀は立てられていない。
フランスに反抗して廃位された成泰帝と維新帝の寔録は、第6紀の附編とされ、独立した紀が立てられていない。
阮朝の欽定正史であるため、特に植民地期以前については最も基本的な第一級の史料となっています。ただし、植民地期に編纂された嗣徳朝後半期以降の部分は、フランスとの関係や植民地化の状況について、ある程度の粉飾が施されていると考えられています。対外関係については、関係国の史料との照合が不可欠です。また、巻数からも明らかなように、紀ごとに記述の精粗にかなりの差があります。特に『大南寔録前編』は、広南阮氏の滅亡によって多くの史料が散逸したため、鄭懐徳の『嘉定城通志』や黎貴惇の『撫邊雜録』など、寔録の元になった史料と比較・校合する必要があります。阮朝は広南阮氏の末裔であるため、北方の鄭氏との関係は阮氏側の立場から叙述されており、この点についても鄭氏側の史料や外国史料との照合が不可欠です。
伝本について
その性質上、一般には流通していませんでしたが、刊本の他に数種類の写本も存在しており、内容は基本的に同じです。阮朝宮廷に保管されていたもの以外に、フランス植民地政府の求めに応じて数次重版されています。日本では、松本信広がフランス極東学院の協力を得て、フエ宮廷と交渉し、既に刊本になっていた第6紀までを入手することに成功しました。その後、慶應義塾大学言語文化研究所から縮印本が刊行されました。
ベトナムでは、北ベトナムで1962年から統一後の1978年にかけて第6紀までのベトナム語訳が出版され、21世紀に入ってから再刊されています。南ベトナムでも翻訳が出版されましたが、完成には至りませんでした。第6紀附編と第7紀は1935年に完成し、上進されましたが、刊行はされず、写本が6部作成されフエ宮廷に収蔵されました。戦後、南ベトナムの最高顧問府に移されましたが、ゴー・ジン・ジェム殺害クーデター後の所在は不明です。
また、『大南實録正編』という名で、仏領期に広東で印刷されベトナムで刊行された書籍がありますが、これは阮福映の創業を扱った私撰の史書であり、本項での『大南寔録』とは無関係です。
日本への将来と縮印版刊行について
パリ滞在中に『大南寔録』の存在を知った松本信広は、昭和8年（1933年）の仏印出張に際して、前河内総領事の永田安吉から情報を得て、入手を試みました。ハノイでは日本総領事館やエミール・ガスパルドン、レオポルド・カディエール神父らの協力を得て、学部参知のホー・ダック・ハム、フエでは学部尚書のファム・クインと交渉しましたが、フランスの求めに応じて2部を印刷中であったため断られました。
その後、ガスパルドンからの働きかけにより、極東学院院長のジョルジュ・セデスが動き、6部の重版に至りました。印刷後、刷りが不良の箇所を補筆した『大南寔録』は、昭和10年（1935年）11月に日本に到着し、東京・京都両帝国大学、東方文化学院の東京・京都研究所、東洋文庫、慶應義塾大学に納められました。
戦後、松本は『大南寔録』の影印刊行を計画し、慶大所蔵本の縮印本が慶應義塾大学言語文化研究所から刊行されました。出版は1961年に始まりましたが、オイルショックなどの影響で資金難に直面し、完結までに20年を要しました。この出版によって、『大南寔録』の利用環境が整えられ、世界の学術研究に貢献しました。
参考文献
陳荊和. 1982：「『大南寔録』と阮朝硃本について」『稲・舟・祭：松本信広先生追悼論文集』六興出版。
林正子. 2000：「『大南寔録』の成立過程：道光五旬節慶賀使節を中心として」『フォーラム』18。
林正子. 2001：「『大南寔録』の成立過程(2)：フランス支配下における変質を中心として」『人文・自然・人間科学研究』5。
林正子. 2003：「『大南寔録』の成立過程(3)：阮朝の編纂事業を中心に」『人文・自然・人間科学研究』9。
林正子. 2008a： 「『大南寔録』の成立過程(4)：『正編第四紀』の黒旗軍記事にみる編纂意図」『跡見学園女子大学文学部紀要』41。
林正子. 2008b：「『大南寔録』の成立過程(5)：謝貴安『中国実録体史学研究』をめぐって」『跡見学園女子大学文学部紀要』42(1)。
林正子. 2010：「『大南寔録』の成立過程(6-A)：嘉定と仏山」『跡見学園女子大学文学部紀要』44。
岩井大慧. 1935：「永田安吉氏蒐集安南本目録」『史学』14(2)、1935。
松本信広. 1936：「安南史研究上の二資料：Bibliographie annamiteと大南寔録」『史学』15-1。
Ngô Đức Thọ. 1997: Nghiên cứu chữ huy Việt Nam qua các triều đại / Les Caractères Interdits au Vietnam à Travers l’Histoire. traduit et annoté par Emmanuel Poisson, Hà Nội: Nxb Văn hoá。
Nguyễn Q. Thắng & Nguyễn Bá Thế. 1992: Từ điển Nhân vật Lịch sử Việt Nam. In lần thứ hai có sửa chữa và bổ sung, Sài Gòn: Nxb KHXH。
大澤一雄. 1982：「『大南寔録』と松本信廣先生」『稲・舟・祭：松本信広先生追悼論文集』六興出版。
竹田龍児. 1961：「影印縮刷版「大南寔録」の刊行」『三田評論』597、1961。
関連項目
大越史記全書
欽定越史通鑑綱目
慶應義塾大学言語文化研究所
外部リンク
大南正編列伝（ベトナム国家図書館所蔵本）:
The Vietnamese Nôm Preservation Foundation, Han Nom special collection digitization project.
名称と呼称について
本来であれば、中国の『明実録』や『清実録』と同様に「実録」と命名されるはずでしたが、「實」の字が第2代皇帝である明命帝の皇后の諱であったため、使用を避けて同音同義の「寔」の字が用いられました。中国語では「寔」と「実」はともにshíと発音しますが、ベトナム語では当初thựcと発音されていた「実」が避諱によってthậtと発音されるようになりました。また、明命19年（1838年）に国号が越南から大南へと改称されたため、現在の書名である『大南寔録』となりました。
日本では「大南寔録」という漢字表記と「だいなんじつろく」という読み方が定着していますが、海外では「實録（実録）」と表記されることも多くあります。
編纂過程について
阮朝における実録の編纂は、嘉隆10年（1811年）に国朝実録編纂のための史料提供を求める詔が出されたことに始まります。しかし、この計画は嘉隆帝の在世中には実現せず、次の明命帝が即位後、直ちに起居注官を設置し、明命元年6月に国史寔録編纂の諭を下して国史館を設置しました。翌年5月には国史館の官制を発布し、総裁の阮文仁、副総裁の鄭懐徳・范登興らを含む63名の体制で列聖寔録の作成が開始されました。明命6年には、嘉隆帝の寔録編纂のための史料収集が開始された記録も残っています。
並行して玉牒の編纂も進められ、明命5年（1824年）には草本が上程されました。しかし、この時期に総裁や副総裁が相次いで死去したため、寔録作成作業は一時的に停滞しました。明命11年（1830年）には、明命帝が如清使に対して『明実録』の入手を密命として与えています。明命14年（1833年）には再び寔録編纂の命令が下されますが、そこでは既存の草稿の質の低さが批判され、翌年には史官の入れ替えが行われました。この勅諭を受けて作成された草本は明命16年（1835年）に奉呈され、明命帝自らが筆を執って完成稿へと仕上げました。この後、前編と第3紀までは、各紀ごとに草本が上進され、皇帝が加筆修正する形式となりました。この背景には、当時の史官の漢学の素養が明命帝の期待に及ばなかったことに加え、皇帝自らが筆を執ることで、史実や臣下の行状に対する評価の権限を皇帝が掌握しようとする意図があったと考えられています。しかし、第4紀以降はこの方式は放棄されました。
構成について
『大南寔録』は以下のように構成されています。
大南寔録前編：12巻。広南阮氏時代の歴史を記述しています。紹治4年（1844年）に刊行されました。
大南列伝前編：6巻。広南阮氏の后妃、王子、諸臣の列伝を収録しています。嗣徳5年（1852年）に刊行されました。
大南正編寔録：
第1紀：嘉隆帝。60巻。紹治7年（1847年）刊行。
第2紀：明命帝。220巻。嗣徳14年（1861年）刊行。
第3紀：紹治帝。72巻。嗣徳30年（1877年）刊行。
第4紀：嗣徳帝、育徳帝、協和帝。70巻。成泰6年（1894年）刊行。
第5紀：建福帝、咸宜帝。8巻。成泰12年（1900年）刊行。
第6紀：同慶帝。11巻。維新3年（1909年）刊行。
第6紀附編：成泰帝、維新帝。29巻。保大10年（1935年）完成。
第7紀：啓定帝。10巻。保大10年（1935年）完成。
大南正編列伝：
初集：33巻。嘉隆時代の后妃、皇子、公主、貴戚、諸臣、外国（カンボジアやシャムなど周辺諸国）などの列伝を収録。成泰元年（1889年）刊行。
二集：46巻。明命朝から同慶朝までの列伝を収録。成泰7年（1895年）刊行。
内容と特徴について
『大南寔録』は、実録という名称でありながら、中国の実録とは体例が大きく異なっています。形式上の特徴として以下の点が挙げられます。
寔録と称しながら、体例は寔録（紀）と列伝からなる紀伝体である。
王朝が存続している間に印行されている（これはそれまでの正史である『大越史記全書』の伝統を引き継いでいる）。
皇帝が自ら筆を執って草稿に加筆修正する（欽修）。コメント（批）を加えるのではなく、加除修正するのが特徴である。
廃位された育徳帝と協和帝は第4紀の、咸宜帝は第5紀の末に付され、独立した紀は立てられていない。
フランスに反抗して廃位された成泰帝と維新帝の寔録は、第6紀の附編とされ、独立した紀が立てられていない。
阮朝の欽定正史であるため、特に植民地期以前については最も基本的な第一級の史料となっています。ただし、植民地期に編纂された嗣徳朝後半期以降の部分は、フランスとの関係や植民地化の状況について、ある程度の粉飾が施されていると考えられています。対外関係については、関係国の史料との照合が不可欠です。また、巻数からも明らかなように、紀ごとに記述の精粗にかなりの差があります。特に『大南寔録前編』は、広南阮氏の滅亡によって多くの史料が散逸したため、鄭懐徳の『嘉定城通志』や黎貴惇の『撫邊雜録』など、寔録の元になった史料と比較・校合する必要があります。阮朝は広南阮氏の末裔であるため、北方の鄭氏との関係は阮氏側の立場から叙述されており、この点についても鄭氏側の史料や外国史料との照合が不可欠です。
伝本について
その性質上、一般には流通していませんでしたが、刊本の他に数種類の写本も存在しており、内容は基本的に同じです。阮朝宮廷に保管されていたもの以外に、フランス植民地政府の求めに応じて数次重版されています。日本では、松本信広がフランス極東学院の協力を得て、フエ宮廷と交渉し、既に刊本になっていた第6紀までを入手することに成功しました。その後、慶應義塾大学言語文化研究所から縮印本が刊行されました。
ベトナムでは、北ベトナムで1962年から統一後の1978年にかけて第6紀までのベトナム語訳が出版され、21世紀に入ってから再刊されています。南ベトナムでも翻訳が出版されましたが、完成には至りませんでした。第6紀附編と第7紀は1935年に完成し、上進されましたが、刊行はされず、写本が6部作成されフエ宮廷に収蔵されました。戦後、南ベトナムの最高顧問府に移されましたが、ゴー・ジン・ジェム殺害クーデター後の所在は不明です。
また、『大南實録正編』という名で、仏領期に広東で印刷されベトナムで刊行された書籍がありますが、これは阮福映の創業を扱った私撰の史書であり、本項での『大南寔録』とは無関係です。
日本への将来と縮印版刊行について
パリ滞在中に『大南寔録』の存在を知った松本信広は、昭和8年（1933年）の仏印出張に際して、前河内総領事の永田安吉から情報を得て、入手を試みました。ハノイでは日本総領事館やエミール・ガスパルドン、レオポルド・カディエール神父らの協力を得て、学部参知のホー・ダック・ハム、フエでは学部尚書のファム・クインと交渉しましたが、フランスの求めに応じて2部を印刷中であったため断られました。
その後、ガスパルドンからの働きかけにより、極東学院院長のジョルジュ・セデスが動き、6部の重版に至りました。印刷後、刷りが不良の箇所を補筆した『大南寔録』は、昭和10年（1935年）11月に日本に到着し、東京・京都両帝国大学、東方文化学院の東京・京都研究所、東洋文庫、慶應義塾大学に納められました。
戦後、松本は『大南寔録』の影印刊行を計画し、慶大所蔵本の縮印本が慶應義塾大学言語文化研究所から刊行されました。出版は1961年に始まりましたが、オイルショックなどの影響で資金難に直面し、完結までに20年を要しました。この出版によって、『大南寔録』の利用環境が整えられ、世界の学術研究に貢献しました。
参考文献
陳荊和. 1982：「『大南寔録』と阮朝硃本について」『稲・舟・祭：松本信広先生追悼論文集』六興出版。
林正子. 2000：「『大南寔録』の成立過程：道光五旬節慶賀使節を中心として」『フォーラム』18。
林正子. 2001：「『大南寔録』の成立過程(2)：フランス支配下における変質を中心として」『人文・自然・人間科学研究』5。
林正子. 2003：「『大南寔録』の成立過程(3)：阮朝の編纂事業を中心に」『人文・自然・人間科学研究』9。
林正子. 2008a： 「『大南寔録』の成立過程(4)：『正編第四紀』の黒旗軍記事にみる編纂意図」『跡見学園女子大学文学部紀要』41。
林正子. 2008b：「『大南寔録』の成立過程(5)：謝貴安『中国実録体史学研究』をめぐって」『跡見学園女子大学文学部紀要』42(1)。
林正子. 2010：「『大南寔録』の成立過程(6-A)：嘉定と仏山」『跡見学園女子大学文学部紀要』44。
岩井大慧. 1935：「永田安吉氏蒐集安南本目録」『史学』14(2)、1935。
松本信広. 1936：「安南史研究上の二資料：Bibliographie annamiteと大南寔録」『史学』15-1。
Ngô Đức Thọ. 1997: Nghiên cứu chữ huy Việt Nam qua các triều đại / Les Caractères Interdits au Vietnam à Travers l’Histoire. traduit et annoté par Emmanuel Poisson, Hà Nội: Nxb Văn hoá。
Nguyễn Q. Thắng & Nguyễn Bá Thế. 1992: Từ điển Nhân vật Lịch sử Việt Nam. In lần thứ hai có sửa chữa và bổ sung, Sài Gòn: Nxb KHXH。
大澤一雄. 1982：「『大南寔録』と松本信廣先生」『稲・舟・祭：松本信広先生追悼論文集』六興出版。
竹田龍児. 1961：「影印縮刷版「大南寔録」の刊行」『三田評論』597、1961。
関連項目
大越史記全書
欽定越史通鑑綱目
慶應義塾大学言語文化研究所
外部リンク
大南正編列伝（ベトナム国家図書館所蔵本）:
The Vietnamese Nôm Preservation Foundation, Han Nom special collection digitization project.
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