天野万利

天野万利（あまの まり）

天野万利は、1950年3月10日生まれの日本の外交官です。2011年9月1日には、軍縮会議日本政府代表部特命全権大使に任命されました。また、国際原子力機関（IAEA）事務局長を務めた天野之弥は実兄にあたります。2024年には、長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

学歴と初期のキャリア

天野万利は、栄光学園中学校・高等学校を卒業後、1973年3月に東京大学経済学部経済学科を卒業しました。同年4月には外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

入省後、1974年には英語研修のためオックスフォード大学ハートフォード・カレッジに留学し、1976年には同大学で社会学修士課程を修了しています。この間、在英国日本国大使館にも勤務しました。

外務省でのキャリア

帰国後は、経済局を中心に様々な部署で要職を歴任しました。1980年には経済局資源第一課長補佐、同年12月には経済協力局国際機構課首席事務官、1982年2月には経済局総務参事官室課長補佐、1984年1月には経済局資源第二課首席事務官、同年7月には経済局開発途上地域課首席事務官を務めました。

その後、1984年11月には在クウェート日本国大使館一等書記官として海外勤務を経験し、1987年1月には経済協力開発機構（OECD）代表部一等書記官に就任しました。

1989年8月には外務省経済局国際経済第二課長、1992年2月には外務省大臣官房海外広報課長に昇進し、1994年1月には在タイ日本国大使館参事官、1995年12月には在アメリカ合衆国日本国大使館公使として、再び海外での勤務を経験しました。

大使、国際機関での活躍

1998年1月には外務省大臣官房外務参事官兼経済局、2000年4月には外務省大臣官房審議官兼総合外交政策局国際社会協力部という要職を歴任しました。

2001年4月には在ヒューストン日本国総領事館総領事、2004年7月には朝鮮半島エネルギー開発機構（KEDO）事務次長として、国際的な舞台での活躍も目立ちました。

2007年6月14日には、経済協力開発機構（OECD）事務次長に就任。2011年9月1日には、軍縮会議日本政府代表部特命全権大使に任命され、軍縮問題の専門家としての手腕を発揮しました。

2013年9月16日からは、アジア生産性機構事務局長に就任し、アジア地域の生産性向上に貢献しました。

同期入省者

天野万利と同期入省した外交官には、以下のような人物がいます。

河野雅治（駐イタリア大使、駐ロシア大使、外務[[審議官]]、総合外交政策局長、アフリカ[[審議官]]）
塩尻孝二郎（駐インドネシア大使、外務省大臣官房長）
坂場三男（駐ベトナム大使、外務報道官、中南米局長）
加来至誠（駐エルサルバドル大使）
杉本信行（上海総領事）
鈴木一泉（駐コロンビア大使）
並木芳治（駐コスタリカ大使）
中村滋（駐サウジアラビア大使、国際情報統括官）
岩谷滋雄（駐オーストリア大使）
黒田義久（駐ウズベキスタン大使）
鹿取克章（駐イスラエル大使、外務報道官、領事局長）
塩崎修（駐ホンジュラス大使）
塩口哲朗（駐ベネズエラ大使、駐ヨルダン大使、国際協力銀行理事、駐コートジボワール大使）
水野達夫（駐ネパール大使）
堀江正彦（駐マレーシア大使、駐カタール大使）
野川保晶（駐ニュージーランド大使）
岡田眞樹（駐タンザニア大使、農畜産業振興機構理事）
小林正雄（駐ガボン大使、官房調査官）
佐藤博史（駐キューバ大使）
川原英一（駐グアテマラ大使）

外部リンク

* ＯＥＣＤ事務次長 天野万利（まり）さん 60（YOMIURI ONLINE）

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