尾白江町

尾白江町（おじろえちょう）

尾白江町は、鹿児島県薩摩川内市の南西部に位置する町です。旧薩摩郡川内町の一部であり、現在は薩摩川内市の一部となっています。人口は約450人、世帯数は約206世帯（2020年10月1日現在）と、比較的静かな地域です。

地理

尾白江町は、薩摩川内市の本土側の南西部に位置し、木場谷川の流域に広がっています。北は中福良町や隈之城町、南は木場茶屋町、西は都町、東は矢倉町、山之口町、川永野町と隣接しています。町の中央部を南北に鹿児島本線が通っていますが、町内に駅はありません。しかし、西端部には国道3号隈之城バイパスが並行して走り、南西端部では南九州西回り自動車道の薩摩川内都インターチェンジと接続しており、交通の便が良い場所でもあります。

町の北部には薩摩川内市道百次青山線が東西に横断しており、この沿線には鯵島、田畑、永沼、馬場といった集落が点在しています。

歴史

尾白江町の歴史は、1940年（昭和15年）2月10日に遡ります。この日、鹿児島県告示によって、旧川内町の大字西手の一部が「尾白江町」として正式に設置されました。これは、当時の鹿児島県知事の許可を得て行われたもので、旧西手の区域のうち、字竹中、迫畑、江袋、谷口、前原、杉島、田畑、別府、馬場、四反畑、芦谷、鳥越、王ノ前、橋ノ下、杭木、東町、寺田、榎田の全域と、字中塚の一部が尾白江町となりました。翌日の2月11日には、川内町が単独で市制を施行し、川内市となりました。

その後、2004年（平成16年）10月12日には、川内市、東郷町、入来町、祁答院町、樋脇町、下甑村、上甑村、鹿島村、里村が合併し、新しい薩摩川内市が誕生しました。この合併の際、各町の町名や字については「現行通りとする」と協定されたため、尾白江町の名称はそのまま薩摩川内市の一部として引き継がれました。

字域の変遷

尾白江町は、設置当初から現在に至るまで、字域の大きな変更はありません。

人口

1995年以降の国勢調査による人口推移を見ると、小地域集計が開始されて以降、比較的安定した人口を維持しています。

施設

公共施設

• - 尾白江公民館：地域住民の交流や活動の拠点となっています。

寺社

• - 熊野神社：地域の人々から信仰を集める神社です。

学校区

尾白江町に居住する児童・生徒は、薩摩川内市の定める学区に基づいて、市立小・中学校に通学します。

交通

鉄道

町の中央部を鹿児島本線が通っていますが、町内には駅がありません。最寄りの駅は、隣接する隈之城駅または木場茶屋駅となります。

道路

• - 一般国道

- 南九州西回り自動車道（川内道路、国道3号バイパス）：町の西端部を通り、薩摩川内都インターチェンジがあります。
- 国道3号隈之城バイパス：町の西端部を並行して走っています。

参考文献

• - 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609。

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