新日本旅行地100選

新日本旅行地100選とは

新日本旅行地100選は、1966年（昭和41年）に日本交通公社が発行していた雑誌『旅』の創刊40周年を記念して発表された、日本各地の観光地100か所を選定したものです。この選定は、高度経済成長期における国民の旅行への関心の高まりを背景に、日本の観光地としての魅力を再発見し、国内外に広く発信することを目的に行われました。

選定地は、北海道から九州まで、日本全国の自然景観、温泉地、文化的な名所などが幅広く網羅されており、その選定基準は、景観の美しさ、歴史的な価値、文化的意義、そして観光地としてのポテンシャルなどが総合的に考慮されたと考えられます。

選定された場所は、現在でも人気の観光地として多くの人々が訪れており、その中には、自然の雄大さを感じられる場所や、歴史的な建造物、美しい温泉地などが含まれています。これらの場所は、日本の観光の魅力を語る上で欠かせない存在となっています。

選定地一覧

以下に、新日本旅行地100選に選定された観光地を地域別に紹介します。

北海道

摩周湖
知床半島
阿寒湖
層雲峡
美幌町
襟裳岬
大雪山
登別温泉
洞爺湖
札幌

東北

十和田湖（青森県）
松島（宮城県）
蔵王山（山形県・宮城県）
奥入瀬渓谷（青森県）
八幡平（岩手県・秋田県）
五色沼（福島県）
浄土ヶ浜（岩手県）
平泉（岩手県）
田沢湖（秋田県）

関東

尾瀬（福島県・新潟県・群馬県）
日光（栃木県）
犬吠埼（千葉県）
箱根温泉郷（神奈川県）
戦場ヶ原（栃木県）
箱根連山（神奈川県）
九十九里浜（千葉県）
谷川岳（群馬県）
中禅寺湖（栃木県）
城ヶ島（神奈川県）

甲信越

上高地（長野県）
志賀高原（長野県）
美ヶ原（長野県）
蓼科高原（長野県）
軽井沢（長野県）
昇仙峡（山梨県）
八方尾根（長野県）
野尻湖（長野県）

東海

石廊崎（静岡県）
日本平（静岡県）
寸又峡（静岡県）
伊良湖岬（愛知県）
白糸ノ滝（静岡県）
修善寺温泉（静岡県）
熱海温泉（静岡県）
佐久間ダム（静岡県）
天城高原（静岡県）
三保ノ松原（静岡県）
富士山（静岡県・山梨県）
飛騨高山（岐阜県）

北陸

黒部峡谷（富山県）
黒四ダム（富山県）
東尋坊（福井県）
三方五湖（福井県）

近畿

嵯峨野（京都府）
天橋立（京都府）
琵琶湖（滋賀県）
淡路島（兵庫県）
比叡山（滋賀県・京都府）
六甲山（兵庫県）
瀞峡（和歌山県・奈良県）
那智ノ滝（和歌山県）
白浜温泉（和歌山県）
潮ノ岬（和歌山県）
鬼ヶ城（三重県）
大台ヶ原山（奈良県）
勝浦温泉（和歌山県）
英虞湾（三重県）
二見ヶ浦（三重県）
大島（和歌山県）

中国

鳥取砂丘（鳥取県）
秋吉台（山口県）
秋芳洞（山口県）
大山（鳥取県）
蒜山高原（岡山県）
隠岐島（島根県）
宍道湖（島根県）
出雲大社（島根県）
松江（島根県）
青海島（山口県）
宮島（広島県）
鷲羽山（岡山県）
倉敷（岡山県）

四国

足摺岬（高知県）
小豆島（香川県）
道後温泉（愛媛県）
鳴門（徳島県・兵庫県）
室戸岬（高知県）
栗林公園（香川県）
屋島（香川県）

九州

阿蘇（熊本県）
青島（宮崎県）
雲仙温泉（長崎県）
指宿温泉（鹿児島県）
長崎（長崎県）
えびの高原（宮崎県）
桜島（鹿児島県）
都井岬（宮崎県）
奄美大島（鹿児島県）
佐多岬（鹿児島県）

新日本旅行地100選の意義

新日本旅行地100選は、単なる観光地のリストではなく、当時の日本の観光に対する考え方や、国民の旅行に対する関心を反映したものです。この選定は、その後の日本の観光振興に大きな影響を与え、多くの人々に旅の楽しさを知らしめるきっかけとなりました。また、選定された場所は、日本の豊かな自然や歴史、文化を象徴するものであり、今日においてもその価値は色褪せていません。

関連する百選

新日本旅行地100選の他にも、様々なテーマで選定された百選が存在します。

日本新八景・日本二十五勝・日本百景（大阪[[毎日新聞]]・東京日日新聞、1927年選定）
新日本観光地百選（毎日新聞、1950年選定）
新日本百景（週刊読売、1958年選定）
* 新日本観光地100選（読売新聞、1987年選定）

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