第65回朝日新聞社杯競輪祭

第65回朝日新聞社杯[[競輪祭]]

2023年11月21日から26日まで、小倉[[競輪場]]を舞台に開催された第65回朝日新聞社杯[[競輪祭]]。この大会は、年末のKEIRINグランプリ2023への出場権をかけた最後の戦いとして、大きな注目を集めました。優勝賞金は4,590万円（副賞含む）と高額で、出場選手たちの熱い戦いが繰り広げられました。

KEIRINグランプリ2023への道

本大会は、KEIRINグランプリ2023の出場権をかけた重要なレースであり、出場権を巡る選手たちの駆け引きも見どころでした。大会開幕前までに優先出場権を得ていたのは、以下の3選手でした。



これらの選手を除いた賞金ランキング上位者の中で、佐藤慎太郎選手と松浦悠士選手はほぼ当確。清水裕友選手もほぼ確実な状況でした。残り3枠を巡り、深谷知広選手、脇本雄太選手、新山響平選手らが激しい争いを繰り広げました。特に新山選手は、他選手の成績次第では圏外に転落する可能性もあり、厳しい状況での戦いとなりました。

決勝戦までの道のり

大会では、5位の松浦選手、7位の深谷選手、8位の脇本選手が決勝に進出しました。一方、9位の新山選手と10位の新田祐大選手は準決勝で敗退。5日目終了時点で、8位の脇本選手までがグランプリ出場を確定させ、残る枠は1つとなりました。新山選手と新田選手は準決勝敗退のため順位変動はなく、残る1枠は、眞杉匠選手、松浦悠士選手、深谷知広選手、脇本雄太選手の誰かが優勝すれば新山選手に決定する状況でした。しかし、松井宏佑選手、太田海也選手、簗田一輝選手、南修二選手のいずれかが優勝すると、新山選手は圏外に転落する可能性もあり、最後の最後まで目が離せない展開となりました。

決勝戦では、オールスターを制覇し既に出場権を得ていた眞杉匠選手が優勝したことで、残りの1枠は新山響平選手に決定。これにより、KEIRINグランプリ2023に出場する9選手が決定しました（補欠は松井宏佑選手）。

レースプログラム

6日間で各選手5走。1次予選では各選手2走し、着順に応じたポイント合計上位選手が4日目の2次予選に進出。上位9名はダイヤモンドレースに進出しました。2次予選のボーダーラインは、Aが15ポイント、Bが11ポイントでした。

ガールズケイリン（第1回競輪祭女子王座戦）

大会前半3日間には、前年までのガールズグランプリトライアルレースから移行し、GIに格上げされたガールズケイリン（第1回競輪祭女子王座戦）が開催。この大会の結果により、ガールズグランプリ2023の出場者7名が決定しました。2日目、3日目には、3日目の特選を除いた女子王座戦の敗者戦が第1、第2レースに行われました。

女子王座戦決勝

11月23日、女子王座戦決勝では、赤板を佐藤選手、梅川選手、坂口選手、尾崎選手、柳原選手、太田選手、吉川選手の順に通過。打鐘前から吉川選手が仕掛け、3コーナーで先頭に立ちました。2番手の佐藤選手が1センターから捲りを仕掛け、2コーナーで吉川選手を交わすとそのまま先頭となり、終始佐藤選手をマークしていた梅川選手がゴール前で差し、1着となりました。2着は佐藤選手、3着は柳原選手でした。

ガールズグランプリ出場権争い

年末のオッズパーク杯ガールズグランプリ2023の出場権をかけ、児玉碧衣選手、佐藤水菜選手、久米詩選手の3名が確定。残りの4枠を、尾方真生選手、吉川美穂選手、石井寛子選手、坂口楓華選手が争いました。決勝では、梅川風子選手が優勝。準決勝で敗退した石井寛子選手を、決勝で4着となった坂口楓華選手が逆転し、ガールズグランプリ連続出場を続けていた石井選手は、出場を逃す結果となりました。

ガールズグランプリ出場者

最終的に、オッズパーク杯ガールズグランプリ2023には、佐藤水菜選手、児玉碧衣選手、梅川風子選手、久米詩選手、尾方真生選手、吉川美穂選手、坂口楓華選手の7名が出場することになりました（補欠は石井寛子選手）。

その他特記事項

競輪祭期間中には、昼間に「KEIRINフェスティバル」（FI）が開催されました。
4年ぶりに入場制限が撤廃され、多くのファンが会場に訪れました。
今大会のキャッチフレーズは「至高の（グレード・ワン）競宴。」でした。
開会式では、園田匠選手と児玉碧衣選手が選手宣誓を行いました。
開会式ではChayのミニライブと、女子王座戦の出場選手紹介が行われました。
競輪祭女子王座戦の3日間の売上は14億8952万4700円でした。
シリーズ全体の売上は、前年比106.6%の130億8363万1900円となり、目標額をクリアしました。
決勝の売上額は15億3225万3200円でした。
競輪祭の売上が130億円を超えたのは、2009年1月以来14年ぶりです。

放送関係

地上波では、テレビ東京系列で決勝戦中継が放送され、BSテレ東では女子王座戦の生中継が行われました。中継では、春日俊彰（オードリー）さん、池谷実悠アナウンサー、中野浩一さんらが解説を担当しました。また、事前特番やダイジェスト番組も放送されました。

競走データ

S級S班の全9選手が出場しましたが、平原康多選手は二次予選で敗退しました。
競輪祭女子王座戦の選手入場曲は『FLY』が使用されました。
GI決勝初進出は太田海也選手と簗田一輝選手でした。簗田選手は準決勝で高配当を記録しました。
今大会では、2年連続で決勝戦に進出した選手はいませんでした。
本年のGI優勝者は3名となりました。
表彰式は、男女ともに優勝者のみが行われました。

まとめ

第65回朝日新聞社杯[[競輪祭]]は、KEIRINグランプリ2023の出場権をかけた、非常に熱いレース展開となりました。男子は眞杉匠選手が、女子は梅川風子選手がそれぞれ優勝を飾り、多くの競輪ファンを魅了しました。

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