第66回朝日新聞社杯競輪祭

第66回朝日新聞社杯[[競輪祭]]：KEIRINグランプリへの最後の関門

2024年11月19日から24日にかけて、小倉[[競輪場]]で開催された第66回朝日新聞社杯[[競輪祭]]は、競輪ファンにとって見逃せないビッグイベントでした。この大会は、その年の競輪界を締めくくるKEIRINグランプリ2024への出場権をかけた、最後の重要な戦いとなるからです。

KEIRINグランプリ2024への道

KEIRINグランプリ2024の出場権は、この競輪祭開幕前に4名の選手が既に獲得していました。残る出場枠を巡り、賞金ランキング上位の選手たちは、熾烈な争いを繰り広げました。特に、ランキング7位の新山響平、8位の脇本雄太、9位の岩本俊介は、この大会の結果次第でグランプリ出場が決まるという、非常に緊迫した状況でした。また、S級S班の選手たちも、グランプリ出場、そしてS班残留をかけて、必死の戦いを展開しました。山崎賢人は世界選手権で優勝したものの、パリオリンピックでの優勝が特例出場条件だったため、今回は出場できませんでした。

激戦のレース展開

6日間にわたるレースは、各選手が5走ずつ行うというハードなものでした。1次予選では、各レースの着順に応じたポイント上位者が、2次予選へと進出しました。2次予選のボーダーラインは、Aが15ポイント、Bが12ポイント（11人中9人）でした。大会前半には、ガールズケイリンのGIである第2回競輪祭女子王座戦も組み込まれ、ガールズグランプリ2024の出場者7名が決定しました。

男子決勝戦

決勝戦では、脇本雄太が優勝を果たし、KEIRINグランプリ2024への出場を決めました。準決勝を終えた時点で、佐藤慎太郎、山口拳矢、深谷知広のS班からの陥落が決定。脇本以外の決勝進出者で2位に入っても賞金ランキングを上回る選手がいなかったため、清水裕友、眞杉匠、新山響平、脇本雄太のグランプリ出場も確定しました。最終的に、残る1枠は、脇本が優勝したものの、松浦悠士が3着に終わったため、岩本俊介が獲得し、北井佑季とともにグランプリ初出場を果たしました。補欠は犬伏貴史となりました。

女子王座戦決勝戦

女子王座戦では、年末のガールズグランプリ出場権をかけて、激しい戦いが繰り広げられました。既に児玉碧衣と石井貴子がグランプリ出場を決めており、残る5枠を巡る争いとなりました。佐藤水菜が世界選手権で優勝しましたが、パリオリンピックでの優勝が特例出場条件だったため、今回は特例での出場権は得られませんでした。決勝戦では、佐藤水菜が初制覇を果たし、グランプリ出場を決めました。吉川美穂は初日予選で敗退したため、石井寛子が2年ぶりとなるグランプリ出場権を獲得し、7名の出場選手が決定しました。補欠は吉川美穂となりました。

大会を彩る様々な要素

競輪祭期間中には、昼間に「KEIRINフェスティバル」（FI）が開催されたほか、入場料無料や大阪・関西万博協賛レースなど、様々なイベントが行われました。開会式では、高橋洋子のスペシャルミニライブや、世界選手権メダリストへの報奨金授与式が行われました。また、表彰式には、柔道の角田夏実やスペースエンジェルズの黒田ふみかが花束贈呈を行いました。

放送とデータ

決勝戦はテレビ東京系列で放送され、多くのファンが観戦しました。今大会は、2002年から使用されてきたユニフォームを着用して行われる最後のGIとなりました。出場選手は男女合わせて136名で、S級S班は9人全員が出場しました。今大会では、平原康多が朝日新聞社杯[[競輪祭]]の連続20回出場記録を達成し、表彰されました。

特筆すべき出来事

今大会では、様々な記録やドラマが生まれました。山口富生が54歳10か月13日でGI出場を果たし、自身の持つ最年長GI出場記録を更新。また、最終日第1レースでは、GIレース最年長勝利記録も達成しました。脇本雄太の優勝は、近畿勢として59年ぶりの快挙であり、グランドスラムに王手をかけました。ギア比3.92または3.93以外で出走したのは補充の嶋田誠也のみでした。4日目のレースでは、北井佑季と山崎賢人が2着同着となる珍しい場面もありました。村上博幸が4年ぶり、松谷秀幸が元プロ野球選手として2回目の決勝進出を果たしました。荒井崇博が優勝すれば、GI最年長優勝記録更新となるところでしたが、5着に終わりました。この大会は、多くの競輪ファンにとって忘れられない大会となったでしょう。

今大会の総売上は、132億643万8700円で目標額には届きませんでしたが、多くのドラマと熱戦が繰り広げられ、競輪ファンを魅了しました。また、様々なメディアで中継され、多くの人が競輪の魅力に触れる機会となりました。

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