わんぱーくこうちアニマルランド

わんぱーくこうちアニマルランドは、高知市桟橋通にある高知市立の動物園です。旧高知競馬場の跡地に整備されたわんぱーくこうちに併設されており、1993年4月2日に開園しました。この動物園は、高知城にあった旧動物園を移転する形で開設され、現在では高知県の動物保護・繁殖活動における重要な拠点となっています。

特に注目されるのは、高知県産のオオイタサンショウウオ、現在ではトサシミズサンショウウオ（2011年に日本動物園水族館協会加盟施設として初の繁殖成功）の保護・繁殖です。また、四国産のニホンカモシカ、カラスバト、ヤマネといった、地域固有の動物たちの保護活動にも力を入れています。

園内には、ガラス張りの屋内展示施設「アニマルギャラリー」があり、様々な動物たちの生態を間近に観察できます。以下に主な施設と飼育動物を紹介します。

施設

小獣舎：サーバル、ホンドテン、ニホンアナグマ、ホンドタヌキ、アフリカタテガミヤマアラシなどが飼育されています。
インコ舎：シロビタイムジオウム（1997年、日本初の繁殖に成功）、ホオジロエボシドリ（2000年、日本初の繁殖に成功）、ベニコンゴウインコ、キンショウジョウインコ、モモイロインコ、キエリボウシインコなどがいます。
フラミンゴ舎：ヨーロッパフラミンゴ、コフラミンゴ、ベニイロフラミンゴが飼育されています。
鳥類舎：カラスバト、アオバト、ヒオドシジュケイ、インドクジャク、ニホンキジ、ハヤブサなどがいます。
シマウマ舎：グラントシマウマが飼育されています。
リクガメ舎：インドホシガメ、アカアシガメなどがいます。
アニマルギャラリー（屋内型展示施設）：
ホウシャガメ、ニホンマムシ、シマヘビ、アオダイショウ、シュレーゲルアオガエル、アマガエルなどの爬虫類・両生類。
オオイタサンショウウオ（2011年、日本初の繁殖に成功）、トサシミズサンショウウオ（2018年にオオイタサンショウウオの別種と判明）。
期間限定で展示されるアカハライモリ、ヤマネ。
ニホンイシガメ、クサガメ、スッポン、パンケーキリクガメ。
ニシアフリカコガタワニ
キュウシュウムササビ、ホンシュウモモンガ
チンパンジー、マントヒヒ、アビシニアコロブス、エリマキキツネザル、ワオキツネザルなどのサル類。
キュウシュウノウサギ
オニオオハシ、オオコノハズク、カンムリシロムク、アカショウビンなどの鳥類。
猛獣舎：スマトラトラ、ジャガー、ライオン、ニホンツキノワグマ（本州産）がいます。
カモシカ村：四国産のニホンカモシカが飼育されています。
ふれあい動物コーナー：モルモット、シバヤギ、トビ、コールダック、ヒョウモンガメ、ケヅメリクガメ、カイウサギ、ハヤブサと触れ合うことができます。
バードハウス：コサギ、ダイサギ、ショウジョウトキ（群れが見られ、人工育雛技術も確立）、シュバシコウ、アカツクシガモ、ツクシガモ、カルガモ、オシドリ、ヒドリガモ、チュウシャクシギ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロなどがいます。
* プレイランド：ポッポトレイン（パーク内をゆっくり回る）、観覧車、チェーンタワー、UFOキャッチャーなどがあります（有料）。

繁殖

2011年には、絶滅危惧種であるオオイタサンショウウオの繁殖に日本で初めて成功しました。2月18日頃に発見された卵から69匹の幼生が育ちました。この繁殖成功は、動物園の保全活動における重要な成果として高く評価されています。

これらの施設と動物たちを通じて、わんぱーくこうちアニマルランドは、訪れる人々に動物たちの魅力を伝え、自然環境保護の重要性を啓発する場としての役割を果たしています。

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