白い巨塔 (1967年のテレビドラマ)

白い巨塔（1967年版）

1967年、NETテレビ（現・テレビ朝日）系列で放送された『白い巨塔』は、山崎豊子による同名小説を原作とするテレビドラマです。モノクロ作品で全26話構成となっており、現在、横浜市の放送ライブラリーで第1話が視聴できます。

放送情報

放送期間は1967年4月8日から9月29日まで。放送時間は、4月8日から7月1日までは毎週土曜日22時～23時、7月7日から9月29日までは毎週金曜日21時～21時56分でした。東映制作の別の番組との枠交換により、放送曜日が変更されています。

キャスト

本作は豪華なキャスト陣を擁していました。浪速大学医学部を舞台に、第一外科助教授から教授へと昇進していく財前五郎を佐藤慶が、対照的な立場にいる第一内科助教授・里見脩二を根上淳が演じています。その他、主要キャストとして、東貞蔵役に山形勲、鵜飼医学部長役に河津清三郎、そして財前五郎の妻・杏子役に瞳麗子など、多くのベテラン俳優が出演しています。

浪速大学医学部関係者: 財前五郎（佐藤慶）、里見脩二（根上淳）、東貞蔵（山形勲）、鵜飼医学部長（河津清三郎）、大河内教授（佐々木孝丸）、葉山教授（片山滉）、今津教授（長島隆一）、野坂教授（武藤英司）、助川教授（杉義一）、金井助教授（小林勝彦）、佃講師（久野四郎）、安西医局長（巽秀太郎）、柳原（田川恒夫）、井手（山田真二）、婦長（関弘子）
財前五郎の家族: 東政子（木暮実千代）、東佐枝子（村松英子）、財前又一（内田朝雄）、財前杏子（瞳麗子）
他大学関係者: 菊川教授（南原宏治）、船尾教授（中村伸郎）
裁判関係者: 河野弁護士（清水元）、関口弁護士（渥美国泰）、佐々木庸平（田武謙三）、佐々木よし江（田中筆子）、佐々木信平（奥野匡）、小山教授（久松保夫）、一丸名誉教授（見明凡太朗）
その他: 花森ケイ子（寺田史）、花森ユキ（津田亜矢子）、岩田重吉（多々良純）、山田（左卜全）、山田の妻（吉川満子）、婆や（笠置シヅ子）、杉内晴子（牧紀子）、豪崎画伯（志摩栄）、ナレーション（遠山一）

※番組ポスターには、市川翠扇の名前も記載されていましたが、役名や出演の有無は不明です。

スタッフ

プロデューサー: 片岡政義
原作: 山崎豊子
脚本: 大和久守正、今村文人
音楽: 伊部晴美
監督: 関川秀雄、伊賀山正光、永野靖忠
* 制作: NET、東映テレビプロ

あらすじ（詳細なあらすじは割愛）

このドラマは、出世欲の強い第一外科助教授・財前五郎と、彼とは対照的な正義感の強い第一内科助教授・里見脩二の対比を中心に物語が展開されます。権力闘争や医療現場の闇、人間の業などがリアルに描かれており、大きな反響を呼びました。財前五郎の周囲の人物や、医療訴訟などを通して、様々な人間模様が描かれており、視聴者を深く引き込みます。財前五郎のキャリアアップ、彼の周囲の人間関係、そして医学界の現実が複雑に絡み合い、最後まで目が離せない展開となっています。

まとめ

『白い巨塔』(1967年版)は、現在では入手困難な貴重な作品です。横浜市の放送ライブラリーで第1話を見ることができるため、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。このドラマは、日本のテレビドラマ史において重要な作品として位置づけられています。

もう一度検索