武蔵野音楽大学の人物一覧

この項目では、武蔵野音楽大学に関係する人物について記述しています。これには、教育・研究に貢献した歴代の教職員や、卒業後に様々な分野で活躍している人々が含まれます。

著名な教職員

本学には、音楽の各領域において国内外で高い評価を受ける専門家たちが集い、後進の指導にあたってきました。教育者としてだけでなく、演奏家、作曲家、音楽学者としても顕著な業績を残しています。

器楽部門: オーボエの青山聖樹氏、ファゴットの岡崎耕治氏、フルートの高木綾子氏、チューバのロジャー・ボボ氏といった世界的な演奏家をはじめ、生沼晴嗣氏（ヴィオラ）、金昌国氏（フルート）、木野雅之氏（ヴァイオリン）、ケマル・ゲキチ氏（ピアノ）、高橋美智子氏（マリンバ）、田中正大氏（ホルン）、山本正治氏（クラリネット）、吉原すみれ氏（打楽器）、深山尚久氏（ヴァイオリン）、黄原亮司氏（チェロ）など、数多くの実力派が教鞭をとりました。
声楽部門: エレナ・オブラスツォワ氏、佐藤美枝子氏、堀内康雄氏、松本美和子氏といった、オペラや歌曲の分野で活躍する著名な声楽家たちが、実践的な指導を行いました。
作曲・理論部門: 川辺真氏、柳田孝義氏、大澤徹訓氏、横島浩氏、田村徹氏、成宮北斗氏など、多様な音楽スタイルを持つ作曲家たちが、音楽創作の技術や理論を教授しました。
音楽学部門: 楢崎洋子氏、三宅幸夫氏、音楽評論家の諸石幸生氏らが、音楽史や音楽学の研究教育に貢献しました。
その他: 指揮者の北原幸男氏、合唱指揮者の栗山文昭氏が実技指導を行ったほか、文学者の武藤康史氏や会計学を教えた大内孝夫氏など、幅広い視点からの教育が行われていました。

卒業生

武蔵野音楽大学の卒業生は、音楽業界はもちろん、それ以外の多くの分野でも重要な役割を担っています。その活動領域は非常に多岐にわたります。

器楽演奏家: プロフェッショナルな演奏家として、また音楽教育者として活躍する人材を多数輩出しています。ピアニストでは、本学教授も務めた市田儀一郎氏、東京芸術大学名誉教授の北川曉子氏、谷池重紬子氏などがいます。管弦楽器奏者では、京都市立芸術大学名誉教授の岩崎勇氏（オーボエ）、NHK交響楽団首席奏者を務めた岡崎耕治氏（ファゴット）や田中正大氏（ホルン）、東京交響楽団首席奏者の荻野昇氏（トロンボーン）などがいます。ヴァイオリニストの小島秀夫氏（元広島交響楽団コンサートマスター）、リコーダー奏者の吉沢実氏、打楽器奏者の嶋崎雄斗氏など、様々な楽器の専門家が育っています。
声楽家: 佐藤美枝子氏（チャイコフスキー国際コンクール優勝者）や本学特任教授を務める松本美和子氏をはじめ、国内外のオペラハウスやコンサートで活躍する新垣勉氏、堀内康雄氏、大西宇宙氏、木下美穂子氏などがいます。
作曲家: 石井歓氏、高田三郎氏といった日本を代表する作曲家から、現代音楽や吹奏楽曲で知られる八木澤教司氏、樽屋雅徳氏、多分野で活躍する橋本一子氏まで、幅広い世代とジャンルの作曲家を輩出しています。
指揮者: 大谷研二氏、熊谷弘氏、斉田好男氏らが指揮者として、または音楽学の研究者・教育者として活動しています。
歌手: ポピュラー音楽界でも多くの卒業生が活躍しています。特に、NHKの子ども向け番組「おかあさんといっしょ」の「うたのおねえさん」は、第5代の中川順子氏から第18代のつのだりょうこ氏まで、実に長きにわたり連続して本学出身者が務めたことは特筆すべき点です。このほか、川田正子氏、近江俊郎氏、渡辺はま子氏といった戦中・戦後を代表する歌手から、藤澤ノリマサ氏のような現代のアーティストまで、幅広いジャンルの歌手を輩出しています。
役者・アナウンサー: 音楽以外の表現分野に進んだ卒業生も少なくありません。役者では伊東恵里氏、高垣彩陽氏、風祭ゆき氏らが、アナウンサーでは日野真氏野真（西日本放送）、陸田陽子氏（北日本放送）、元TBSの神津栄子氏、元NHKの入田直子氏、岩井理江氏らがいます。
その他の分野: さらに、卒業生の活動分野は非常に多様です。漫才コンビの島田夫妻（桜田ゆみ氏）、西洋占星術師の阿雅佐氏、フラメンコダンサーの小島章司氏、アテネオリンピックのクレー射撃日本代表である井上恵氏、ゲームクリエイターの杉浦博英氏（モノリスソフト社長）、神社本庁統理や元伊勢神宮大宮司を務めた久邇邦昭氏、吹奏楽指導者の秋山紀夫氏、教育学者の杉江淑子氏、陸上自衛隊中央音楽隊長経験者（船山紘良氏、菅原茂氏、武田晃氏）、東大和市長の和地仁美氏など、社会の様々な領域で重要な役割を果たしている人物が本学から出ています。

特修科修了者

大学の学部課程を経ず、特定の専門性を深める特修科のみを修了した人物も特筆されます。スピリチュアル・カウンセラーとして知られる江原啓之氏や、宗教団体の代表である深見東州氏がこの課程を修了しています。

武蔵野音楽大学は、伝統に根ざした音楽教育を通じて、演奏家や教育者、研究者はもちろん、音楽の枠を超えた幅広い分野で社会に貢献する多才な人材を育成し続けています。

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