第45期棋聖戦 (囲碁)

第45期棋聖戦：井山裕太九段が9連覇達成、新星・栗田佳樹アマも誕生

第45期棋聖戦は、2021年度に開催された囲碁の最高峰タイトル戦です。井山裕太九段が前人未到の9連覇を達成した本シリーズは、アマチュア棋士の活躍など、様々な話題に彩られました。

大会方式

棋聖戦には、日本棋院と関西棋院に所属する棋士が参加します。挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いた棋士が、現棋聖に挑戦する権利を得ます。

大会は、ファーストトーナメント（FT）、S-Cリーグ、挑戦者決定戦という段階を経て進行します。

ファーストトーナメント (FT)：東西に分かれて行われ、勝ち残った16名がCリーグに昇格します。
S-Cリーグ:
Cリーグ：スイス式トーナメントで行われ、5連勝で優勝、3敗でFTに降格となります。
S-Bリーグ：1回戦総当たりで行われ、優勝者が挑戦者決定戦に進出します。Bリーグは、1組と2組の1位同士がプレーオフを行い、その勝者が挑戦者決定戦に進みます。
挑戦者決定戦：各リーグの優勝者とSリーグ2位の計5名が、パラマス式トーナメントで挑戦者を決定します。Sリーグ1位には、変則三番勝負において1勝のアドバンテージが付与されます。

対局のルールとして、コミは6目半が採用されています。持ち時間は、FT・Bリーグまでは3時間、Aリーグは4時間、Sリーグ・挑戦者決定トーナメントは5時間、挑戦手合七番勝負は各8時間です。優勝賞金は4500万円です。

第45期棋聖戦の概要

第45期棋聖戦では、棋聖位8連覇中の井山裕太九段が、河野臨九段の挑戦を受けました。挑戦手合七番勝負は井山九段が4勝1敗で制し、前人未到の9連覇を達成しました。

また、今大会では、栗田佳樹アマがアマチュアとして初めてファーストトーナメント予選を突破し、Cリーグに参戦するという快挙を成し遂げました。

各リーグ参加棋士

以下に、各リーグに参加した棋士を記載します。

Bリーグ

第1組
芝野虎丸名人
山城宏九段
山田規三生九段
鶴山淳志八段
黄翊祖九段
鈴木伸二七段
広瀬優一三段
富士田明彦七段
第2組
秋山次郎九段
林漢傑八段
羽根直樹碁聖
潘善琪八段
小池芳弘四段
大竹優三段
六浦雄太七段
* 首藤瞬七段

Cリーグ

中野寛也九段、小林光一名誉棋聖、彦坂直人九段、張瑞傑三段、呉柏毅五段、内田修平七段、石田篤司九段、王銘琬九段、清成哲也九段、趙治勲名誉名人、後藤俊午九段、久保秀夫七段、今村俊也九段、松本武久八段、洪爽義 三段、上野愛咲美三段、伊田篤史八段、小林覚九段、鶴田和志六段、三村智保九段、結城聡九段、沼舘沙輝哉六段、岩丸平七段、孫喆七段、瀬戸大樹八段、謝依旻六段、中野泰宏九段、寺山怜六段、仲邑信也九段、張豊猷八段、望月研一八段、栗田佳樹アマ

ファーストトーナメント予選突破棋士

栗田佳樹アマ、小林光一名誉棋聖、張瑞傑三段、望月研一八段、上野愛咲美三段、久保秀夫七段、内田修平七段、張豊猷八段、洪爽義 三段、仲邑信也九段、後藤俊午九段、瀬戸大樹八段、岩丸平七段、清成哲也九段、中野寛也九段、彦坂直人九段

まとめ

第45期棋聖戦は、井山裕太九段の圧倒的な強さが際立つ一方で、アマチュア棋士の活躍など、新たなスターの誕生を予感させる大会となりました。今後の囲碁界の発展に、大きな影響を与えることでしょう。

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