1925年の相撲

1925年の相撲界

1925年は、相撲界にとって重要な転換期となった年です。この年、相撲界では様々な出来事がありました。天皇杯の創設、東西相撲協会の合併、そして多くの力士の誕生と死がありました。これらの出来事を詳細に見ていきましょう。

天皇杯の創設と東西協会の合併

この年の大きな出来事として、まず挙げられるのが天皇杯の創設です。台覧相撲の際の下賜金を元に天皇杯が作成され、幕内最高優勝力士に授与されることとなりました。この天皇杯の創設は、相撲界にとって大きな転換期であり、その後の相撲の発展に大きく寄与することになります。

また、この年の7月には、東京と大阪の両相撲協会が合併し、日本大[[相撲]]連盟が成立しました。長年の懸案であった東西の相撲協会の統合がついに実現したのです。これにより、相撲界は新たな一歩を踏み出すことになりました。同年12月には財団法人としての認可も下り、組織としての基盤も確立されました。

台覧相撲

4月29日には、東宮御所において摂政皇太子裕仁親王（後の昭和天皇）が誕生祝賀余興相撲を台覧されました。この台覧相撲は、相撲界にとって大変名誉な出来事であり、相撲の地位向上に貢献しました。

本場所

1月場所（大阪相撲）

1月2日から10日間、新世界国技館で大阪相撲の1月場所が開催されました。

1月場所（東京相撲）

1月9日から11日間、両国[[国技館]]で東京相撲の1月場所が開催されました。この場所では、西方力士が100対96で勝利し、旗手は若葉山鐘が務めました。個人優勝は栃木山守也が獲得しました。

5月場所（東京相撲）

5月14日から11日間、両国[[国技館]]で東京相撲の5月場所が開催されました。この場所では、東方力士が101対88で勝利し、旗手は能代潟錦作が務めました。個人優勝は西ノ海嘉治郎が獲得しました。

6月場所（大阪相撲）

6月7日から10日間、新世界国技館で大阪相撲の6月場所が開催されました。

第1回東西連盟大[[相撲]]（前半）

11月14日から10日間、京都八坂新道で第1回東西連盟大[[相撲]]（前半）が開催されました。東西の力士が一堂に会する画期的な取り組みでした。

その他相撲披露

11月2日から3日にかけて、明治神宮競技大会で勝ち抜きトーナメントが開催され、栃木山守也が優勝しました。

誕生した力士たち

1925年には、後の相撲界を彩る多くの力士たちが誕生しました。

1月17日 - 福井山常志（最高位：十両5枚目、所属：出羽海部屋）
2月9日 - 常ノ山勝正（最高位：前頭2枚目、所属：出羽海部屋、+ 1987年）
2月13日 - 2代式守伊三郎（元・三役格行司、所属：時津風部屋、+ 1987年）
2月20日 - 栃錦清隆（第44代横綱、所属：春日野部屋、第5代日本[[相撲協会]]理事長、+ 1990年）
3月31日 - 信夫山治貞（最高位：関脇、所属：小野川部屋→陣幕部屋→小野川部屋、+ 1977年）
4月13日 - 時津山仁一（最高位：関脇、所属：立浪部屋、+ 1968年）
4月18日 - 國登國生（最高位：小結、所属：高砂部屋、+ 1995年）
7月15日 - 出羽錦忠雄（最高位：関脇、所属：出羽海部屋、+ 2005年）
7月20日 - 美楯山海一郎（最高位：十両2枚目、所属：立浪部屋→双葉山道場→時津風部屋）
8月1日 - 大昇充宏（最高位：前頭筆頭、所属：春日山部屋→立浪部屋→春日山部屋、+ 2009年）
8月13日 - 清水川明於（最高位：小結、所属：追手風部屋、+ 1979年）
8月28日 - 神錦國康（最高位：前頭5枚目、所属：高嶋部屋、+ 2005年）
9月28日 - 豊光重信（最高位：十両18枚目、所属：立浪部屋→双葉山道場→時津風部屋、+ 1962年）
9月29日 - 豊山鬼吉（最高位：前頭17枚目、所属：錦島部屋→伊勢ノ海部屋、+ 2011年）
10月21日 - 大ノ浦一廣（最高位：前頭16枚目、所属：二所ノ関部屋→芝田山部屋→花籠部屋、+ 1987年）
12月3日 - 27代木村庄之助（元・立[[行司]]、所属：立浪部屋、+ 2023年）
12月4日 - 10代式守与太夫（元・三役格行司、所属：春日山部屋→立浪部屋、+ 1983年）

亡くなった力士たち

1925年には、多くの力士たちがこの世を去りました。

4月3日 - 五所車菊太郎（最高位：前頭8枚目、所属：宮城野部屋→勝ノ浦部屋、 1870年）
6月11日 - 18代木村庄之助（立[[行司]]（現役没）、 1860年）
11月9日 - 平ノ石辰治郎（最高位：前頭4枚目、所属：玉垣部屋→尾車部屋→峰崎部屋、年寄：玉垣、 1880年）
12月8日 - 鉞り鉄五郎（最高位：前頭13枚目、所属：浦風部屋→高砂部屋、 1867年）
12月26日 - 14代式守伊之助（立[[行司]]（現役没）、* 1870年）

まとめ

1925年は、相撲界にとって大きな変革の年でした。天皇杯の創設、東西相撲協会の合併、そして多くの力士の誕生と死がありました。これらの出来事は、その後の相撲界の発展に大きな影響を与えました。この年を境に、相撲界は新たな時代へと突入していくことになります。

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