東京都立八柱霊園

東京都立八柱霊園

東京都立八柱霊園は、千葉県松戸市田中新田に所在する東京都が管理する大規模な霊園です。都心からのアクセスも良く、豊かな自然に囲まれた静かで落ち着いた環境が特徴です。

概要

1930年代、東京市の墓地不足を解消するために郊外墓地として計画され、1935年7月1日に開園しました。都立霊園としては初めて「霊園」という名称が用いられました。1937年には納骨堂も開設されています。都市計画法上の名称は「東京都市計画墓園第5号八柱墓園」で、東京都市計画区域外ではあるものの、1944年に都市計画決定されています。広大な敷地面積は約105ヘクタール（東京ドーム約20個分）にも及びます。

園内には、1961年に芝生墓地、1991年に壁型墓地、2013年には合葬式墓地が整備され、多様なニーズに対応しています。起伏に富んだ地形を生かし、なだらかな丘は芝生で覆われ、谷間にはフランス風の幾何学模様の庭園が配置されています。

約700m続く参道にはケヤキ並木が美しく、敷地の半分が墓所、残りは園路や植え込み、広場などの公園として利用されています。宝塔形の給水塔や噴水なども設置されており、美しい景観を形成しています。近隣住民にとっては、散歩やウォーキングコースとしても親しまれ、都内近郊の公園としても利用されています。

都立霊園は、原則として都内在住者のみが利用可能ですが、八柱霊園は立地への配慮から、松戸市民にも特例で利用枠が設けられています。園内には、西條八十、嘉納治五郎、松山恵子など、著名人の墓も多数存在します。

歴史

1935年（昭和10年）7月：東京市営の霊園として、当時の千葉県東葛飾郡八柱村に設立。
1943年（昭和18年）7月：都制施行に伴い、東京市営霊園が東京都に移管。
2013年（平成25年）：合葬式墓地（納骨堂）が開設。

埋葬されている主な著名人

嘉納治五郎（柔道家）
千葉さな子（千葉定吉の二女）
レオニード・クロイツァー（ピアニスト・指揮者）
大村能章（作曲家）
山之口貘（詩人）
西條八十（詩人）
土門拳（写真家）
松山恵子（演歌歌手）
田山幸憲（パチプロ・作家）
杉村楚人冠（新聞記者・随筆家・俳人）
三宅久之（新聞記者、政治評論家）
大谷米太郎（実業家）
血脇守之助（東京歯科大学創立者）
田久保英夫（作家）
江上トミ（料理研究家）
花田清輝（作家・評論家）
大内山平吉（大相撲大関）
琴櫻傑將（大相撲横綱）
神吉晴夫（編集者）
奥山儀八郎（版画家）
辻征夫（詩人）
小松崎茂（挿絵画家）
日沼倫太郎（文芸評論家）

アクセス

日本橋・浅草方面から
松飛台駅：北総線
東松戸駅：北総線、成田スカイアクセス線
新松戸方面から
東松戸駅：JR武蔵野線
松戸方面から
八柱駅：新京成線
八柱霊園停留所：松戸新京成バス 8、8A、15

関連項目

都立霊園
青山霊園
雑司ヶ谷[[霊園]]
染井[[霊園]]
谷中[[霊園]]
多磨[[霊園]]
小平[[霊園]]

近隣

東松戸駅
新八柱駅、八柱駅
松飛台駅
東松戸ゆいの花公園

脚注

外部リンク

八柱霊園
* 八柱霊園の絵葉書

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