くーまん

くーまん：携帯電話を彩った愛らしい熊のキャラクター

くーまんは、株式会社ドラコミュニケーションズが制作した、東京都千代田区一番町に本社を置くキャラクターです。ソフトバンク、NTTドコモ、auの3キャリアで有料公式サイト「くーまん★でふ」が展開され、多くのファンに親しまれています。特に携帯電話の待ち受けキャラクターとしての人気が高く、東芝製や富士通製の端末にマチキャラやアプリとして搭載され、その愛らしい姿でユーザーを楽しませてきました。

キャラクターとしての「くーまん」

くーまんは、星の輪熊の子どもで、身長15cmの手乗りサイズ。男の子で、後頭部には星のマークがありますが、普段は帽子や頭巾で隠れています。誕生日は七夕（7月7日）。一人称は「くーまん」で、語尾に「でふ」や「まふ」をつけるのが特徴です。自由気ままな性格で、おもちゃの「カメ車」を使って旅行に出かけることもあります。

くーまんの家族

くーぱぱ: 体長50cmほどの、不思議界の洋服屋さんで働くお父さん。ダンディズムを追求していますが、ドジで空回りすることが多いです。自慢は素敵になびくスカーフと、キリッと立った三本の毛。虫が苦手という一面も。
くーまま: 体長50cmほどの主婦。家事をしている途中で他のことを始めてしまうおっちょこちょいなところもありますが、基本的には動じない性格です。

くーまんの周りのキャラクターたち

かめ車さん: 亀の形をした車輪付きのおもちゃで、くーまんのお守り役。くーまんを必ず家に連れ帰ることから、両親に信頼されています。
ぴーよ: ひよこの形をしたおもちゃで、くーまんのお守り役ですが、本人は嫌がっています。
プカ: お風呂でくーまんのお守りをする魚のおもちゃ。尻尾でバタバタと泳ぎますが、不良品のためたまに沈みます。
旅がえるさん: くーまんの住む村で有名な旅人。くーまんの憧れの存在です。
うーちゃ: くーまんの友達で、おっとりした少し変わった女の子。
まりもむし: 蝸牛のような見た目の虫で、渦巻の部分がまりもになっています。
針なしハチ: 針が柔らかく刺せないため、くーまんにからかわれている蜂。
黄いろとり: 黄色い場所のみにいる臆病な鳥で、危機を感じると黄色い玉に変身します。
歌すずめ: 歌がとても上手な雀で、くーまんもその歌声に聴き入っています。
かわうお: くーまんのお気に入りの川に住む魚。何でも口に入れますが、すぐに出してしまいます。
くも兄弟: 虹雲と呼ばれる種族の兄弟。雨上がりに虹をかけます。
モンキーウクレレ: くーぱぱのウクレレがおもちゃになったもの。
犬ボール: ボールの形をした耳と目がある生き物。名前を呼ぶと帰ってきます。
青木さん一家: くーまんが地球で居候している家族。青木ぱぱ、青木まま、青木モモちゃんの3人家族です。

携帯電話と「くーまん」

くーまんが人気を確立したきっかけは、携帯電話への進出でした。2003年、東芝の携帯電話「J-T010」に待ち受けキャラクターとして登場し、大人気となりました。その後、アプリ「くーまんの部屋」が開発され、東芝製、富士通製の多くの機種に搭載されました。ソフトバンクの東芝製最終機種「X02T」では、飛び出す絵本として登場しました。

沿革

2003年: J-フォン（現ソフトバンク）の「J-T010」に待ち受けキャラクターとして登場。
2004年: 「V601T」にアプリ「くーまんの部屋」が初搭載。
2011年春: 富士通製「らくらくホンベーシック3」にマチキャラとして復活し、ドコモへ初進出。
2011年夏: 「F-09C」で3D表示機能を利用した「くーまんの部屋3D」が登場。ドコモとau向けにAndroidアプリ版「くーまんの部屋」をリリース。
2011年9月: au向け「IS11T」にスマートフォンアプリ版「くーまんの部屋」をプリインストール。
2011年11月: au「F001」に絵文字やFlash待ち受けをプリインストール。
2012年11月: SoftBank「101F」に対応し、ソフトバンクに復活。
2013年2月: SoftBank「201F」に「くーまんの部屋」がプリインストール。

「待受くーまん」

待受くーまんは、携帯電話の待ち受け画面にくーまんを表示する機能です。くーまんは画面上で歩き回ったり、話したり、様々な仕草を見せてくれます。また、時計や位置情報に合わせて、セリフや服装が変わる機能も搭載されていました。バッテリー残量などのアイコンをくーまん仕様に変更することもできました。

「くーまんの部屋」（フィーチャーフォン版）

「くーまんの部屋」は、携帯電話の画面に表示される、くーまんが住む部屋のアプリです。ユーザーは、部屋の模様替えや、くーまんに話しかけることができます。また、「マイデータ登録」をすると、くーまんがユーザーの名前を呼んだり、誕生日を祝ってくれる機能もありました。時々、くーまんからの手紙（くーまんメール）が届き、アイテムやメッセージを受け取ることができました。

くーまんダウンロード

Toshiba User Club Site（TUCS）から、くーまんの新しい服や動き、模様替え用の部屋などのアイテムをダウンロードすることができました。ダウンロードしたアイテムはメールで第三者に送信することも可能でした。TUCS for くーまんは、一部端末で提供が終了していますが、現在もドラコミュニケーションズからコンテンツが提供されています。

くーまんの「動き」

季節に応じた特殊な動きをダウンロードできました。例えば、「おちば」、「たいふうでふ」、「スケート」、「こいのぼり」など、季節にちなんだ動きを楽しむことができました。

くーまんの歳時記

正月やクリスマス、誕生日など、イベントごとに部屋や衣装が変化し、セリフや動きもいつもと違ったものになりました。

くーまんの旅行

くーまんは時々旅行に出かけ、旅行先から「くーまんメール」で報告をしてくれました。旅行中は、くーぱぱが代わりに待受画面に登場しました。

くーまんのメール

時々、くーまんからメールが送られてきました。返信はできませんでしたが、挨拶や旅行の報告、贈り物などが含まれていました。

くーまんのおはなし

SoftBank 2G／Vodafone 2Gの携帯電話では、くーまんに話しかける機能がありました。画面に向かって話しかけると、くーまんがふきだしで返事をしてくれました。

くーまんの写真

くーまんの写真撮影ができる機能がありました。部屋の中や外で、様々なポーズや背景で撮影できました。撮影した写真はアルバムに保存することができ、一部機種ではメールで送ることもできました。スマートフォン版では、GPS情報に基づいて背景が変化し、撮影した場所の記録を残す「旅日記」機能もありました。

「くーまんの部屋」（スマートフォン版）

Androidスマートフォン向けの「くーまんの部屋」アプリは、富士通製スマートフォンを中心に展開されました。従来のフィーチャーフォン版の機能を一部変更し、お部屋の飾り付けや、くーまんへのタップによる反応、話しかけ機能などが搭載されました。また、東芝製携帯の「くーまんの写真」機能で記録した旅日記を引き継ぐこともできました。

搭載機種

くーまん関連の機能は、J-T010以降の東芝製第二世代の携帯電話に多く搭載されました。その後、富士通製の一部携帯電話やスマートフォンにも搭載されました。以下に主な機種を記載します。

くーまんを搭載している東芝製の携帯電話

J-T010、V301T、V303T、V401T、V501T、V502T、V601T、V602T、V603T、V604T、SoftBank 304T、SoftBank 910T、SoftBank 810T、SoftBank 811T、SoftBank 812T、SoftBank 813T、SoftBank 814T、SoftBank 815T/815T PB、SoftBank 820T、SoftBank 821T、SoftBank 822T、SoftBank 823T、SoftBank 824T、SoftBank 830T、SoftBank 831T、SoftBank 911T、SoftBank 912T、SoftBank 920T、SoftBank 921T

くーまんを搭載している富士通製の携帯電話

F-09C、F-10C、F-11C、F001、F-02D、F-04D、F-06D/F-06D Girls'

くーまんを搭載している富士通製のスマートフォン

REGZA Phone IS11T、REGZA Phone T-01D、ARROWS Kiss F-03D/F-03D Girls'、ARROWS X LTE F-05D、ARROWS ef FJL21、ARROWS A SoftBank 201F、ARROWS S EM01F

待ち受け機能以外でのくーまん

Yahoo!コンテンツストアでは、待ち受け機能がない携帯電話向けに、くーまんの待ち受け画面をダウンロードすることができました。

くーまん製作委員会

ドラコミュニケーションズ
ドラプロダクツマネジメント
セガトイズ
博報堂DYメディアパートナーズ

脚注

外部リンク

=== The little life くーまん ===
Dora Products Management inc.
くーまんケータイ公式サイト「くーまん★でふ」（リンク切れ）
くーまんの部屋 - Google Play の Android アプリ - ウェイバックマシン

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