1957年のオーストリア映画『野ばら』は、ハンガリー動乱を逃れた少年がウィーン少年合唱団に入団し、困難を乗り越える姿を描く心温まる物語。日本公開時には文部省特選に選ばれ、美しい歌声が彩る感動の名作として知られます。
1945年のアメリカ映画『聖メリーの鐘』は、経営危機に瀕した教会付属学校の再建を描くドラマ。型破りな神父と厳格な修道女長が協力し、困難に立ち向かう姿を温かく描く。アカデミー作品賞受賞作『我が道を往く』の続編として知られる。
1943年製作のアメリカ西部劇『硝煙のカンサス』。南北戦争終結後のカンザスを舞台に、流れ者が保安官となり、町の権力者の不正や陰謀に立ち向かう姿を描く。信頼と裏切り、悲劇を経て真実を求める物語。
1937年に公開されたアメリカ映画『歴史は夜作られる』は、フランク・ボーゼイギ監督によるロマンティック・ドラマの名作です。主演のシャルル・ボワイエとジーン・アーサーが織りなす、運命に導かれたかのような美しい愛の物語。撮影は前年の1936年に行われました。
日本のテレビ番組を、主要なジャンルごとに整理した一覧について解説します。対象はNHK、日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビ、TBSの地上デジタル放送番組です。報道、教育、娯楽、ドラマ、アニメ、映画、特別番組など、多岐にわたる日本のテレビ番組の類型と代表例を紹介し、日本の放送文化の一端を垣間見ることができます。
1946年製作のアメリカ映画『恋愛超特急』は、小説を原作とし、クローデット・コルベールとジョン・ウェインが主演。日本では劇場公開されませんでしたが、度々テレビで放送され、日本語吹替版も制作されました。
『快傑鷹の羽』は、1960年から1961年にかけフジテレビ系で放送された全26話の時代劇。富裕な農民を狙う悪の組織「鬼面党」と、主人公・鷹の羽とその仲間たちが繰り広げる勧善懲悪の物語。かつての映画作品をテレビドラマとして新たに制作した番組です。
1956年製作のフランス・イタリア合作によるカラーロマンティック・コメディ。パリの高級ホテルを舞台に、身分を偽った若い男女が織りなす一夜の出来事を描く。心優しい富豪の助力が物語の鍵となる。
1942年製作、ルネ・クレール監督、ヴェロニカ・レイク主演のファンタジーコメディ映画。魔女が子孫に呪いをかけるも、現代で復活し標的の男性に恋してしまう奇想天外な物語。後の人気テレビシリーズの原点として知られています。
1948年に公開されたアメリカ映画『凱旋門』は、エーリヒ・マリア・レマルクの同名小説を原作とし、ルイス・マイルストンが監督。イングリッド・バーグマンとシャルル・ボワイエが主演を務めた本作は、二人の名優にとって『ガス燈』以来の共演作としても知られています。その詳細と制作背景、日本での放送履歴に迫ります。
『バグダッドの盗賊』は1940年に製作されたイギリス・アメリカ合作のファンタジー映画。邪悪な宰相ジャファルの魔力により王国を追われた若き王アーマッドと、彼を助ける盗賊アブーの壮大な冒険を描く。魔法や巨大な精霊（ジーニー）、空飛ぶ絨毯といったアラビアンナイト的な要素が満載の物語で、囚われの王女を救い出すための勇気ある戦いを描く。
1939年、フライシャー・スタジオが制作したアメリカの長編カラーアニメ映画。ジョナサン・スウィフトの同名小説に基づき、日本では初の劇場公開カラー長編アニメとして歴史的意義を持ちます。
1955年にフランスと西ドイツが共同製作したジュリアン・デュヴィヴィエ監督の映画。湖畔の寄宿学校を舞台に、謎めいた美少女マリアンヌに心奪われた転校生の少年が繰り広げる幻想的な物語。日本では後年のアーティストにも影響を与えたとされる。
東京都中央区に本社を置く洗剤・石鹸などの製造販売企業。旧社名ニッサン石鹸に主力ブランド「ファーファ」を冠し、幅広い製品を展開。かつて日油グループに属していました。
イギリス出身の映画監督・脚本家、バーナード・ローズは、ホラーの金字塔『キャンディマン』から歴史大作『不滅の恋/ベートーヴェン』まで、ジャンルを超えた多様な作品群を手がける。
アメリカ合衆国出身の映画撮影監督、ダリン・オカダは、ホラーからコメディ、アクションまで多岐にわたるジャンルの作品を手がけ、視覚的な表現で数々の物語を彩ってきました。そのキャリアは1980年代後半から続き、多くの著名な作品に貢献しています。
1939年のアメリカ映画『雨ぞ降る』は、ルイス・ブロムフィールドの小説を原作にクラレンス・ブラウンが監督。マーナ・ロイ、タイロン・パワー出演の災害ドラマで、アカデミー特殊効果賞に輝いた。後にリメイクもされた。
1936年製作のアメリカ映画。アンドリュー・ジャクソン大統領政権下、実在の女性ペギー・オニールをモデルにした歴史劇。 政界を揺るがした「ペティコート事件」を背景に、彼女の波乱に満ちた恋愛と人生を描く。
1931年にアメリカで製作された映画『蜃気楼の女』（原題: Possessed）は、クラレンス・ブラウンが監督を務め、ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブルが主演したドラマ作品です。
1931年にアメリカで公開された映画『自由の魂』は、ノーマ・シアラー主演、クラレンス・ブラウン監督によるドラマ作品です。ライオネル・バリモアがアカデミー主演男優賞を受賞したことでも知られています。
1934年アメリカ製作・公開の映画『私のダイナ』（原題：Chained）。クラレンス・ブラウン監督のもと、当時のMGMスター、ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブルが主演を務めたメロドラマ作品。エドガー・セルウィンの原作に基づき、豪華なスタッフ・キャストで描かれた、ハリウッド黄金期を代表する一作です。
1932年製作のアメリカ映画『令嬢殺人事件』。クラレンス・ブラウン監督、ジョーン・クロフォード主演で、マリー・ベロック・ローンズの小説が原作。衣裳デザイナーのエイドリアンによる「レティ・リントン・ドレス」がファッション界で大きな話題を呼んだ、ドラマティックな一編。
1930年にアメリカで製作された映画『ロマンス』。エドワード・シェルダンによる戯曲を原作とし、グレタ・ガルボが主演、クラレンス・ブラウンが監督を務めた作品である。アカデミー賞主要部門にもノミネートされるなど高い評価を得た。
レジナルド・デニー（1891-1967）は、イングランド出身の俳優。無声映画期からトーキー時代まで活躍し、「レベッカ」「八十日間世界一周」など数々の名作に出演、多彩な役柄で存在感を示した。
1920年製作のアメリカ映画。J・F・クーパーの同名小説を映画化したサイレント作品で、フレンチ・インディアン戦争を背景に壮大なスケールで描かれる人間ドラマ。当時の評価も高く、映画史に残る傑作として、国立フィルム登録簿にも選定された。
クラレンス・ブラウン（1890-1987）は、アメリカ合衆国の著名な映画監督です。メトロ・ゴールドウィン・メイヤーを中心に活躍し、特にグレタ・ガルボ主演の傑作を多数生み出しました。アカデミー賞には6度ノミネートされています。
1931年にアメリカで製作された映画『インスピレーション』（原題: Inspiration）。アルフォンス・ドーデの短編小説『サッフォー』を原案とし、クラレンス・ブラウンが監督を務めた。主演はグレタ・ガルボとロバート・モンゴメリー。当時の主要キャストやスタッフについても記す。
1926年公開のサイレント映画史に残る傑作メロドラマ。グレタ・ガルボ主演、ジョン・ギルバート共演。親友二人の士官と魔性の魅力を持つ伯爵夫人が織りなす破滅的な三角関係と運命の悲劇を描く。
イギリス出身の俳優ブランドン・ハースト（1866年 - 1947年）は、サイレント映画の時代からトーキー期にかけて、舞台や多くの映画作品で個性的な役柄を演じました。その長いキャリアを通じて、確かな演技で作品世界に深みを与えたことで知られています。
アメリカのサイレント映画を代表する二枚目俳優、ジョン・ギルバート（ジャック・ギルバート）。端整な容姿で絶大な人気を誇り、ルドルフ・ヴァレンティノと並び称された。しかし、トーキー時代への移行に苦戦し、キャリアは急降下。悲劇的な最期を遂げた彼の生涯は、後世の作品にも影響を与えている。
イングランド出身の女優、エミリー・フィッツロイ（1860-1954）は、舞台からキャリアを始め、アメリカへ渡りブロードウェイで名声を確立。1910年代に映画界へ進出し、約30年間にわたり約100本の作品に出演。サイレント期からトーキー期にかけて、主にアメリカ映画で印象的な脇役を数多く演じ、長い俳優生活を送りました。
イギリス出身の映画監督・脚本家、エドマンド・グールディング（1891-1959）。群像劇映画の傑作「グランド・ホテル」で知られ、「グランド・ホテル形式」の礎を築いた映画史上の重要人物。グレタ・ガルボやベティ・デイヴィスら名優との仕事でも評価が高い。
米国の俳優・声優、ウィリアム・ダニエルズの経歴。ニューヨークに生まれ、舞台や映画で活躍。『卒業』への出演を経て、特に人気ドラマ『ナイトライダー』の高性能人工知能K.I.T.T.の声優として広く知られる。舞台での受賞や、妻との共演によるエミー賞獲得など、輝かしいキャリアを持つ。
日本のギタリスト・作曲家、岡田陽助。人種熱、近田春夫&ビブラトーンズ、ビブラストーンといったバンドで活躍。現在はコミックバンドMEN'S 5を率い、今田太郎名義でも活動している。
「恋をするなら」（原題：If I Needed Someone）は、ビートルズが1965年のアルバム『ラバー・ソウル』で発表したジョージ・ハリスン作の楽曲。バーズの影響を受けたフォークロック調のサウンドと美しいハーモニーが特徴。ハリスンが後に妻となるパティ・ボイドに捧げた曲であり、ビートルズのライブで演奏された唯一のハリスン作品としても知られる。
マルチトラック録音において、限られたトラック数を有効活用するため、複数の音源をまとめて1つまたは少数のトラックに録音し直す技術。リダクション・ミックスやバウンスとも呼ばれる、アナログ時代に多用された手法で、名曲の制作にも欠かせない技法であった。
ビートルズが1966年に発表したアルバム『リボルバー』に収録された、ポール・マッカートニー作の優美なラヴ・バラード。作者自身やジョン・レノンもお気に入りとして挙げ、後世のランキングでも高く評価される名曲。
ビートルズが1966年に発表した楽曲「アイム・オンリー・スリーピング」。主にジョン・レノンが手掛け、睡眠の喜びをテーマにしています。ジョージ・ハリスンによる独創的な逆回転ギターサウンドが最大の特色で、革新的なアルバム『リボルバー』に収録されました。後のアーティストにも大きな影響を与え、高い評価を受けています。
勇気とは、多くの人が感じる恐怖や不安、躊躇といった感情を乗り越え、自身の信念に基づき困難に立ち向かい、積極的に行動しようとする強い心の力です。単なる無謀さではなく、判断力と結びついた心のあり方を指します。
インド古典演劇の根幹をなす最古の理論書『ナーティヤ・シャーストラ』。演劇・音楽・舞踊・美学など幅広い分野を網羅し、後のインド芸術に多大な影響を与えた総合的な教典。
南インド、ケーララ州発祥の古典舞踊、カタカリ。鮮やかな化粧と装束で、古代叙事詩をセリフなく指や目の動きで表現します。歌舞伎との共通点も指摘される、世界三大化粧劇の一つに数えられます。
戦後間もない1947年から約一年間刊行された詩誌『荒地』は、日本の戦後詩の出発点として極めて重要な同人誌です。戦前から活動していた詩人たちが田村隆一の呼びかけで集い、荒廃の中から新たな詩の地平を模索しました。T.S.エリオットの同名詩に由来する誌名は、時代の精神を象徴し、後の日本現代詩に大きな影響を与えました。
ドイツの現代音楽作曲家パウル＝ハインツ・ディートリヒ（1930-2020）。東ドイツ下でポスト・セリエルを発展させた厳格なスタイルを確立。教育者としても多くの才能を育成し、ドイツ表現主義の系譜に連なる独自の道を歩んだ。
英文学者アルヴィ宮本なほ子氏は、東京大学総合文化研究科の教授として活躍しています。専門は英国初期ロマン派の詩、特にパーシー・ビッシュ・シェリーの研究で知られています。国内外で研究成果を発表し、翻訳なども手掛けています。
ドイツに生まれオランダで活動した作曲家、ローラント・カイン。現代音楽・電子音楽分野で活躍し、図形楽譜や長時間にわたる独特の音響表現を追求した。日本でも作曲コンクールで受賞歴があり、晩年には膨大な電子音楽作品を残した。
カナダ・メソジスト教会により明治期に設立された東洋英和学校は、普通科と神学科を有した男子各種学校でした。時勢の変化による経営難から普通科が分離独立し、現在の麻布中学校・高等学校の源流となりました。短い歴史ながら日本の教育史に足跡を残した学校です。
日本の著名な牧師・聖書学者。1906年米国生まれ。青山学院、東京神学大学で長く教鞭を執り、聖書学、特に旧約聖書学の教育・研究に尽力した。口語訳聖書翻訳委員や日本旧約学会会長を歴任し、国際的にも評価された。
日本の聖書学者・翻訳者。福井県出身。渡米し聖書に出会い、神学と原語を修める。帰国後、青山学院教授として後進を育成しつつ、生涯をかけて平易な日本語訳聖書を目指した。社会問題にも関心を持ち、著述活動も行った。
明治から昭和にかけて活躍した日本のメソジスト派牧師、教育者、文筆家。東奥義塾で学び、伝道者として各地を回り、教育機関の設立・運営にも関わった。多岐にわたる著作や翻訳も手がけ、近代日本のキリスト教界に大きな足跡を残した人物。
長崎県諫早市に本部を置く学校法人鎮西学院は、1881年に長崎で誕生した加伯利英和学校を母体とする由緒ある教育機関です。北米メソジスト教会の流れを汲み、キリスト教精神に基づく人格教育を理念として、幼稚園、高等学校、大学を運営しています。
日本メソヂスト教会の牧師として活躍した吉岡誠明（1873-1940）。長崎県出身。カブリ英和学校、青山学院に学び、若松教会を設立。米国留学を経て、青山学院教会、銀座教会などで牧会。教団では東北部長、伝道局長などの要職を歴任し、伝道の推進に貢献した。晩年には自宅での教会開拓も行った。
イングランドのメソジスト運動を主導したジョン・ウェスレーの弟、チャールズ・ウェスレー（1707-1788）は、信仰覚醒運動の指導者として活躍。特に、数千曲にも及ぶ不朽の賛美歌の作者として世界的に知られ、その作品は今なお多くの人々に歌い継がれている。
18世紀イギリスのメソジスト運動を主導したジョン・ウェスレーの著作。神の恵みと信仰により到達可能な、動機が神の愛に支配される信仰者の心の状態としての「完全」について詳しく述べる。
南アフリカ共和国の政治家、反アパルトヘイト活動家。真実和解委員会副委員長としてデズモンド・ツツ大主教と共にアパルトヘイト時代の過去と向き合い、和解プロセスに貢献した。教会や企業、議会での活動を通じて人種差別の撤廃と人権擁護に生涯を捧げた。
日本基督教団内のフリー・メソジスト系諸教会が組織する団体。戦後1947年に活動を始め、一部は独立して日本自由メソヂスト教団や日本フリー・メソジスト教団を設立したが、教団内に残留した教会がFM会として活動を続けている。
1901年にアーサー・ファーウェルが設立した米国の音楽出版社。インディアニスト運動、特にアメリカ先住民の音楽を取り入れた作品を出版し、11年間活動。クラシック音楽界の変革を目指したが、革命には至らず。
グスタフ・マーラーが1880年から89年にかけて作曲し、1892年に出版された全14曲からなる声楽独唱とピアノのための歌曲集。通称は『若き日の歌』（独語：Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit）だが、本来の名称は「歌曲集」であった。彼の初期作品であり、その名の由来には諸説ある。
金管楽器における、倍音列の最も低い位置にあたる特殊な音域を指す「ペダルトーン」について解説。楽器の共鳴特性から外れた音であり、その発音には高度な技術を要する。名称はパイプオルガンの足鍵盤に由来する。この音域の練習は演奏技術向上に有効とされる一方、注意点も存在する。
グスタフ・マーラー初期の重要な連作歌曲集。『さすらう若者の歌』は、自身の悲恋に触発されたとされ、低声とピアノまたは管弦楽のために書かれた作品。ドイツ語原題の「Gesellen」は遍歴職人を意味し、マーラー自身の経験とも重なります。全4曲からなり、約16分で演奏されるマーラーの最も有名な作品の一つです。
フランス、オクシタニー地域圏アヴェロン県に位置するクレセルは、中央高地南部のラルザック地方とタルヌ川谷に広がる歴史あるコミューンです。古代からの定住が確認され、中世には戦略的な城が築かれ、多くの権力者の手に渡りました。農業、特に羊乳生産や畜産、そして農村観光が盛んな地域です。
「おしゃべりなかわいい口」は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したポルカ・シュネル（作品245）です。娘のおしゃべりな様子に触発されたとされ、「音楽の冗談」という副題が付けられています。終止がない独特の形式を持ち、かつてはあまり知られていませんでしたが、ウィーン・フィルの演奏を通じて広く親しまれるようになり、現在では作曲家の代表作の一つに数えられています。
日本の詩人、石田瑞穂は1973年生まれ。現代詩手帖賞をはじめ、H氏賞や藤村記念歴程賞など数々の著名な詩の賞を受賞。国内外での朗読や講演活動も積極的に行い、詩集の発表に加え、共同詩や他分野のアーティストとの協働作品も多く手掛けている。
現代詩は20世紀初頭、近代詩の反省から誕生。哲学的内省やタブーへの挑戦、私的な視点が特徴です。難解化による読者離れを経て、現在は多様な表現や大衆詩との乖離など複雑な状況にあります。その変遷と現状を解説します。
日本の文学者、山内功一郎は1969年生まれ。現代アメリカ詩を専門とし、早稲田大学文学学術院で教授を務める。詩人マイケル・パーマーの研究で知られ、『マイケル・パーマー―オルタナティヴなヴィジョンを求めて』で鮎川信夫賞を受賞した。
日本の詩人、翻訳家。戦後詩を代表する詩誌『荒地』の創刊同人として活躍し、叙情性と知性が融合した独自の詩風を確立。多数の詩集を発表し、読売文学賞などを受賞。英米文学など翻訳家としても多大な業績を残した。
アメリカ合衆国の詩の歴史は、植民地時代の模倣から始まり、独立を経て独自の表現を確立。ホイットマンやディキンソンが新境地を開き、多様な近代・現代詩へと展開した軌跡をたどります。
写真家、エッセイストとして活動。また、京都の文化拠点となった喫茶店「ほんやら洞」やバー「八文字屋」を経営し、多方面で影響を与えた。市井の人々や風景を捉えた写真や社会・文化に関する執筆で知られる。
日本の実業家、イベントプロデューサー（1953-2008）。学生運動を経て関西圏の音楽・文化イベントを多数企画。渡米、大手企業勤務を経てエフエム京都代表取締役専務として活躍。教育者としても活動し、文化振興に尽力した。
詩人、作家。同志社大学卒業後、銀行勤務の傍ら詩作。関西フォークと交流し「オーラル派」として活動。わらべうた創作、詩集多数。国際的な詩の朗読活動を展開し、海外詩賞も多数受賞。生活語詩を提唱した。
日本のフォークシンガー、大塚まさじ。関西フォークの拠点となった喫茶店「ディラン」を経営し、「ザ・ディランII」として活動。現在は全国を巡る「ひとり旅」を続ける、歌と共に歩む旅人。
京都生まれのフォークシンガー、古川豪は1969年に音楽活動を開始。市井の人々の喜怒哀楽や社会への洞察を、独特のギター奏法とバンジョーに乗せて歌い続けています。反原発や環境保護など、幅広いテーマを取り上げ、長寿ライブイベント「七夕コンサート」などを通じて精力的に音楽を届けています。
日本の社会心理学者、社会運動家、翻訳家として多角的に活動した中尾ハジメ氏。京都精華大学では長年にわたり教鞭をとり、学長や理事長も務めた。社会運動にも深く関わり、文化活動の拠点づくりや人権問題にも貢献した。
京都に始まり、つげ義春の漫画から名を冠した喫茶店「ほんやら洞」。かつて文化人の集まる拠点として知られ、伝説的な存在となったが、ルーツの京都店は火災で閉店。その系譜は東京・国分寺などで続いている。
2009年製作のアメリカ映画『リミッツ・オブ・コントロール』は、鬼才ジム・ジャームッシュ監督が手がけた異色のサスペンス。謎めいた主人公「孤独な男」がスペイン各地を巡り、指令遂行のために様々な人物と出会う静謐な旅を描く。
カナダ出身の俳優、リズワン・マンジ氏（1974年10月17日生まれ）の人物像と経歴に迫る。カナダのトロントで生を受け、インド系の両親を持つ。カルガリーの高校を経て、ニューヨークの演劇学校で専門的に演技を学んだ、そのキャリアの軌跡。
ジム・ジャームッシュ監督が大学院の卒業制作として手掛けた記念すべきデビュー作。1980年公開のこのアメリカ映画は、父親を亡くし母親が施設に入所している孤独な青年が、ニューヨークの街を放浪し、様々な人物との出会いや出来事を経て、やがて旅立つ姿を静かに描き出す。
1991年公開、ジム・ジャームッシュ監督によるオムニバス作品『ナイト・オン・ザ・プラネット』。世界の五都市の夜を舞台に、タクシードライバーと個性豊かな乗客たちが織りなす一夜限りの人間模様を描く。ユニークな会話と街の雰囲気が魅力的な作品。
1995年製作、ジム・ジャームッシュ監督、ジョニー・デップ主演のモノクロ映画。西部を舞台に、殺人の嫌疑をかけられ追われる会計士が、傷を負いながら逃亡する中でガンマンへと変貌する様を描く。詩人ウィリアム・ブレイクの詩や人生が深く織り込まれている。
ジム・ジャームッシュ監督による1986年の白黒ロードムービー。無実の罪で投獄された男が、同房の男たちと脱獄し、広大な沼地をさまよう奇妙な旅を描く。トム・ウェイツが初の主演を務めた。
ジム・ジャームッシュ監督、ウータン・クランのRZAが音楽を手掛けた異色作。現代社会に生きる孤高の殺し屋が、日本のサムライの道を追求する姿を通し、生と死、忠誠、異文化交流を描く。
イラン出身の国際的な女優ゴルシフテ・ファラハニ。14歳での鮮烈なデビュー以来、数々の賞を受賞し、ハリウッドやヨーロッパ作品でも活躍。社会的なタブーに挑戦する作品にも出演し、現在はパリを拠点に活動しています。
アメリカ合衆国の女優、カーラ・ヘイワード（1998年11月17日生）。9歳でメンサ会員となった知性派であり、2012年のウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』のスージー・ビショップ役で鮮烈なデビューを飾り、その演技は高く評価され数々の賞に輝いた。
ジム・ジャームッシュ監督による、数世紀を生きる吸血鬼夫婦の愛と退廃を描いた異色の恋愛映画。現代社会への倦怠感と、生き続けることの困難を、音楽と映像美で綴る。出演はトム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントンら。
ニューヨークの伝説的DJ、ラリー・レヴァン。パラダイス・ガレージのメインDJとして10年以上にわたりシーンを牽引。独自のサウンドシステムと幅広い選曲で熱狂的なファンを生み、「ガラージュ」の創始者としてハウスミュージックに絶大な影響を与えた。史上最も影響力のあるDJの一人として今なお語り継がれる。
1977年から1987年までニューヨークに存在した伝説的なディスコ、パラダイス・ガレージ。DJラリー・レヴァンと革新的なサウンドシステムで知られ、クラブ史に不朽の足跡を残し、ガラージ音楽誕生の地としても名高い。
バハマのナッソーに位置するコンパス・ポイント・スタジオは、1977年に設立された伝説的な音楽録音施設。レゲエからニュー・ウェイヴまで多岐にわたる名盤を生み出しましたが、中心人物の死去や現地の情勢不安により2010年に営業を停止しました。
アメリカ合衆国の劇作家、脚本家、プロデューサー。舞台「ファラガット・ノース」や、それを原作とする映画「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」で知られる。特に、Netflixで配信された政治ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の企画・脚本・製作総指揮を務め、国際的な評価を得た人物。
イングランド出身の俳優、ベン・マイルズは、1966年生まれ。歴史ドラマ『ザ・クラウン』での印象的な演技で広く知られ、映画やテレビドラマで多様な役柄を演じ分けています。確かな実力を持つ英国俳優の一人です。
アメリカの脚本家・映画監督、ダン・ギルロイ。1959年生まれ。ピューリツァー賞脚本家の父、脚本家の兄を持つ映像一家に育ち、自身も長年脚本家として活躍。2014年にスリラー『ナイトクローラー』で監督デビューを果たし、高い評価を得る。女優レネ・ルッソと結婚し、一女の父。脚本と監督の両面で才能を発揮する映画人。
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