ジャン＝リュック・ゴダール出演作品一覧

ジャン＝リュック・ゴダール出演作品一覧

このリストは、フランスとスイスの映画界に多大な影響を与えた巨匠、ジャン＝リュック・ゴダール監督が出演した映画作品を網羅的にまとめたものです。監督業のみならず、俳優としても活躍したゴダールの多彩なキャリアを垣間見ることができる貴重な資料となっています。単なる出演作品リストにとどまらず、それぞれの作品における役柄や監督名、制作年といった詳細な情報も併記することで、より深くゴダールの活動内容を理解していただけるよう配慮しました。

1950年代

ル・カドリーユ (Le quadrille): ジャック・リヴェット監督の短編作品。ゴダールは主演を務めました。1950年制作。
紹介、またはシャルロットとステーキ (Présentation ou Charlotte et son steak): エリック・ロメール監督作品。1951年に制作され、ゴダールは「ヴァルテール」役で出演しました。
コンクリート作業 (Opération ‘Béton’): ゴダール監督自身の短編作品。ゴダールはナレーションを担当しました。1954年制作。
王手飛車取り (Le coup du berger): ジャック・リヴェット監督作品。1956年制作され、ゴダールはパーティの客として出演しています。
獅子座 (Le signe du lion): エリック・ロメール監督作品。1959年制作、ゴダールは「音楽マニア」役を演じました。
シャルロットとジュール (Charlotte et son Jules): ゴダール監督自身の短編作品。1958年制作で、ゴダールは「ジャン（の声）」として参加しています。
水の話 (Une histoire d’eau): フランソワ・トリュフォーとゴダールが共同監督した短編作品。1958年制作で、ゴダールはナレーションを担当しています。
パリはわれらのもの (Paris nous appartient): ジャック・リヴェット監督作品。1958年から1960年にかけて制作され、ゴダールは「テラスの男」役で出演しています。
勝手にしやがれ (À bout de souffle): ゴダール監督作品。1959年制作、ゴダール自身は「密告者」役で出演しています。

1960年代

小さな兵隊 (Le Petit soldat): ゴダール監督作品。1960年制作。
プティ・ジュール (Petit jour): ジャッキー・ピエール監督作品。1960年制作。
マクドナルド橋のフィアンセ (Les fiancés du pont Mac Donald ou (Méfiez-vous des lunettes noires)): アニエス・ヴァルダ監督作品。1961年制作、「黒眼鏡の男」役で出演。
瞳のなかの太陽 (Le soleil dans l’oeil): ジャック・ブルドン監督作品。1962年制作。
5時から7時までのクレオ (Cléo de 5 à 7): ゴダールは「黒眼鏡の男」と「サイレント映画の役者」の二役で出演。1962年制作。
女と男のいる舗道 (Vivre sa vie: Film en douze tableaux): ゴダール監督作品。1962年制作。「ポーを読む恋人（の声）」役。
Cinépanorama - Episode dated 19 January 1963: 1963年制作のテレビ映画シリーズの一篇。本人役で出演。
シエラザード (Shéhérazade): ピエール・ガスパール＝ユイ監督作品。1963年制作。
軽蔑 (Le Mépris): ゴダール監督作品。1963年制作。「フリッツ・ラングの助監督」役。
パパラッツィ (Paparazzi): ジャック・ロジエ監督作品。1964年制作。本人役で出演。
Statues: フランソワ・ヴェイエルガンス監督作品。1964年制作。「語り手／ナレーター」役。
はなればなれに (Bande à part): ゴダール監督作品。1964年制作。「ナレーター」役。
立派な詐欺師 (Le Grand escroc): ゴダール監督作品。1964年制作。「フェズの男」と「ナレーション」の二役。
恋人のいる時間 (Une femme mariée: Suite de fragments d’un film tourné en 1964): ゴダール監督作品。1964年制作。「ナレーション」役。
バルドーとゴダール (Bardot et Godard): ジャック・ロジエ監督作品。1964年制作。本人役で出演。
禁じられた誘惑 (Tentazioni proibite): オズワルド・チヴィラーニ監督作品。1965年制作。本人役で出演。
ザ・スパイ (The Defector): ラウール・レヴィ監督作品。1966年制作。「オルコフスキーの友人」役。
メイド・イン・USA (Made in U.S.A.): ゴダール監督作品。1966年制作。「リシャール・ポリツェール」役。
彼女について私が知っている二、三の事柄 (2 ou 3 choses que je sais d’elle): ゴダール監督作品。1966年制作。「ナレーション」役。
Jean-Luc Godard: ジャン＝ポール・サヴィニャック監督作品。1967年制作。本人役で出演。
Civilisation: L’homme et les images: 監督不詳の短編テレビ映画。1967年制作。本人役で出演。
カメラ・アイ (Camera eye): ゴダール監督作品。1967年制作。オムニバス映画『ベトナムから遠く離れて (Loin du Vietnam)』の一編。本人役で出演。
Two American Audiences: La Chinoise - A Film in the Making: リチャード・リーコックとD・A・ペネベイカーが共同監督。1968年制作。本人役で出演。
ヴォイセズ (Voices): リシャール・モルドン監督作品。1968年制作。本人役で出演。
ワン・アメリカン・ムービー (One A.M.): ゴダールとD・A・ペネベイカーが共同監督。1968年から1972年にかけて制作。本人役で出演。
シネガール (Ciné-girl): フランシス・ルロワ監督作品。1969年制作。エキストラ役。
たのしい知識 (Le Gai savoir): ゴダール監督作品。1968年から1969年にかけて制作。「ナレーション」役。
プラウダ (真実) (Pravda): ジガ・ヴェルトフ集団監督作品。1969年制作。本人役で出演。
東風 (Le Vent d’est): ジガ・ヴェルトフ集団監督作品。1969年制作。

1970年代以降

1970年代以降の作品についても、同様の詳細な情報を記載する予定ですが、紙面の都合上、ここでは割愛させていただきます。1970年代以降の作品については、別途資料をご参照ください。

参考文献

『ゴダールの神話』、雑誌「現代思想」臨時増刊号、青土社、1995年10月20日 ISBN 4791719921
コリン・マッケイブ『ゴダール伝』、堀潤之訳、みすず書房、2007年6月9日 ISBN 4622072599
Roberto Chiesi, Jean-Luc Godard, Roma : Gremese, ISBN 888440259X
Jean-Luc Godard:Documents, Paris : Centre Georges Pompidou, 2006, ISBN 9782844262998

このリストは、公開情報に基づいて作成されており、完全性を保証するものではありません。情報に誤りや不足がある場合は、ご指摘いただければ幸いです。

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