日本七大一覧

日本七大一覧：多様な分野における代表的7選

日本には、様々な分野において「七大」と呼ばれる代表的な事柄が数多く存在します。本稿では、宗教、思想・哲学、歴史、地理、社会、文化・芸術といった幅広い分野から、「日本七大」として認識されている、あるいはそう呼べる事柄を詳細に解説します。必ずしもランキングの上位7位というわけではなく、それぞれの分野において代表的とされる7つをまとめたものです。

宗教

日本七霊山

富士山、立山、白山に加え、大峰山、釈迦ヶ岳、大山、石鎚山が挙げられます。霊峰として信仰を集め、それぞれに独特の歴史と文化を有しています。

七宗

律宗、法相宗、三論宗、華厳宗、天台宗、真言宗、禅宗の7つの宗派は、日本の仏教界を代表する勢力として、歴史上大きな影響を与えてきました。それぞれの宗派の特徴や教え、歴史的な展開などを理解することで、日本の仏教の多様性を理解することができます。

七大寺

南都七大寺（東大寺、興福寺、元興寺、大安寺、薬師寺、西大寺、法隆寺）や、旧来の七大寺（四大寺に3寺を追加したもの：大安寺、元興寺、薬師寺、興福寺、東大寺、西大寺、唐招提寺）など、地域や歴史的背景によって異なる七大寺が存在します。これらの寺院は、日本の仏教建築や美術史において重要な役割を果たしており、その歴史的価値は計り知れません。

七高僧

龍樹、天親、曇鸞、道綽、善導、源信、源空（法然）といった高僧たちは、仏教思想の発展に大きく貢献しました。特に、日本の浄土真宗においては、源信と源空が重要な役割を果たしています。

七上足

義淵の弟子たちの中でも特に優れた7人の高僧（玄昉、行基、宣教、良敏、行達、隆尊、良弁）を指します。彼らは、仏教の普及や文化の発展に貢献しました。

思想・哲学

徂徠門下七才子

徂徠学派の中心人物である荻生徂徠の弟子たちの中から、特に優れた7人の学者（服部南郭、安藤東野、山県周南、平野金華、高野蘭亭、大内熊耳、宇佐美灊水）を指します。彼らは、日本の儒学の発展に貢献しました。

日本の七大思想家

小浜逸郎によって選定された、日本の思想界を代表する7人の思想家（丸山眞男、吉本隆明、時枝誠記、大森荘蔵、小林秀雄、和辻哲郎、福澤諭吉）は、それぞれ独自の思想体系を構築し、現代日本社会に大きな影響を与えています。

歴史

清華家（七清華）

摂関家の中でも特に高い家格を誇った7つの家系（三条家、西園寺家、徳大寺家、久我家、花山院家、大炊御門家、菊亭家）は、日本の歴史において重要な役割を果たしました。

東奥七騎

奥州征伐において源頼義、源義家らに従った7人の武士（源頼義、源義家、加藤景通、大宅光任、清原貞康、藤原範季、坂戸則明）は、日本の武士道の精神を象徴する存在として知られています。

山東七家

奥州藤原氏と対立した7つの武士団（結城義親、田村清顕、二階堂盛義、二本松義継、岩城親隆、大内定綱、石川昭光）は、北関東の戦国時代の歴史を語る上で欠かせない存在です。

戦国の七雄

織田信長、毛利元就、今川義元、武田信玄、上杉謙信、北条氏康、豊臣秀吉といった戦国時代の代表的な武将たちは、日本の歴史に大きな足跡を残しました。それぞれの勢力の興亡、合戦、そして天下統一への道筋は、今もなお人々の関心を集めています。

関東七名城

川越城、忍城、前橋城、金山城、唐沢山城、宇都宮城、太田城など、関東地方を代表する7つの城は、その歴史的価値や構造美から名城として知られています。

賤ヶ岳の七本槍

賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉に仕えた7人の武将（脇坂安治、片桐且元、平野長泰、福島正則、加藤清正、糟屋武則、加藤嘉明）は、その武勇と忠誠心で知られています。

豊臣七人衆（七将）

豊臣秀吉の家臣団の中でも特に有力な7人の武将（福島正則、加藤清正、池田輝政、細川忠興、浅野幸長、加藤嘉明、黒田長政）は、豊臣政権の維持に大きな役割を果たしました。

七手組

『太閤記』に登場する、豊臣秀吉の家臣団の中でも特に親しい7人の武将（郡宗保、野々村雅春、堀田盛重、中嶋氏種、真野助宗、青木一重、伊東長実）のこと。

七卿落ち

戊辰戦争において、朝廷を脱出して薩長に合流した7人の公卿（三条実美、三条西季知、東久世通禧、四条隆謌、壬生基修、澤宣嘉、錦小路頼徳）は、日本の近代化に重要な役割を果たしました。

地理

7大やきとりタウン

北海道美唄市、北海道室蘭市、福島県福島市、埼玉県東松山市、愛媛県今治市、山口県長門市、福岡県久留米市など、焼き鳥が盛んな7つの地域は、それぞれ独自の焼き鳥文化を育んでいます。

社会

竹下派七奉行

竹下登派閥の中心メンバーであった7人の政治家（小渕恵三、梶山静六、橋本龍太郎、羽田孜、渡部恒三、奥田敬和、小沢一郎）は、日本の政治に大きな影響を与えました。

典型七公害

公害対策基本法、環境基本法で定められた7種類の公害（大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭）は、日本の環境問題を考える上で重要なキーワードとなっています。

文化・芸術

連歌七賢

室町時代の連歌界を代表する7人の歌人（宗砌、宗伊、心敬、行助、専順、智蘊、能阿弥）は、連歌の発展に貢献しました。

利休七哲

千利休に仕えた7人の茶人（前田肥前、蒲生飛騨、細川三斎、芝山監物、高山右近、牧村兵部、古田織部）は、日本の茶道文化を確立する上で重要な役割を果たしました。

貞門七俳仙（貞門七哲）

貞門派の俳諧を代表する7人の俳人（鶏冠井令徳、北村季吟、高瀬梅盛、野々口立圃、松江重頼、安原貞室、山本西武）は、俳諧の発展に貢献しました。

七帝大（七帝）・国立七大学

北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の7つの国立大学は、日本の高等教育を代表する存在であり、各大学が独自の教育・研究活動を行っています。

参考文献

須藤隆仙『世界宗教用語大事典』新人物往来社、2004年6月15日。ISBN 4404031386。
森睦彥『名数数詞辞典』東京堂出版、1987年。
南清彦『名数絵解き事典』叢文社、2000年1月1日。ISBN 4-7947-0320-1。
西東社編集部 編『会話に困らない！ 使える「雑談力」1500』西東社、2016年。
学校法人国際文化アカデミーJTBトラベル＆ホテルカレッジ『観光・旅行教科書 旅行業務取扱管理者【総合・国内】テキスト＆問題集 第4版』翔泳社、2019年。
朝日新聞社知恵蔵編集部『ことばの知恵蔵 とっさの日本語便利帳』朝日新聞社、2003年12月30日。ISBN 4-02-222052-X。
『現代用語の基礎知識』自由国民社、2007年。
新村出 編『広辞苑』（第一版）岩波書店、1964年12月1日。
* 『名数人名事典』日外アソシエーツ、2000年12月25日。ISBN 4-8169-1634-2。

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