永正15年（1518年）に成立した、311首の小歌を集めた歌謡集『閑吟集』。作者不詳ながら、連歌師の宗長説も。刹那的な雰囲気や無常観、室町時代の心情が反映された歌が多数収録。四季や恋をテーマに、連歌のように歌が連鎖する構成も特徴です。様々な歌謡形式を含み、現代にも影響を与え続ける貴重な資料です。
国文学者鈴木知太郎の生涯と業績を紹介する記事です。愛知県出身の鈴木は、日本大学で教鞭をとりながら、多くの著書や校訂書を手掛けました。『土佐日記』研究で知られ、後進の育成にも尽力しました。日本の古典文学研究に大きく貢献した学者の足跡をたどります。
国文学者・鈴木日出男氏の生涯と業績を紹介する記事です。古代日本文学、特に『源氏物語』研究における貢献、主要著書、受賞歴など、彼の学問的足跡を詳細に解説しています。没後10年以上経った現在でも色褪せない、氏の偉大な功績を改めて振り返ります。
重友毅(1899-1978)は、近世日本文学、特に上田秋成研究で知られる国文学者です。東京帝国大学卒業後、複数の大学で教鞭をとり、上田秋成研究の第一人者として活躍しました。多くの著書や論文を発表し、日本の近世文学研究に多大な貢献をしました。5巻にわたる著作集や、多くの古典作品の校訂にも携わっています。
遠藤嘉基博士は、日本の国語学者として著名な人物です。京都大学名誉教授を務め、訓点研究を基軸とした国語史研究で多大なる功績を残しました。数々の著書や論文を発表し、国語教育にも貢献。本記事では、その生涯と業績について詳細に解説します。
近松半二は、近松門左衛門に師事した浄瑠璃作者です。竹本座の中心人物として活躍し、『本朝廿四孝』や『妹背山婦女庭訓』など、現在も上演される名作を数多く残しました。その生涯と作品、そして近松半二を取り巻く近年の研究を紹介します。
近世文学研究者、谷脇理史氏の生涯と業績を紹介する記事です。西鶴研究における独自の視点や、その研究が後世に与えた影響、そして人となりについて詳細に解説します。没後10年以上経った現在も、その功績は高く評価されています。
国文学者、谷山茂の生涯と業績を紹介する記事です。大阪市立大学名誉教授、京都女子大学名誉教授を歴任し、数々の著書や編纂で知られる彼の研究内容、受賞歴、そして後世への影響を詳細に解説します。中世和歌文学、特に藤原俊成・定家の研究で著名な学者の一面にも迫ります。
『詞花和歌集』は、崇徳院の命により藤原顕輔が編集した、八代集の一つ。1150年から1152年にかけて成立し、409首の和歌が収められています。清新な歌風と、ざれ歌のような歌も特徴で、『金葉和歌集』の影響を受けつつ『千載和歌集』へと繋がる重要な和歌集です。
国文学者、国語教育学者として活躍した西尾実。長野県生まれ、東京帝国大学国文科選科修了後、東京女子大学や法政大学教授を歴任。戦後、国語改革の中心人物として国立国語研究所初代所長に就任。中世文学研究、国語教育論、そして数々の著書・編著で日本の国語学に多大な貢献を果たした生涯をたどります。
西尾光一は、日本の国文学者として、中世説話文学の研究に大きく貢献した人物です。東京帝国大学卒業後、陸軍士官学校や複数の大学で教鞭をとり、多くの著書や共編・校注書を発表しました。その業績は、中世説話文学研究に多大な影響を与え続けています。晩年には上田女子短期大学の学長も務めました。
西下経一は、日本の国文学者で、平安朝文学、特に古今集研究で知られる東京教育大学名誉教授です。岡山県出身で、東京高等師範学校卒業後、大学教授として活躍しました。多くの著書や共編著があり、古今集に関する研究は特に高く評価されています。没後、蔵書は国文学研究資料館に収蔵されました。
平安時代後期に藤原清輔が著した歌論書『袋草紙』の詳細解説。歌人に関する逸話や歌集・歌合に関する考証を丁寧に解説し、著述の意図や特徴を明らかにします。和歌の学習や研究に役立つ貴重な資料です。平安時代の歌壇を知る手がかりとなるでしょう。
平安時代の女流貴族、藤原道綱母が天暦8年から天延2年までの約20年間を綴った日記。結婚生活や夫との確執、子供への愛情、歌人との交流など、当時の貴族社会の生活や心情を克明に描いた自照文学の代表作。百人一首にも選ばれた名歌も収録。
国文学者として著名な萩谷朴氏の生涯と業績を紹介する記事です。類聚歌合発見の経緯や、数々の著書・校注本の出版、そして日本文学大賞受賞など、充実した学究人生を詳細に記述しています。また、池田亀鑑氏との関係性や、親族、関連人物にも触れています。
幕末から明治にかけて活躍した漢学者、菊池三渓の生涯を詳細に解説。和歌山藩儒の家系に生まれ、幕臣として仕えたのち、政変を機に地方を転々とし、教育や著述活動に携わった波瀾万丈の人生と、数々の著作に焦点を当てています。
明治、大正期に活躍した小説家、新聞記者である菊亭香水。豊後国で生まれ、教員を経て新聞記者としてのキャリアを積みました。その後郷土史家として著述業に専念し、数々の作品を残しました。その生涯と作品について詳しく解説します。
若松賤子（1864-1896）は、明治時代の教育者、翻訳家、作家です。フェリス女学院で学んだ後、教師となり、『女学雑誌』に多くの作品を発表しました。バーネットの『小公子』の翻訳で有名で、日本の児童文学に多大な貢献をしました。激動の時代を生きた彼女の生涯と業績を紹介します。
平安時代または鎌倉時代に成立したとされる物語『篁物語』。小野篁とその異母妹の恋愛を描いた、和歌を多く含む二話構成の作品です。成立年代や作者は不明ですが、複数の異本が存在し、近現代の文学にも影響を与えています。様々な解釈がなされ、謎多き作品の魅力に迫ります。
江戸時代の浄瑠璃作者であり、竹本座の座本を務めた竹田出雲三代の生涯と業績を紹介。代表作や、他の作家との合作、竹本座を取り巻く状況、そして没落していく浄瑠璃界についても詳細に解説します。
稲賀敬二氏は、平安文学を専門とする国文学者で、広島大学名誉教授です。東京大学大学院特別研究生を経て、立教大学、広島大学、安田女子大学で教鞭をとり、多くの著書や共編著、校注・訳書を残しました。源氏物語研究の第一人者として知られ、その業績は高く評価されています。
稲岡耕二は、日本の著名な万葉学者であり、東京大学名誉教授です。古代文学、特に『万葉集』の研究で知られ、独自の学説で日本の国語表記史に貢献しました。数々の著作や校注を通して、万葉集の深い理解と新たな解釈を提供しています。
明治期の偉人、福澤諭吉の晩年の自叙伝『福翁自伝』。幕末から明治維新、そして近代日本の発展に大きく貢献した福澤の生涯と思想を、自身の言葉で赤裸々に綴った貴重な記録。多忙な日々の中で口述筆記によって執筆された本書は、近代日本を理解する上で必読の書と言えるでしょう。
福田英子（1865-1927）は、日本の社会運動家。婦人解放運動の旗手として活躍し、「東洋のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた。自由民権運動、社会主義運動に積極的に関わり、数々の活動や著作を残した波乱万丈の人生とその業績を詳述する。
国文学者福田秀一の生涯と業績を紹介する記事です。中世和歌を中心とした研究、海外における日本文学研究、そして晩年の近代日本人の西洋体験研究など、多岐にわたる彼の研究活動の軌跡をたどり、その学問的貢献を詳述します。また、主要な著書や編纂物についても触れ、その内容と意義を明らかにします。
明治時代に活躍した文芸結社、硯友社に関する詳細な解説記事です。創設メンバーや主な作品、近代文壇への影響、そして現在の資料保存状況まで、多角的に紹介しています。当時の文壇状況や、硯友社の作家たちの活躍についても触れています。
明治期の落語家・初代三遊亭圓朝による創作落語『真景累ヶ淵』は、江戸時代の説話を基にした怪談噺として知られています。97章からなる大作で、前半は旗本と金貸しの因縁、後半は横恋慕と敵討ちを描いています。様々な演者によって現代まで語り継がれ、歌舞伎や映画にもなっている傑作です。
江戸時代の戯作『田舎荘子』は、老荘思想を題材としたユニークな作品です。動物を擬人化し、哲学的な問答を展開する寓話や、武道の解説など、多様な要素が盛り込まれています。享保時代の庶民文化や、当時の思想的背景を理解する上で貴重な資料となっています。
田中裕博士は、日本の国文学を代表する学者の一人です。中世文学を専門とし、数々の著書や論文を発表しました。その業績は、後世の研究者にも大きな影響を与えています。本記事では、田中裕博士の生涯と業績について詳しく解説します。
琉球列島に伝わる伝統的な短歌形式の琉歌について解説します。八音、五音、六音、七音を基調とした独特の韻律と、歌われる歌謡としての側面、歴史、著名な歌人、歌集などを詳しく説明します。沖縄文化の重要な要素である琉歌の世界を深く探求します。
片桐洋一氏は、日本の著名な日本文学研究者です。大阪女子大学名誉教授、同大学学長、関西大学教授などを歴任し、数々の著書や論文を発表しました。古今和歌集や伊勢物語などに関する深い研究で知られ、日本文学の発展に大きく貢献しました。瑞宝中綬章を受章、文化功労者にも選ばれています。
濱田啓介氏は、近世小説を専門とする日本の国文学者です。京都大学名誉教授として、長年に渡り日本の古典文学研究に貢献しました。数々の著書や校訂を通して、近世文学の新たな解釈を示し、日本の文学史研究に多大な影響を与えました。晩年は91歳で逝去されましたが、その功績は後世に長く語り継がれるでしょう。
高山樗牛の処女作にして唯一の小説『滝口入道』は、1894年に『読売新聞』で連載された歴史小説です。平家物語を下敷きに、斎藤時頼と横笛の悲恋を描いた本作は、2等賞を受賞し、大きな話題を呼びました。時代背景、あらすじ、そして作品にまつわる興味深い歴史的背景や映画化についても解説します。
愛知県出身の国文学者、渥美かをる(1911-1977)の生涯と業績を紹介。東北帝国大学卒業後、愛知県立女子専門学校などを経て教授職を務め、『平家物語』研究で知られる。文学博士号を取得、中日文化賞を受賞。没後、瑞宝章を受章。代表的な著書や校注作品にも言及する。
新潟大学名誉教授の渡辺綱也氏は、国文学・国語学を専門とする学者として知られています。数々の古典注釈や論文を発表し、日本の国語学の発展に貢献しました。晩年は新潟水俣病患者として認定され、その生涯は学問への情熱と社会問題への関与を示しています。
日本の仏教学者、渡辺照宏の生涯と業績を紹介する記事です。東京帝国大学卒業後、ドイツ留学を経て、複数の大学で教授を務め、多くの著書・翻訳書を発表しました。仏教研究における貢献と多岐にわたる活動、そして家族についても詳述します。
日本の国語学者・国文学者、渡辺実氏の生涯と業績を紹介する記事です。京都大学名誉教授として、国語学、国文学の研究・教育に貢献した氏の足跡を、著書や学会活動、没後まで詳細に記述しています。
明治期の女性作家で自由民権運動家としても活躍した清水紫琴の生涯と作品、家族関係について解説。自由民権運動への参加、男女同権への強い主張、そして作家としての活動、複雑な恋愛遍歴など、波乱に満ちた人生を紹介します。
二葉亭四迷の代表作『浮雲』は、明治時代の近代小説の始まりを告げた作品として知られています。内海文三、お勢、本田昇の3人を中心に、時代と個人の葛藤が描かれ、ロシア文学の影響も色濃く反映されています。言文一致の文体、そして未完の謎も魅力の一つです。
近世の狂歌や川柳研究で知られる国文学者、浜田義一郎氏の生涯と業績を紹介。東京帝国大学卒業後、東洋大学教授などを経て大妻女子大学教授に就任。数多くの著書や編纂・校注作品を残し、近世文学研究に多大な貢献を果たした。
平安時代後期の物語『浜松中納言物語』。源氏物語の影響を色濃く受け継ぎ、唐の国を舞台にした壮大な物語。夢や輪廻転生といった神秘的な要素と、緻密な唐の描写が特徴。作者は菅原孝標女とする説もあるが、諸説あり。散逸した巻もあり、全貌解明には至っていない。
日本の音楽学者、民謡・歌謡研究者として著名な浅野建二博士の生涯と業績をまとめた記事です。仙台市生まれの浅野博士は、東京教育大学で文学博士号を取得、山形大学教授を歴任しました。数々の著書、共著、編著を通して日本の歌謡史研究に多大な貢献を果たした博士の足跡をたどります。
浅見和彦氏は、日本の中世文学研究の第一人者であり、成蹊大学名誉教授です。地域文化論や環境日本学にも造詣が深く、数々の著書や共編著を発表しています。分かりやすい解説で知られ、幅広い読者から支持されています。
日本の国文学者、河野多麻の生涯と業績を紹介する記事です。東京帝国大学初の女子聴講生として国文学を学び、夫である河野与一氏との共同研究や、宇津保物語研究で知られる彼女の道のりを辿ります。晩年は、自ら校注した『宇津保物語』の刊行や博士号取得など、大きな成果を残しました。
鎌倉時代後期の仏教説話集『沙石集』は、無住道暁（一円）によって編纂され、多様な説話を収録しています。中国やインド、日本各地の題材を扱い、霊験譚や高僧伝、庶民生活、芸能、滑稽譚など多岐に渡る内容が、軽妙な語り口で綴られています。後世の文学作品にも多大な影響を与えた名著です。
明治時代の小説家、坂崎紫瀾による坂本龍馬伝記小説『汗血千里駒』の詳細解説。新聞連載版と単行本版の違い、龍馬像、執筆背景、書誌情報まで網羅。初版連載時のタイトルや、獄中での執筆中断といったエピソードも紹介。龍馬像の原型を築いた作品としての歴史的意義も考察します。
国文学者、永積安明氏の生涯と業績を紹介する記事です。中世文学、特に『平家物語』や『太平記』研究における貢献、沖縄渡航拒否事件への関与、そして数々の著書や校注を通して日本の古典文学研究に多大な影響を与えた人物像を明らかにします。
日本の国文学者、水野稔の生涯と業績を紹介する記事です。近世文学、特に山東京伝研究で知られ、多くの著書や校注本を残しました。晩年は車いす生活を送りましたが、没後もその功績は高く評価されています。
『正法眼蔵随聞記』は、曹洞宗開祖・道元禅師の教えを伝える貴重な禅籍です。道元の弟子、孤雲懐奘が20年以上にわたる師事を通して記録した内容を基に編纂され、道元禅師の思想や人物像を深く理解する上で重要な文献となっています。本書は、道元禅師の日常の言葉や弟子たちとの問答を詳細に記録しており、現代にも通じる普遍的な教えが満載です。様々な研究者による注釈や現代語訳も多数刊行されており、幅広い読者に親しまれています。
樋口芳麻呂は、中古・中世和歌文学を専門とする日本の国文学者です。愛知教育大学と愛知淑徳大学の名誉教授を務め、数々の受賞歴や著書、編著があります。日本の古典文学研究に多大な貢献をしました。
曲亭馬琴と葛飾北斎がコラボした読本『椿説弓張月』。源為朝の波乱万丈な生涯と琉球建国伝説を融合させた勧善懲悪の物語。全5編29冊の大作で、馬琴の代表作として知られる。歴史的事実に基づいた前半と、琉球を舞台にした創作性に富む後半から構成。数々の派生作品も生み出した名作を読解する。
植村正久は、明治時代の日本のキリスト教界を代表する思想家、伝道者、牧師です。自由主義神学を取り入れつつ、日本の教会の独立と発展に尽力しました。その生涯と神学思想を詳細に解説します。
森田思軒は、明治時代のジャーナリスト、翻訳家、漢文学者として活躍した人物です。慶應義塾で学び、複数の新聞社に勤務しながら、多くの翻訳作品を発表しました。独自の翻訳スタイル「周密文体」を確立し、近代日本文学に多大な貢献をしました。没後もその功績は高く評価され、顕彰事業が行われています。
江戸時代後期から明治初期に活躍した漢詩人、森春濤の生涯と業績を紹介する記事です。医師の家系に生まれながら詩作の道を選び、多くの詩集を出版し、明治漢詩壇を代表する人物として活躍しました。門弟も多く育成し、後進の指導にも尽力しました。
日本の国文学者、梶原正昭氏の生涯と業績を紹介する記事です。早稲田大学名誉教授として軍記物語研究に貢献した氏の研究活動、主要な著書・共編著、そして没後に出された記念論集までを網羅しています。日本の古典文学、特に軍記物語研究における氏の貢献を詳細に解説します。
栃木孝惟氏は、日本中世文学、特に軍記物語を専門とする国文学者です。東京大学卒業後、千葉大学教授などを歴任し、多くの著書・共編著を発表しました。代表的な著書に『軍記と武士の世界』や『源頼政と『平家物語』』などがあり、軍記物語研究における第一人者として知られています。
三代目柳家小さん(1857-1930)は、明治から昭和初期にかけて活躍した落語家です。本名豊島銀之助。幼少期は漢学や洋学を学び、その後、唄の道に進みますが、落語家として成功を収めました。多くの弟子を育成し、東京落語協会会長も務めた人物像に迫ります。
染崎延房は江戸時代末期から明治時代を生きた戯作者、ジャーナリストです。為永春水の弟子として活躍し、多くの戯作や新聞記事を発表しました。代表作に『いろは文庫』や『近世紀聞』などがあり、明治期の社会情勢を反映した作品群は貴重な史料となっています。
板坂元は、近世文学を専門とする日本文学者、文芸評論家、文化評論家でした。東京大学卒業後、武蔵高校教員、成城大学教授などを経て、ハーバード大学で24年間教鞭を執りました。多岐にわたる著作、翻訳、編集活動で知られ、アメリカ文化に関する造詣も深かった人物です。
日本の国文学者、松野陽一氏(1935-2018)の生涯と業績を紹介する記事です。中世和歌研究の第一人者として、数々の著書や校訂を通して日本の古典文学研究に多大な貢献を果たしました。東北大学名誉教授などを歴任し、2015年には瑞宝中綬章を受賞しています。
近世文学を専門とする国文学者、松田修の生涯と業績を紹介。井原西鶴研究から出発し、芸能史、民俗学を交えた独自の視点で近世文化の闇の部分を鋭くえぐり、多くの著作を残した。映画論にも造詣が深く、後進にも大きな影響を与えた彼の足跡をたどる。
江戸時代前期の俳諧師、松永貞徳の生涯と業績をまとめた記事です。高貴な出自、師事した著名な人物、独自の俳諧観、そして貞門派の創始者としての功績など、多角的に彼の魅力を紹介します。関連人物や著作についても触れ、理解を深めます。
近世演劇研究の第一人者、松崎仁氏の生涯と業績をまとめた記事です。1923年生まれの松崎氏は、東京帝国大学卒業後、複数の大学で教鞭をとり、近世演劇に関する数々の著書や共編著を発表しました。歌舞伎や浄瑠璃をテーマとした研究で高く評価され、数々の賞を受賞しています。本記事では、氏の学歴、職歴、主要な著作、受賞歴など、詳細な情報を分かりやすく解説します。
明治時代の小説家、ジャーナリスト松原岩五郎。様々なペンネームを使い、新聞記者として活躍する傍ら、社会派小説やルポルタージュを発表。代表作『最暗黒の東京』は記録文学の金字塔として高い評価を得ている。北海道探訪記では大雪山の名付け親ともいわれる多彩な人物像に迫る。
江戸後期、橘南谿による紀行『西遊記』『東遊記』は、東西遊記として知られる人気読本。各地の奇談や見聞を収録し、名だたる絵師の挿絵も魅力。医学修行の旅の記録という側面も持ち、当時の社会情勢や文化、人々の生活を映し出す貴重な資料です。
会津藩出身の白虎隊士で、小説家、ジャーナリスト、政治家として活躍した東海散士（柴四朗）の生涯を詳細に解説。アメリカ留学や『佳人之奇遇』出版、政界での活動、閔妃暗殺事件への関与など波乱に満ちた人生を辿る。日清・日露戦争や条約改正問題など、当時の日本社会を反映した興味深いエピソードを紹介。
明治から昭和初期にかけて活躍した小説家、村上浪六の生涯と作品について解説します。代表作『当世五人男』をはじめとする侠客小説や、多様なジャンルの作品、そして波乱に満ちた人生を紹介します。
杉浦正一郎は、日本の俳諧研究者として知られています。1911年兵庫県神戸市に生まれ、東京帝国大学文学部卒業後、俳諧研究に没頭しました。志田義秀や潁原退蔵といった著名な学者に師事し、天理図書館や複数の大学で教鞭を執りながら、芭蕉研究で多くの業績を残しました。46歳の若さで亡くなるも、その研究は現代の俳諧研究にも大きな影響を与えています。代表的な著作には『芭蕉研究』や『おくのほそ道評釈』などがあり、芭蕉の著作の校注や翻訳にも携わりました。
平安時代の漢詩文集『本朝文粋』について解説。68人の作者による427編の作品を収録し、後世の文学にも多大な影響を与えた国宝級の古典作品。その成立背景、主な収録作品、そして現代における研究状況まで詳しく解説します。
明治時代に活躍した女性作家、木村曙の生涯と作品について解説。家柄、教育、恋愛、執筆活動、そして早世に至る波乱万丈の人生を辿り、彼女が残した作品や影響についても考察します。当時の社会状況も踏まえ、女性作家としての木村曙像に迫ります。
明治文学全集は、明治時代の日本の文学作品を網羅した大規模な叢書です。1965年から1989年にかけて刊行され、作家別、テーマ別、流派別に全100巻が構成されています。単なる作品集ではなく、当時の文芸状況を理解する上で貴重な資料です。
日野龍夫氏は、近世文学を専門とする日本の国文学者でした。京都大学名誉教授を務め、数々の受賞歴と著作、編纂物を通して近世文学研究に多大な貢献をしました。その明確で分かりやすい文章は高く評価されています。
新間進一氏は、日本の国文学者として、中古・中世和歌と近代短歌の研究に大きく貢献しました。特に『梁塵秘抄』と与謝野晶子に関する研究は高く評価され、多くの著書や編纂物を世に残しました。北海道大学や青山学院大学で教鞭をとり、後進の育成にも尽力した彼の生涯と業績を紹介します。
明治時代の小説家、評論家として活躍した斎藤緑雨の生涯と業績を紹介する記事です。仮名垣魯文に師事し、辛辣な批評とユーモラスな作品で知られ、樋口一葉とも親交がありました。肺結核により36歳で夭折した彼の波乱に満ちた人生と文学的功績を多角的に考察します。
『拾遺和歌集』は、三代集の最後を飾る勅撰和歌集。花山天皇の時代に編纂されたとされ、その成立過程には謎が多い。前代集に漏れた優れた歌を集め、恋歌に秀でた作品が多いのが特徴。小倉百人一首にも8首が選ばれている。独特の歌風を持つ歌人や、当時活躍した歌人の作品も収録されている。
江戸時代中期、新井白石が著した随筆『折たく柴の記』。家系や生い立ちから幕政への関与、政治的功績までを記した回顧録。後鳥羽天皇の和歌に由来する書名と、非公開の私的な記録としての性格が興味深い。歴史学のみならず文学的価値も高く評価されている。
戸田欽堂は、幕末から明治にかけて活躍した実業家、政治活動家、小説家です。大垣藩士の家に生まれ、渡米経験やキリスト教への改宗、そして自由民権運動への参加など、波乱に満ちた生涯を送りました。キリスト教書店「十字屋」の設立や、日本初の政治小説『民権講義情海波瀾』の執筆など、多方面で活躍した彼の足跡をたどります。
幕末から明治期を生きた、成島柳北の生涯をたどる。奥儒者として始まりジャーナリストとして活躍した波乱に満ちた人生、欧米視察や『朝野新聞』創刊など、日本の近代化に貢献した足跡を詳細に記述。明治期の社会情勢や文化、人物像も丁寧に解説する。
鎌倉時代の僧、慶政（けいせい）は、幼少期の事故で障害を負いながらも、天台宗の僧として活躍しました。宋への渡航経験や、琉球への漂着体験、そして高弁との交流など、多彩な生涯を送った人物です。彼の著作や和歌は、当時の文化交流や社会状況を伝える貴重な史料となっています。
空海（弘法大師）の漢詩文集『性霊集』について解説。弟子真済による編纂、成立時期、内容、編纂過程における空海の関与の可能性、現存巻と散逸巻の問題点などを詳細に掘り下げています。日本最古の個人文集としての歴史的意義も考察します。
国文学者・志田延義の生涯と業績を紹介。富山県出身で、東京帝国大学卒業後、国民精神文化研究所勤務を経て、大学教授として活躍。古代歌謡研究で知られ、多くの著書や編著書、そして数々の賞や栄誉に輝いた。晩年は研究活動と教育に尽力し、日本の国文学の発展に大きく貢献した。
後藤丹治博士は、日本の国文学者として、中世の戦記物語や近世の読本の研究に大きな功績を残しました。京都帝国大学卒業後、東京帝国大学や立命館大学、大阪学芸大学で教鞭をとり、多くの優れた研究成果を発表しました。『戦記物語の研究』や『太平記の研究』といった代表的な著書に加え、馬琴の『椿説弓張月』や『太平記』の校注など、古典文学の研究・普及にも大きく貢献しました。本記事では、後藤丹治博士の生涯と業績について詳述します。
『後撰和歌集』は村上天皇の命により編纂された、二番目の勅撰和歌集です。950年代に成立し、『古今和歌集』をモデルに、春夏秋冬、恋、雑、離別、賀歌の20巻、1425首からなります。離別歌と羇旅歌、賀歌と哀傷歌を併せて収録した点が特徴的です。序文がなく成立時期は不明ですが、複数の説があり、未定稿だったとする説も存在します。古今集とは異なり撰者の歌がなく、古今時代の歌人と当代歌人の作品が収録されています。詞書が長文化し、貴人の日常生活を描いた歌も多いのが特徴です。
平治物語は、平治の乱を描いた軍記物語です。作者不詳ですが、13世紀半ばには成立していたと推測されています。平清盛と源義朝ら、主要人物の活躍や悲劇、平家政権の興亡といった歴史的事件を、魅力的な物語として描き出しています。保元物語、平家物語と共に、中世の軍記物語を代表する作品の一つです。
平安時代に成立した歌物語『平中物語』は、歌人・平貞文を主人公とする恋物語。伊勢物語と比較される一方、独自の魅力も持ちます。数少ない伝本と難解な文章、様々な校注本など、その歴史と現状を解説します。
国文学者である工藤重矩氏(1946年生まれ)のプロフィールです。九州大学にて学位を取得後、福岡教育大学にて教鞭をとり、校長や副学長なども歴任されました。平安朝文学、特に『源氏物語』に関する研究で知られています。数々の著書や論文、古典作品の校注を手掛け、日本の国文学研究に貢献しました。
川端善明氏は、日本の著名な国語学者・国文学者です。京都大学名誉教授を務め、数々の著書や論文を発表。古典文学研究に大きな貢献を果たしました。その業績は、日本の国語学、国文学の発展に多大な影響を与えています。
川島つゆ(1892-1972)は、日本の国文学者にして俳人。俳号は露石。三輪田高等女学校卒業後、沼波瓊音に師事。別府大学や梅花女子大学教授を歴任しました。一茶や芭蕉、そして多くの女流俳人を研究し、『一茶俳句新釈』や『芭蕉七部集俳句鑑賞』など多くの著作・校注を残しました。その研究は、現代俳句研究にも大きな影響を与えています。
川口久雄は、平安朝漢文学や日中比較文学を専門とした日本の国文学者、比較文学者です。東京文理科大学卒業後、陸軍予科士官学校や金沢高等師範学校で教鞭をとり、金沢大学教授を務めました。大学紛争の発端にもなった人物ですが、多くの著作、研究、翻訳を残し、和漢比較文学の第一人者として知られています。敦煌研究でも著名です。
日本の女子教育の先駆者であり、演劇評論家としても活躍した巌本善治。明治期の女性教育や社会運動、そして勝海舟との交流など、多岐にわたる活動と複雑な生涯をたどる人物像に迫ります。数々の論争やスキャンダル、晩年の活動まで詳細に解説します。
島田勇雄氏は、日本の国語学者として著名な人物です。東京帝国大学卒業後、立正大学、神戸大学で教鞭をとり、国語学、特に古典文学研究に多大な貢献をしました。数々の著書や共編、校注、翻訳などを通して、日本の国語学の発展に大きく貢献しました。
国文学者として著名な島津忠夫氏の生涯と業績をまとめた記事です。中世文学、特に連歌・俳諧・和歌の研究で知られ、数々の賞を受賞、多くの著作・校注を残しました。歌人としての活動や、島津忠夫文庫設立についても触れています。
岡見正雄博士は、日本の国文学者として、中世文学研究に多大な貢献をしました。京都大学文学博士号を取得し、京都女子大学、関西大学、中京大学などで教鞭を執り、数々の著書・編著書で日本の古典文学研究に新たな視点を与えました。その業績は後世の研究者にも大きな影響を与え続けています。
明治から大正期に活躍した評論家、歴史家、山路愛山。幕臣の子として生まれ、キリスト教に改宗。国民新聞記者を経て、『独立評論』を創刊。社会主義や帝国主義など当時の思想を論じ、歴史観についても独自の主張を展開した生涯をたどる。
山田英雄氏(1920-2001)の生涯と業績を紹介する記事です。日本古代史と国文学を専門とし、新潟大学名誉教授を務めた氏の経歴、主要な著書、受賞歴などを詳細に解説しています。日本の歴史研究に多大な貢献を果たした氏の足跡をたどります。
山田忠雄は、著名な国語学者であり辞書編纂者でした。父は同じく国語学者の山田孝雄、弟は山田俊雄です。東京帝国大学卒業後、岩手県師範学校、陸軍予科士官学校を経て、日本大学教授に就任。その後、学問に専念し、『新明解国語辞典』の編集主幹を務めました。古典研究と辞書史研究の両面で多大な貢献をしました。
日本の国語学者、山田俊雄の生涯と業績を紹介する記事です。山田孝雄の三男として生まれ、成城大学学長を務めた経歴や、数多くの辞書・国語学関連の著書、共著を詳細に解説しています。日本の言語学研究に貢献した彼の足跡をたどります。
明治から昭和にかけて活躍した国文学者、山岸徳平氏の生涯と業績を紹介する記事です。新潟県生まれの彼は、東京高等師範学校、東京帝国大学を経て、東京教育大学教授、実践女子大学学長などを歴任。中古文学の研究で知られ、数多くの著書や校注、そして山岸徳平文庫を後世に残しました。マラソン愛好家としても有名です。
山口明穂（1935-2018）は、日本の国語学者。東京大学名誉教授。中世国語や日本語の論理、歴史的変遷を研究し、多くの著書や共編著、校註で知られる。第一線の研究者として活躍するとともに、教育にも尽力した。
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