日本のSF翻訳家、研究者、アンソロジスト。1962年新潟県生まれ。グレッグ・イーガン作品の主要な翻訳者として知られ、海外SFの紹介・評論、そしてSFアンソロジーの編纂を通じて、長年にわたり日本のSF界に貢献している。日本SF作家クラブ、日本推理作家協会会員。
アポロ賞（Prix Apollo）は、1972年から1990年までフランスで授与されたSF文学賞です。国内作品に加え、フランス語訳された外国作品も対象とし、フランスにおけるSFの普及に貢献しました。その精神は後継の賞に引き継がれています。
日本の漫画家、和六里ハル氏は1975年沖縄県生まれ。近藤るるる氏のもとで研鑽を積み、独立後は主にワニマガジン社で活動。成人向け漫画を中心に、おねショタやハーレムといったジャンルを得意としています。一般向け作品や小説挿絵なども幅広く手がけています。
コロプラが提供する元祖位置情報ゲーム「コロニーな生活」。現実の移動と連動し、位置登録で得た仮想通貨「プラ」で仮想コロニーを発展させるシミュレーションゲームです。スマホアプリとして提供されており、位置ゲーのパイオニアとして知られます。
1980年にアメリカのSF作家トマス・M・ディッシュが発表した短編。人間に見捨てられた電気器具たちが、かつての主人を求めて過酷な旅に出る姿を描く。ローカス賞などを受賞し、アニメ映画化も実現した人気作品。
装備品を効率的に携行するために設計されたタクティカルベストは、多数のポーチを備え、弾薬や各種アクセサリーを収容するベストです。軍隊や警察の特殊部隊で広く用いられ、近年はMOLLEシステムなどにより汎用性と経済性が向上しています。主に防弾チョッキの上から装着されます。
白ナイル州は、アフリカ大陸北東部に位置するスーダンの行政区画の一つです。州名はこの地域を流れる白ナイル川に由来し、その流域に広がっています。州都はラバクで、面積はおよそ3万平方キロメートル、人口は2018年推計で250万人近くに達します。
ルスモ滝は、ルワンダとタンザニア国境を流れるカゲラ川に位置し、ナイル川の最奥水源の一つです。落差は小さいながら、ルワンダの歴史上重要な渡河点として、探検、戦争、そして1994年の虐殺における大量の難民流出といった、数々の出来事の舞台となりました。
ブルンジ共和国最大の行政区画であるブルリ県は、国内南部に位置し、緑豊かな自然保護区と政治史における重要な役割で知られています。県都ブルリと主要都市ルモンゲを有し、多様な生態系や連続して大統領を輩出した歴史が特徴です。
タンザニア北西部、ヴィクトリア湖の西岸に位置するカゲラ州の州都、ブコバ。2012年時点で約9万4千人が居住するこの都市は、温暖な気候と地形によるコンパクトさが特徴です。地域はコーヒー栽培で知られ、特産品「ブコバ・コーヒー」を生み出しています。また、交通の要衝として機能し、湖上交通、国際バス、空港を通じて国内外と結ばれています。
南スーダンを流れるバハル・エル＝ガザル川は、ナイル川の主要な支流の一つです。広大なスッド湿地帯を通り、ノ湖で白ナイル川と合流。ナイル川支流最大の流域を持ちながらも、湿地の影響で供給水量は少ないという独特な河川です。
バガモヨはタンザニア沿岸部に位置する歴史的な港町です。かつて東アフリカにおける奴隷貿易の中心地として悲しい歴史を刻み、ドイツ植民地時代の初期には首都機能も担いました。現在は芸術文化や産業も営まれています。
南スーダンの広大なスッド湿地北部にあるノ湖は、バハル・エル＝ガザル川とバハル・アル＝ジャバル川の合流地点に形成された湖です。この湖を通過したナイル川の水が白っぽく見えることが、白ナイルの名の由来になったとされています。周辺にはディンカ族やヌエル族が暮らしています。ナイル川水系において重要な位置を占める湖です。
ルワンダ南西部に位置するニュングェ国立公園は、2004年に設立された広大な自然保護区。多様な生態系とアフリカ有数の生物多様性を誇り、多様な霊長類や固有種が生息。2023年にルワンダ初の世界遺産に登録。
アスワン・ハイ・ダムによりエジプト南部からスーダン北部に形成された広大な人造湖、ナセル湖。その名はナーセル大統領に由来し、ダム建設に伴い多くの遺跡や集落が水没、大規模な移住が行われた歴史を持つ。現在も交通、観光、そして領有権問題など、多岐にわたる側面を持つ重要な湖。
南スーダンを流れるソバト川は、ナイル川水系に属し、白ナイル川に注ぐ主要な支流の一つ。エチオピア国境近くで二つの川が合流して生まれ、洪水時には白い堆積物を運び白ナイル川の名の由来ともなった。長さ約354km、広大な流域を持つ重要な河川である。
南スーダンの白ナイル川中流域に広がる世界最大級の湿地帯。その広大さと航行を阻む多数の浮島から、アラビア語で「障壁」を意味する「スッド」と名付けられました。多様な生物相と周辺住民の生活を支える重要な自然環境です。
スーダンの白ナイル州に位置する都市コスティ（كوستي）は、白ナイル川を挟んで州都ラバクと向き合います。2012年時点で約36.4万人が暮らすこの街は、交通の要衝であり、大学も有する地方の中心地です。その名を持つ尿の蒸留法とは無関係です。
ウガンダ北部に位置するグル県は、1974年に西アチョリ県として設置され、1980年に改称された県。内戦の影響を深く受けた歴史を持ち、現在はウガンダ北部の交通網の要衝として機能している。
ウガンダ中部、大地溝帯に位置する広大で浅いキオガ湖。白ナイル川上流部にあり、ヴィクトリア湖からの流入水が特徴。多様な水生植物と生態系を持ち、過去には水位上昇で大きな被害をもたらした。
ブルンジを源流とし、ルワンダ、タンザニア、ウガンダを経てヴィクトリア湖に注ぐカゲラ川。ナイル川の重要な源流の一つであり、多様な生物が息づく河口湿地はラムサール条約登録地。一方で、ルワンダ紛争の悲劇と結びつく歴史を持つ、多面的な河川です。
紀元前840年は西暦で数える年のひとつ。当時の中国は周王朝の共和期にあたり、魯や斉など各諸侯国もそれぞれの治世を数えていました。この年は、干支やユダヤ暦、アッシリア暦など、多様な紀年法で異なった数字で表現される歴史的な年です。
ペリオイコイは古代スパルタの自由民ながら市民権を持たなかった人々。ラコニア沿岸や山地に住み、移住や職業選択の自由を享受。スパルタ軍の主力として活躍し、経済活動も比較的自由に行いました。
スパルタのアギス朝に属した王、ドリュッソス。父はレオボテス、子にアゲシラオス1世を持つ。紀元前840年頃から紀元前820年頃まで在位し、アルゴスとの戦いでその生涯を終えた人物。
古代ギリシアの有力都市国家スパルタの君主の称号。始祖に由来する二つの家系による世襲の二王制を採用したが、監督官により権限は大きく制限され、立憲君主制に近かった。主な権限は軍事指揮や祭事関連。
紀元前9世紀初頭、スパルタを統治したアギス朝の王、エケストラトス。先王アギス1世の子であり、レオボテスの父にあたる。彼の治世には、アルゴスとの境界に位置するキュヌリアを軍事的に制圧し、支配領域を拡大したことが知られている。
リューシアナッサは、ギリシア神話に登場する女性名であり、いくつかの異なる神話的人物に用いられています。主に、海の女神ネーレーイスの一柱、エジプト王エパポスの娘、シキュオーン王ポリュボスの娘、そしてトロイア王プリアモスの娘として知られています。
ギリシア神話に登場する女性。特にナイル川の河神ネイロスの娘、アルゴスの王ダナオスの妻、エジプト王ウコレウスの娘の3人が知られ、それぞれ異なる神話に関わっています。メンピスやメンフィスとも表記されます。
ギリシア神話に登場する、河神イーナコスの子ポローネウスは、ペロポネーソスの最初の王とされる重要人物です。人類に火や都市を与え、言語や王権の起源に関わる様々な伝承を持つ古代の英雄として語り継がれています。
ギリシア神話に登場する同名の二人の人物。ポイニーケー王アゲーノルの子は、妹エウローペーの捜索に失敗して移住。アミュントルの子は、父との確執を経てアキレウスを養育し、トロイア戦争で活躍したと伝えられる。
ギリシア神話に登場するエジプトの王ブーシーリスは、国土を襲った飢饉を収めるため、来訪する異国人を捕らえてはゼウスへの生贄とする残虐な行為を繰り返しました。その非道は長くは続かず、やがて英雄ヘーラクレースによって討たれたと伝えられています。
ギリシア神話のニオベーは、ポローネウスの娘とタンタロスの娘の二人が知られます。特にタンタロスの娘は、多くの子供に恵まれながらも神々に対し傲慢な態度をとったため、恐ろしい神罰を受け、全ての子供を失い、石に変えられた悲劇的な女性として語り継がれています。その物語は古くから多くの詩人によって描かれてきました。
テーレパッサは、ギリシア神話に登場する女性です。フェニキア王アゲーノールの妃として、カドモスやエウローペーをはじめとする多くの重要な子女をもうけました。娘エウローペーが姿を消した後、息子カドモスと共に捜索の旅に出て、トラーキアの地でその生涯を閉じました。
ギリシア神話における重要人物。フェニキア王アゲーノールの息子で、エウローペーの兄弟。妹の捜索の末、小アジア南部に定住し、その地が彼の名にちなんでキリキアと呼ばれるようになったとされる、地名由来神話に関わる英雄です。
ギリシア神話に登場する、主神ゼウスとアルゴスの王女イーオーの子。母の苦難を経てエジプトで生まれ、後にその地の王となる。妻メムピスの名を冠した都市メムピスを創建。パエトーンの悲劇のきっかけにもなった。
古代ギリシアの伝承に登場する人物「アーピス」は、複数存在した可能性が指摘されています。ペロポネソス半島の初期の支配者で、自身の名を冠した地名「アーピアー」の由来とも伝えられています。それぞれの事績や系譜は伝承によって大きく異なります。
ギリシア神話において、アイギアレウスの名を持つ人物は複数存在する。特に有名なのは、シキュオーンの創建者とされる河神イーナコスの息子と、テーバイ攻めの七将の子孫であるエピゴノイの一員として活躍し戦死した英雄である。これらの人物は、それぞれ異なる伝承において重要な役割を担っている。
古代エジプトの重要な貿易相手国「神の国」プント。金や香料など貴重品を供給したが、その正確な位置は未だ謎に包まれ、アフリカ東部沿岸説とアラビア説が対立する。古王朝から新王国期まで交易が活発に行われた。
小惑星ハトホル（2340 Hathor）は、1976年に発見された地球近傍小惑星です。アテン群に分類され、エジプト神話の女神ハトホルにちなんで命名されました。金星・水星横断軌道をもち、過去・将来にわたって地球に複数回接近する天体です。
エジプト中部の上エジプトに位置するデンデラは、古代からの歴史を持つ町です。特に、壮麗なハトホル神殿を中心とする神殿複合体遺跡が知られています。交通の便や宿泊施設が限られるため、観光客は比較的少ない状況にありますが、その歴史的な価値は非常に高い場所です。
古代エジプト神話におけるオシリス、イシス、セト、ホルス神を巡る一連の物語。王権の継承と死からの再生を象徴する重要な伝説で、現在の知見は主に紀元1世紀のプルタルコスによる記述に基づいています。
エジプト神話に伝わる神イヒは、シストラムの音色がもたらす陶酔感を象徴します。その名は「演奏者」や、母とされるハトホルとの関係から「子牛」とも解釈されます。通常、ホルスを父に持ち、デンデラで広く崇拝されました。
小惑星アトール（161 Athor）は、小惑星帯に位置するM型小惑星です。1875年10月18日にアメリカの天文学者ジェームズ・クレイグ・ワトソンが発見し、エジプト神話の愛と美の女神ハトホルのギリシア語名に由来します。2002年10月15日にはこの小惑星による掩蔽が観測されました。
出産は、妊娠を経て胎児が母体から外界へ誕生する生命のプロセスです。医学的・生物学的に極めて重要であり、母体と新生児双方にとって大きな変化を伴う一生における出来事です。適切なケアが欠かせません。
ギリシア神話の女神またはニュムペー、ネダー。メッセニア地方やアルカディアー地方にゆかりが深く、全能神ゼウスが幼い頃にその養育に携わったとされる。河川名の由来ともなり、古代の芸術作品にもその姿が描かれている。
ジョージア、アブハジアを流れるブジピ川は、地域を代表する大河の一つ。豊かな自然環境、古からの歴史、経済的な重要性、そして魅力的な観光資源を併せ持つ、コーカサス地方の生命線ともいえる存在です。
ジョージア東部を流れるクラ川の重要な支流、フラミ川（クツィアス川とも）。トリアレティ山脈を源とする全長201kmの河川で、雪解け水が主な水源。流域にはツァルカ貯水池や発電所があり、灌漑に活用される。デベダ川、マシャヴェラ川が主な支流。
トルコ北東部の要衝バイブルトは、歴史ある城砦と自然豊かな景観が魅力の県都。シルクロードの記憶を残す街の見どころや、教育、スポーツ、姉妹都市交流に至るまで、その多面的な素顔を紹介します。
北コーカサス地方を流れ、ジョージアとロシア連邦を跨いでカスピ海に注ぐ全長623kmのテレク川。ジョージアのカズベク山に源を発し、広大な三角州を形成して海に至るこの川は、古くからこの地域の歴史において重要な役割を果たしてきました。特に中世には、モンゴル帝国系の勢力による激しい戦いの舞台ともなっています。その多様な地理的特徴と豊かな歴史を持つテレク川について詳述します。
ジョージア国内に位置する「ツヘニスツカリ川」という名称は、地理的に離れた二つの異なる河川に用いられています。本項目では、アブハジア自治共和国を流れる河川と、主要河川リオニ川の支流をそれぞれ解説します。
コーカサス地方に位置するジョージアの国土を潤す河川について、その地理的重要性を概観し、主要な流れとその他の水系を含む一覧として整理することの意義とその構成要素について説明する項目です。
ジョージアのアブハジア自治共和国を流れる主要河川。ブジピ川と並び、アブハジアを代表する川の一つであり、水量・流域面積は地域で最大を誇る。全長は源流を含めると110キロメートルに達し、ブジピ川に次ぐ長さを持つ。豊かな自然と独特の地形を育む。
ジョージアからアゼルバイジャンへと国境を越えて流れるイオリ川は、全長約320km、流域面積4,650平方kmを有する河川です。カスピ海に注ぐムトゥクヴァリ川に合流し、南コーカサス地方の水系を構成しています。
トルコ北東部に位置するアルトヴィンは、グルジア国境に近いアルトヴィン県の県都です。チョルフ川への合流点に広がり、多様な民族が暮らしています。歴史的な街並みと豊かな自然が魅力の多雨地域。
ジョージア東部を流れ、アゼルバイジャンとの国境も一部なすアラザニ川。クラ川の主要支流として、ジョージアのワイン生産地カヘティ州の象徴であり、多様な生態系や新たに指定された生物圏保護区を持つコーカサス地方の重要な河川です。
ジョージア南西部に位置するアジャリア自治共和国を流れるアチャリスツカリ川。チョロヒ川の右支流で、名称は「アチャラの川」を意味する。全長90km、流域面積1,540㎢のこの河川は、アルシアニ山脈付近を源とし、年間を通じて豊かな水量を持つ。
イギリス王立地理学会が発行する地理学の歴史ある専門誌、「ザ・ジオグラフィカル・ジャーナル」について解説します。1831年に創刊されたこの季刊誌は、地理学の幅広い分野の論文などを掲載。その成り立ち、学術界での位置づけ、国内外からの評価などを紹介します。
12世紀のユダヤ人ラビで旅行家、トゥデラのベンヤミン。約8年にわたり地中海周辺から中東、北アフリカを旅し、その記録は『旅行記』として残る。ユダヤ人社会の状況や地理、習俗に関する貴重な情報源であり、マルコ・ポーロに先立つ旅行家として知られる。
旧約聖書『サムエル記』に登場する、イスラエル王ダビデの三男。その類稀なる美貌で知られるが、異母兄を殺害し、さらには父であるダビデ王に対して反乱を起こす。一時は民衆の支持を得てエルサレムを制圧するも、最終的には戦いに敗れ、非業の最期を遂げる。彼の波乱に満ちた生涯とその死が、後世に語り継がれている。
キフィソス川は、ギリシャの首都アテネ西方を流れる河川。その名は神話のケーピーソスに由来し、現代と古風な発音の違いが見られる。アテネ近郊の歴史的・地理的重要性を持つこの川について解説する。
香料成分で香り付けされた油や軟膏の総称で、マッサージや皮膚保護に用いられるほか、ポマードなどの油性整髪料も指します。キリスト教では神聖な儀式に用いられるなど、歴史的・文化的に重要な意味を持つものです。
バラ科モモ属の落葉高木、ネクタリン。モモの変種で、和名はズバイモモです。果皮に毛がなく、紅赤色につややかに色づくのが特徴。モモよりやや小ぶりな果実には、強い甘みと心地よい酸味があります。
古代ギリシア神話におけるイーコール（ἰχώρ）は、神々や不老不死の存在の体内を流れる霊液です。人間の血とは異なり、不死性や神聖さを象徴すると考えられています。ホメーロスの叙事詩や巨人タロースの伝説に登場し、また医学用語で膿漿を指すこともあります。
「アムブロシア」（またはアンブロシア、アンブロージア）は、ギリシア神話における神々の食物に由来し、植物のブタクサ属、小惑星、アメリカの伝統的な料理、音楽バンド、ゲームアイテム、人物名など、多岐にわたる事柄を指す言葉です。その意味は文脈によって大きく異なります。
ギリシャ北西部のヨアニナ県とトリカラ県の境に位置するラクモス山は、ピンドス山脈の一部をなし、最高峰ペリステリ峰は標高2,295m。東西約20kmの山塊は、アラフトス川とアヘロオス川の分水嶺を形成し、周辺にはメトソヴォなどの集落が点在。エグナティア高速道路も近くを通る。
ギリシャ北部からアルバニア南部にかけて連なるピンドス山脈は、「ギリシャの背骨」とも呼ばれ、全長約160km、最高峰スモリカス山（2637m）を擁します。多様な動植物や村落があり、国立公園も存在する一方、開発に伴う環境問題も抱えています。
エチオピア北西部に位置する同国最大の淡水湖、タナ湖。青ナイル川の源流であり、湖面には多数の島々と歴史ある修道院が点在する。固有種の魚や渡り鳥が生息する豊かな自然は生物圏保護区に指定されている。
エチオピア高原、タナ湖の北に位置する都市ゴンダール。17世紀から19世紀にかけ、エチオピア帝国の首都として栄えた。世界遺産のファジル・ゲビは、歴代皇帝の宮殿群が残るゴンダール王国の中心地であった。
スーダン北東部、カッサラ州のアトバラ川沿いに位置するカシム・エル・ジルバは、2008年時点で人口約4.3万人の町。近郊にはカシム・エル・ジルバ・ダムがあり、交通拠点として空港も整備されています。
デンマークのユトランド半島とフュン島の間にある海峡。キール湾とカテガット海峡を結び、小ベルト海峡またはリレ海峡と呼ばれる。多様な自然環境と豊かな水鳥の生息地であり、中央部はラムサール条約に登録されている。二つの橋が架けられている。
イタリア、ヴェネト州ヴェローナ県に位置する人口約2万5千人のコムーネ「レニャーゴ」。地理的に多数のコムーネと接し、地震リスクは低い地域とされる。文化面では作曲家アントニオ・サリエリの出身地であり、彼を記念した音楽祭が開催されるほか、サッカークラブも本拠を置く。いくつかの分離集落から構成される基礎自治体。
中央東アルプス山脈にあるレッシェン峠は、オーストリアとイタリアの境界をなし、イン川とアディジェ川の流域を隔てる分水嶺です。古くはローマ時代のクラウディア・アウグスタ街道が通り、歴史的な重要性を持つアルプスの交通路として知られます。
イタリア北部、アルト・アディジェ地方を流れるタルヴェーラ川は、サレンティーネ・アルプスに源を発し、約50km南下後ボルツァーノ市内でイザルコ川に合流する河川。主にサレンティーノとボルツァーノを流れる、この地域の重要な水流です。
イタリア、ヴェネツィア県の南部、ヴェネツィア潟南端の島に築かれたコムーネ、キオッジャ。県内第2の人口を擁し、潟と海、そして河川デルタに囲まれたユニークな地理を持つ。歴史的にはヴェネツィア共和国の重要な一部であり、「キオッジャの戦い」でも知られる古都。
イザルコ川は、イタリア北部アルト・アディジェ地方を流れる重要な河川です。オーストリア国境近くのブレンネロ峠に源を発し、美しいイザルコ渓谷を南下。ボルツァーノを経てアディジェ川に合流します。
1951年生まれの日本の翻訳家。主にSFやミステリー、ノンフィクションなど幅広い海外作品を手がける。アンディ・ウィアー『火星の人』やN・K・ジェミシン〈破壊された地球〉三部作といった現代の人気作、話題作の翻訳で知られる。
『火星の人』の著者アンディ・ウィアーが描く、地球滅亡の危機に挑むSF大作。記憶を失い宇宙で目覚めた科学者ライランド・グレースが、一人人類存亡をかけたミッションに挑む。星雲賞受賞、ライアン・ゴズリング主演での映画化も決定している注目作。
カリフォルニア州ヨロ郡に位置するデイビスは、約6.7万人の人口を擁し、サクラメント都市圏に属する都市です。政治的にリベラルな雰囲気と、広範な自転車インフラで知られ、教育水準の高さでも評価されています。特に、カリフォルニア大学デイビス校の存在が、まちの性格を大きく形作っています。
アメリカ合衆国エネルギー省管轄のサンディア国立研究所（SNL）は、ニューメキシコとカリフォルニアに拠点を構え、核兵器や安全保障に関する国家機密の研究を行う。政府所有・民間運営のGOCO形態を採用し、世界最大級のZマシンを保有するなど、先進的な研究開発を推進する機関です。
アメリカの作家アンディ・ウィアーによる短編小説。2009年にオンライン公開され、死後の世界で神と対面した主人公が、宇宙のあらゆる生命体は自身の生まれ変わりであり、すべてを経験し神へと至る壮大な輪廻の旅路にあることを知る物語。哲学的な示唆に富み、多くの読者を惹きつけた人気作。
日本の翻訳家、関口幸男（1935年 - ）。本名義二。大阪府に生まれ、防衛庁や航空自衛隊での勤務を経て翻訳家へ転身。特に冒険SFやファンタジー、ホラーなど幅広いジャンルの海外作品を多数日本に紹介し、長年にわたり第一線で活躍しました。
1949年生まれの日本の翻訳家、酒匂真理子。横浜市立大学文理学部を卒業後、早川書房の編集者を経て翻訳の道へ。SFやファンタジー、ミステリーを中心に、多岐にわたるジャンルの海外作品を日本に紹介している。
H・ビーム・パイパーによるSF小説。超光速航行時代、開拓時代の様相を示す植民星を舞台に、鉱石採集者が出会った愛らしい原住生物「ファジー」の知性を巡る物語。彼らが知的生命体であるかどうかが、星の運命と人間の特権会社の権益を左右し、熱い対立が繰り広げられる。何をもって人間と呼ぶのか、知性の定義を問う。
デーモン・フランシス・ナイトは、アメリカのSF作家、編集者、文芸評論家として知られ、SF界の発展に多大な貢献をした人物です。SFWAの創設や質の高い批評活動、アンソロジー編集など、多岐にわたる活躍を見せました。
アメリカ合衆国で生まれ、後にカナダへ移住したジュディス・メリルは、SF編集者、作家、政治活動家として知られます。特にニュー・ウェーブSFを支持し、革新的なアンソロジー編集でSF界に多大な影響を与えました。作家としても短編などで活躍し、ジャンルの可能性を追求しました。
対物レンズは、顕微鏡や望遠鏡などで観察対象に最も近い位置にあるレンズです。物体からの光を集めて実像を結ぶ、光学機器の性能を決定づける重要な部品であり、収差補正や種類、規格など多様な要素があります。
ベルギー出身の天文学者・ジャーナリスト、ジャン・シャルル・ウーゾー・ド・レエ（1820-1888）。政治的な理由で故国を追われ放浪するも、帰国後は王立天文台長として近代化に貢献。天文史に名を残す重要な著作を多数残した。
ドイツ系ロシア人の天文学者・測地学者フリードリッヒ・シュトルーベ。二重星観測、恒星の年周視差測定、そして世界遺産「シュトルーヴェの測地弧」の整備など、多岐にわたる功績を残した。
ドイツの天文学者ヴィルヘルム・オスヴァルト・ローゼは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて天体分光や写真観測、惑星研究で知られます。ポツダム天体物理天文台で主任観測員を務め、火星地図作成や連星、恒星分光の研究に貢献。月と火星のクレーターにその名が冠されています。
(11762) フォーゲルは、太陽系の小惑星帯に位置する天体です。パロマー天文台のトム・ゲーレルス氏とライデン天文台のファン・ハウテン夫妻によって発見され、ドイツの著名な天文学者であるヘルマン・カール・フォーゲルの功績を讃えて命名されました。
ドイツ東部、ザクセン州の州都ドレスデンに位置する公立大学。ドイツ最大の工科大学の一つとして知られ、エクセレンス・イニシアティブ指定校かつTU9メンバー。広範な分野を網羅する総合大学です。
光の波動説は、光が特定の媒質を伝わる波であるとする物理学上の仮説です。ホイヘンスが提唱し、ニュートンの粒子説と対立。19世紀の実験で確立され、電磁波との関係も明らかになりました。その後のエーテル問題や相対性理論を経て、現在は量子力学の粒子と波動の二重性として理解されています。
飛蚊症（ひぶんしょう）は、眼球内の硝子体の混濁が原因で、視界に小さな黒い点や糸くずのような影が現れ、視点の移動に合わせて動くように感じる現象です。眼科では頻繁に遭遇する症状の一つで、中には病気が隠れている場合もあります。ムスカイボリタンテスとも呼ばれます。
米国マサチューセッツ州デダムに位置するノーブル・アンド・グリーノー・スクールは、1866年創立の共学私立高校。元男子校で1975年に共学化。約570名が在籍し、広大なキャンパスを持つ。J.F.ケネディなど著名人を多数輩出。
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